前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある新たな事項または重要な変更として当社が認識しているものは以下の通りです。本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、別段の記載のない限り、本四半期報告書提出日現在において判断したものです。
5.市場業務に伴うリスク
当社グループは、デリバティブを含む様々な金融商品を取り扱う広範な市場業務を行っており、大量の金融商品を保有しています。従いまして、当社グループの財政状態及び経営成績は、かかる活動及び保有に伴うリスクにさらされております。かかるリスクとしては、特に、内外金利、為替レート、有価証券等の市場変動等が挙げられます。例えば、内外金利が上昇した場合、当社グループの保有する債券ポートフォリオの価値に悪影響を及ぼす可能性があります。このような上昇が生じるケースとしては、例えば本邦財政運営への信認低下、緊急経済対策に伴う国債増発、政府の日本銀行への過度な介入懸念等から日本国債金利が上昇する場合、米国の金融政策の変更等により、米国債金利が上昇する場合などが想定しえます。これらを含む、何らかの理由により内外金利が上昇した場合、当社グループの保有する大量の国債等に売却損や評価損が生じる可能性があります。また、円高となった場合は、当社グループの外貨建て投資の財務諸表上の価値が減少し、売却損や評価損が発生する可能性があります。当社グループでは、このような内外金利、為替レート、有価証券等の様々な市場の変動により損失が発生するリスクを市場リスクとして、市場全体の変動による損失を被るリスクである「一般市場リスク」と、特定の債券・株式等の金融商品の価格が市場全体の変動と異なって変動することにより損失を被るリスクである「個別リスク」に区分して管理しております。これらのリスク計測には、過去の市場変動に基づきポートフォリオの市場価値が今後一定期間でどの程度減少し得るかを統計的に推計する手法を採用しており、この手法により計測した一般市場リスク量と個別リスク量の合算値を市場リスク量としております。ただし、このように計算された市場リスク量は、その性質上、実際のリスクを常に正確に反映できるわけではなく、またこのように示されたリスク量を上回る損失が実現する可能性もあります。
6.為替リスク
当社グループの業務は為替レートの変動の影響を受けます。為替レートの変動により、三菱東京UFJ銀行の重要な子会社であるMUFG Americas Holdings Corporation(その銀行子会社であるMUFG Union Bank, N.A.を含め、以下、「MUAH」といいます。)及びBank of Ayudhya Public Company Limited(以下、「アユタヤ銀行」といいます。)の資産及び負債の円貨換算額も変動することになります。さらに、当社グループの資産及び負債の一部は外貨建てであり、資産と負債の額が通貨毎に同額で為替レートによる変動の影響が相殺されない場合、又は適切にヘッジされていない場合、当社グループの自己資本比率、財政状態及び経営成績は、為替レートの変動により、悪影響を受ける可能性があります。
11.MUAHに関するリスク
当社グループの重要な子会社であるMUAHの事業又は経営の悪化により、当社グループの財政状態及び経営成績は影響を受ける可能性があります。MUAHの財政状態及び経営成績に悪影響を与える要因には、米国カリフォルニア州を中心とした米国の不動産・住宅業界その他の景気の悪化、カリフォルニア州を中心とした米国における銀行間の熾烈な競争、米国経済の不確実性、テロ攻撃の可能性、石油等の資源価格の変動、金利の上昇、米国金融制度上の制約、訴訟に伴う損失、貸出先の格付け低下及び株価の低下、及びその結果生じる可能性のある企業の倒産等、並びにMUAH及びその子会社の内部統制及び法令等遵守態勢の不備に起因する費用の発生等が含まれます。
18.不公正・不適切な取引その他の行為が存在したとの指摘や、これらに伴う処分等を受けるリスク
当社グループは、現行の規制及び規制に伴うコンプライアンス・リスク(当社グループが事業を営んでいる本邦及び海外市場における法令、政策、自主規制等の変更による影響を含みます。)のもとで事業を行っております。当社グループのコンプライアンス・リスク管理態勢及びプログラムは、全ての法令規則に抵触することを完全に防止する効果を持たない可能性があります。
当社グループが、マネーロンダリング、金融犯罪その他の不公正・不適切な取引に関するものを含む、適用ある法令及び規則の全てを遵守できない場合、罰金、課徴金、懲戒、評価の低下、業務改善命令、業務停止命令、さらに極端な場合には業務についての許認可の取消しを受けることが考えられ、また、これにより当社グループのレピュテーション・リスクが顕在化し、顧客やマーケット等の信頼を失うなど事業環境が悪化する可能性もあり、これらにより、当社グループの事業及び経営成績が悪影響を受けるおそれがあります。規制に関する事項はまた、当社グループが将来、戦略的な活動を実施する場面で当局の許認可を取得する際に悪影響を及ぼすおそれがあります。
なお、三菱東京UFJ銀行は、平成18年~平成19年の期間に米国の経済制裁規制に対する違反と見られ得る行為があったものとして、平成24年12月に米国財務省外国資産管理局(Office of Foreign Assets Control。以下、「OFAC」といいます。)との間で和解金を支払うことで合意し、また、平成14年~平成19年に取り扱ったイラン関連の米ドル建決済取引における適切性を欠いた事務処理があった等として、平成25年6月に米国ニューヨーク州金融サービス局(New York State Department of Financial Service。以下、「DFS」といいます。)との間で、和解金の支払と、同行の経済制裁対応に関する現状の内部管理態勢について同行が第三者機関に検証を委託すること等につき合意しました。さらに、三菱東京UFJ銀行が平成19年~平成20年に自主的に社内調査を実施した、米国の定める経済制裁国向けの決済取引に関する報告書の調査・作成過程において、委託先であるPricewaterhouseCoopers LLPに対して行った指示及びDFSに対する説明に関し、同行は、平成26年11月にDFSとの間で、①合意した金額の支払、②当時の関係者に対する対応、③米国のマネーロンダリング防止対策機能等(OFAC規制対応を含む)のニューヨークへの移転並びに、④第三者機関に委託中の米国の経済制裁対応に関する同行の内部管理態勢検証についてDFSが必要と認めた場合に期間延長を行うことを合意しました。なお、三菱東京UFJ銀行はその他の関係当局ともこれらの事象について緊密に報告・協働し、必要な対応を行っております。今後、新たな展開又は類似の事象が生じた場合には、関係当局より更なる処分等を受け、又は関係当局との間で新たな和解金の支払合意を行うなどの可能性があります。
また、当社グループは、当社の銀行子会社を含むパネル行が各種銀行間指標金利の算出機関に呈示した内容等を調査している各国の政府当局から、情報提供命令等を受けております。当社グループは、これらの調査に対して協力を行い、独自の調査等を実施しております。上記に関連して、当社グループは、他のパネル行とともに、米国におけるクラスアクションを含む、複数の民事訴訟の被告となっております。また、平成25年6月、三菱東京UFJ銀行は、シンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore)より、指標金利の呈示に関して管理態勢に問題があったとの指摘及び管理態勢を改善するための方策を講じることの指示を含む処分を受けております。今後、新たな展開又は類似の事象が生じた場合には、関係当局より更なる処分等を受ける可能性があります。
21.自己資本比率に関するリスク
(1)自己資本比率規制及び悪化要因
当社グループには、平成25年3月期より「バーゼルⅢ:より強靭な銀行および銀行システムのための世界的な規制の枠組み」(以下、「バーゼルⅢ」といいます。)に基づく自己資本比率規制が適用されております。バーゼルⅢは、従前の自己資本比率規制(バーゼルⅡ)と比べ資本の質を重視するとともに、自己資本比率の最低水準の引き上げにより資本の水準を向上させ、また、自己資本比率が一定水準を下回った場合には配当等の社外流出が抑制される資本保全バッファーを導入することなどを内容とするものであり、平成25年3月期から段階的に適用されています。当社グループは、海外営業拠点を有しておりますので、連結自己資本比率は「銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(平成18年金融庁告示第20号)に定められる国際統一基準が適用されます。また、当社の銀行子会社である三菱東京UFJ銀行及び三菱UFJ信託銀行も、海外営業拠点を有しておりますので、連結自己資本比率及び単体自己資本比率は「銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(平成18年金融庁告示第19号)に定められる国際統一基準が適用されます。
当社グループ又は銀行子会社の自己資本比率が要求される水準を下回った場合には、金融庁から業務の全部又は一部の停止等を含む様々な命令を受けることとなります。
また、当社グループ内の一部銀行子会社には、米国を含む諸外国において、自己資本比率規制が適用されており、要求される水準を下回った場合には、現地当局から様々な命令を受けることになります。
当社グループ及び銀行子会社の自己資本比率に影響を与える要因には以下のものが含まれます。
・債務者及び株式・債券の発行体の信用力の悪化に際して生じうるポートフォリオの変動による信用リスクアセット及び期待損失の増加
・調達している資本調達手段の償還・満期等に際して、これらを同等の条件で借り換え又は発行することの困難
・有価証券ポートフォリオの価値の低下
・為替レートの不利益な変動
・自己資本比率規制の不利益な改正
・繰延税金資産計上額の減額
・その他の不利益な展開
(2)規制動向
平成26年11月に金融安定理事会(FSB)は、当社グループをグローバルにシステム上重要な金融機関(G-SIBs)として公表しました。G-SIBsに対しては、平成28年から段階的により高い資本水準が求められます。G-SIBsに該当する金融機関のリスト及び追加的に求められる資本水準は毎年更新されることから、今後、当社グループに対して更に高い資本水準を求められるおそれがあります。
(3)繰延税金資産
バーゼルⅢの適用開始に伴い改正された上記の告示においては、繰延税金資産は普通株式等Tier1資本の基礎項目並びに調整項目から計算される一定の基準額まで自己資本に算入することができます。この基準額を超過する場合には、その超過額が普通株式等Tier1資本に算入できなくなり、当社グループ及び銀行子会社の自己資本比率が低下するおそれがあります。
(4)資本調達
バーゼルⅢの適用開始に伴い改正された上記の告示には、平成25年3月以前に調達した資本調達手段(適格旧資本調達手段)の資本算入に関する経過措置が設けられており、当該経過措置の範囲内で自己資本に算入することができます。これらの資本調達手段については、自己資本への算入可能期限到来に際し、借り換え等が必要となる可能性がありますが、上記の告示では普通株式等による場合を除き、新たに調達する資本調達手段について自己資本への算入が認められる要件として、その調達を行った金融機関が実質的な破綻状態にあると認められる場合等に、元本削減又は普通株式への転換が行われる旨の特約が定められていることが必要とされており、市場環境等の状況によっては、同等の条件で借り換え又は発行することができないおそれがあります。かかる場合、当社グループ及び銀行子会社の自己資本の額は減少し、自己資本比率が低下することとなります。
当社は、当初平成17年7月1日に実施した旧三菱証券株式会社(現在の三菱UFJ証券ホールディングス株式会社)の株式取得に係わる借入を、以下の概要のとおり、継続いたしました。
取締役会決議日 | 平成26年2月28日 |
借入先 | 株式会社三菱東京UFJ銀行 |
当初借入金額 | 228,498,188,490円 |
借入金額 | 180,152,058,545円 |
借入日(継続日) | 平成26年12月30日 |
借入期日 | 平成27年3月30日 |
(注) 借入条件は、市場金利を勘案して決定しており、無担保、当座貸越形式によるものであります。
当社は、当初平成20年9月25日に実施した三菱UFJニコス株式会社に対する出資に係わる借入を、以下の概要のとおり、継続いたしました。
取締役会決議日 | 平成26年2月28日 |
借入先 | 株式会社三菱東京UFJ銀行 |
当初借入金額 | 238,500,000,000円 |
借入金額 | 238,500,000,000円 |
借入日(継続日) | 平成26年12月30日 |
借入期日 | 平成27年3月30日 |
(注) 借入条件は、市場金利を勘案して決定しており、無担保、当座貸越形式によるものであります。
当社は、当初平成20年10月14日に実施したモルガン・スタンレーに対する出資に係わる借入を、以下の概要のとおり、継続いたしました。
取締役会決議日 | 平成26年2月28日 |
借入先 | 株式会社三菱東京UFJ銀行 |
当初借入金額 | US$ 9,000,000,000.00 |
借入金額 | ① US$4,475,741,914.60 |
| ② 344,811,157,100円 |
借入日(継続日) | 平成26年12月30日 |
借入期日 | 平成27年3月30日 |
(注) 借入条件は、市場金利を勘案して決定しており、無担保であります。また、外貨建てについては
証書貸付形式、円貨建てについては当座貸越形式であります。
当社は、当初平成20年10月27日に実施したアコム株式会社に対する出資に係わる借入を、以下の概要のとおり、継続いたしました。
取締役会決議日 | 平成26年2月28日 |
借入先 | 株式会社三菱東京UFJ銀行 |
当初借入金額 | 152,500,000,000円 |
借入金額 | 135,660,446,577円 |
借入日(継続日) | 平成26年12月30日 |
借入期日 | 平成27年3月30日 |
(注) 借入条件は、市場金利を勘案して決定しており、無担保、当座貸越形式によるものであります。
以下の記載における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであり、リスクと不確実性を内包しているため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性もありますので、ご留意ください。
当第3四半期連結累計期間の金融・経済環境は、概ね緩やかな回復基調で推移しましたが、期末にかけては原油価格が急落するなど先行きに対する不透明感が強まりました。米国は、雇用環境の改善や生産活動の活発化等を背景に回復を続け、株価も概ね高値圏で推移しました。欧州においては、牽引役であるドイツ経済の減速を受け、景気持ち直しの動きが一段と弱まりました。アジアでは、中国は減速基調となりましたが、ASEANは堅調な消費に支えられ底堅く推移し、全体としては安定した成長が続きました。こうしたなか、我が国の経済は、消費税率引上げによるマイナスの影響を受けつつも、総じてみれば緩やかな回復基調を維持しました。個人消費は、消費税率引上げの影響等でもたつきがみられましたが、期末にかけては持ち直しの動きが徐々にはっきりしてきました。また、設備投資については、円安等を受けた企業業績の改善等を背景に、前向きな動きがみられました。
金融情勢に目を転じますと、米国は政策金利を過去最低の水準で維持しつつ、資産買入れ策を終了しました。また、一部の新興国は物価上昇圧力への対応として、利上げを実施しました。一方、ユーロ圏ではデフレに対する懸念等から、政策金利の引下げや各銀行が中央銀行に置く超過準備等へのマイナス金利適用を含む追加金融緩和策が導入されました。我が国においては、日本銀行が、消費者物価の前年比上昇率2%という「物価安定の目標」を達成すべく、「量的・質的金融緩和」を大幅に強化しました。こうしたなかで、長期金利は、12月下旬にかけて0.3%台前半まで低下し、また、為替市場では一時1ドル121円台まで円安が進展しました。株価は、企業業績の改善や米国株価の上昇等を受けて概ね堅調に推移し、日経平均株価は一時1万8,000円台まで上昇しました。
当社グループでは、グループとしてどのような使命を持ち、どのような姿を目指すのかを明確にし、お客さま・社会の期待に一丸となって応えていくための共通の指針として、以下の経営ビジョンを制定しております。当社グループ役職員は、「信頼・信用」、「プロフェッショナリズムとチームワーク」、「成長と挑戦」の3つの価値観を共有し、「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ」を目指してまいります。
私たちの使命 |
いかなる時代にあっても決して揺らぐことなく、常に世界から信頼される存在であること。 時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、その期待を超えるクオリティで応え続けること。 長期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、共に持続的な成長を実現すること。 そして、日本と世界の健全な発展を支える責任を胸に、社会の確かな礎となること。 それが、私たちの使命です。 |
中長期的にめざす姿 |
1. お客さまの期待を超えるクオリティを、グループ全員の力で 2. お客さま・社会を支え続ける、揺るぎない存在に 3. 世界に選ばれる、アジアを代表する金融グループへ |
共有すべき価値観 |
1. 「信頼・信用」 2. 「プロフェッショナリズムとチームワーク」 3. 「成長と挑戦」 |
当社グループでは、平成24年度からの3年間を計画の期間とする中期経営計画を策定しております。中期経営計画の基本方針は以下のとおりです。
① グローバルベースでの総合金融力の拡充
② 再生・再創造に取り組む本邦市場への貢献
③ グローバルでトップクラスの資本力・リスク管理力の発揮
少子高齢化やグローバリゼーションなど国内・海外で社会・経済構造の変化が進むなか、国際的な金融規制が強化されるなど、金融機関を取り巻く環境は大きく変化しております。中期経営計画では、これらの変化に着実に対応し、強固な事業基盤を有する国内にしっかりと軸足を置きつつ、グローバルベースでの総合金融サービス力の一段の向上と、財務・経営基盤の一層の強化を通じて、日本そして世界のお客さまの信頼と期待に応えてまいります。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、以下のとおりとなりました。
当第3四半期連結累計期間の連結業務粗利益(信託勘定償却前)は、預金収益の減少や株式関連手数料の反動減があったものの、海外貸出収益や投資運用収益等による資金利益の増加や、投資銀行業務や内国役務、運用商品販売等の手数料収益の伸張に加え、アユタヤ銀行の連結化により、前第3四半期連結累計期間比3,379億円増加し、3兆1,126億円となりました。
営業費は、海外事業に係る経費増加や消費増税に加え、アユタヤ銀行の連結化を主因に前第3四半期連結累計期間比2,082億円増加し、1兆8,942億円となりました。
与信関係費用総額は、アユタヤ銀行連結化が費用増加要因となったものの、貸倒引当金の戻入れがこれを上回り、309億円の戻入益を計上しました。株式等関係損益は、株式等売却益の増加を主因に、前第3四半期連結累計期間比162億円増加しました。また、持分法による投資損益が増加した結果、経常利益は前第3四半期連結累計期間比2,246億円増加し、1兆4,843億円となりました。また、持分法投資先に対する持分変動損益や、米国の定める経済制裁国向けの決済取引についての自主調査・報告等に関連して、米国当局との間で合意し、支払った金額を特別損失として計上した結果、四半期純利益は前第3四半期連結累計期間比1,415億円増加の9,269億円となりました。
財政状態につきましては、総資産が前連結会計年度末比21兆462億円増加して279兆1,782億円、純資産は前連結会計年度末比1兆2,044億円増加して16兆3,172億円となりました。
主要な勘定残高といたしましては、資産の部では、貸出金が前連結会計年度末比5兆9,097億円増加して107兆8,486億円、有価証券が前連結会計年度末比8,772億円減少して73兆6,383億円となりました。負債の部では、預金が前連結会計年度末比3兆8,557億円増加して148兆6,160億円となりました。
なお、金融再生法に基づく開示債権比率は、当中間連結会計年度末比0.08ポイント低下し、1.10%となりました。
当第3四半期連結累計期間における主な項目の分析は、以下のとおりであります。
(単位:億円) | 前第3四半期 | 当第3四半期 | 前第3四半期 | ||
連結業務粗利益 (信託勘定償却前連結業務粗利益) | 27,742 (27,746) | 31,130 (31,126) | 3,388 (3,379) | ||
| 資金利益 | 13,939 | 15,887 | 1,947 | |
| 信託報酬 | 784 | 803 | 18 | |
| 役務取引等利益 | 8,429 | 9,341 | 912 | |
| 特定取引利益 | 2,505 | 2,520 | 15 | |
| その他業務利益 | 2,082 | 2,577 | 494 | |
|
| うち国債等債券関係損益 | 1,247 | 1,298 | 51 |
営業費 | 16,860 | 18,942 | 2,082 | ||
連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前、信託勘定償却前) | 10,886 | 12,183 | 1,297 | ||
一般貸倒引当金繰入額(△は繰入) | ― | ― | ― | ||
連結業務純益 | 10,882 | 12,188 | 1,306 | ||
臨時損益(△は費用) | 1,714 | 2,655 | 940 | ||
| 与信関係費用 | △1,001 | △1,018 | △16 | |
|
| 貸出金償却 | △925 | △871 | 53 |
|
| 個別貸倒引当金繰入額 | ― | ― | ― |
|
| その他の与信関係費用 | △76 | △147 | △70 |
| 貸倒引当金戻入益 | 917 | 844 | △72 | |
| 偶発損失引当金戻入益(与信関連) | 26 | 21 | △4 | |
| 償却債権取立益 | 470 | 456 | △14 | |
| 株式等関係損益 | 627 | 789 | 162 | |
|
| 株式等売却益 | 827 | 932 | 104 |
|
| 株式等売却損 | △96 | △106 | △9 |
|
| 株式等償却 | △103 | △36 | 67 |
| 持分法による投資損益 | 865 | 1,615 | 750 | |
| その他の臨時損益 | △190 | △54 | 135 | |
経常利益 | 12,596 | 14,843 | 2,246 | ||
特別損益 | △275 | △735 | △460 | ||
| うち持分変動損益 | ― | △236 | △236 | |
| うち和解金 | △245 | △370 | △125 | |
税金等調整前四半期純利益 | 12,321 | 14,107 | 1,786 | ||
法人税、住民税及び事業税 | 2,754 | 3,067 | 312 | ||
法人税等調整額 | 522 | 764 | 242 | ||
法人税等合計 | 3,277 | 3,832 | 555 | ||
少数株主損益調整前四半期純利益 | 9,044 | 10,275 | 1,231 | ||
少数株主利益 | 1,189 | 1,005 | △183 | ||
四半期純利益 | 7,854 | 9,269 | 1,415 | ||
|
|
|
|
|
|
与信関係費用総額(△は費用)* | 407 | 309 | △98 |
*与信関係費用総額(△は費用)=信託勘定与信関係費用(連結業務粗利益内)+一般貸倒引当金繰入額+与信関係費用
(臨時損益内)+貸倒引当金戻入益+偶発損失引当金戻入益(与信関連)+償却債権取立益
以下、(2行合算)は、株式会社三菱東京UFJ銀行及び三菱UFJ信託銀行株式会社の単体数値の単純合算を示しております。
(i) 貸出金(含む信託勘定)
貸出金(含む信託勘定)は、国内店、海外店及び海外子会社の貸出金が増加し、当中間連結会計期間末比5兆2,858億円増加して107兆9,576億円となりました。
(単位:億円) | 当中間連結 | 当第3四半期 | 当中間連結 | |
貸出金残高(含む信託勘定) |
| 1,026,717 | 1,079,576 | 52,858 |
うち国内店(除くグループ銀行の持株会社宛貸出金) | 659,480 | 672,670 | 13,190 | |
うち住宅ローン |
| 159,776 | 158,930 | △845 |
うち海外店 |
| 242,775 | 266,698 | 23,922 |
うち国内子会社(アコム) |
| 9,277 | 9,447 | 170 |
うち国内子会社(三菱UFJニコス) |
| 3,399 | 3,250 | △148 |
うち海外子会社(MUAH) |
| 72,437 | 80,723 | 8,285 |
うち海外子会社(アユタヤ銀行) |
| 20,876 | 23,545 | 2,668 |
<参考> 金融再生法開示債権の状況(2行合算+信託勘定)
金融再生法に基づく開示債権比率は、当中間連結会計期間末比0.08ポイント低下し、1.10%となりました。
(単位:億円) | 当中間連結 | 当第3四半期 | 当中間連結 | |
破産更生債権及びこれらに準ずる債権 |
| 888 | 854 | △33 |
危険債権 |
| 6,657 | 6,308 | △348 |
要管理債権 |
| 4,553 | 4,566 | 13 |
開示債権合計(A) |
| 12,099 | 11,730 | △369 |
総与信合計(B) |
| 1,019,042 | 1,060,060 | 41,018 |
開示債権比率(A)/(B) |
| 1.18% | 1.10% | △0.08% |
(ⅱ) 預金(2行合算)
預金(2行合算)は、国内法人預金その他が減少したものの、国内個人預金、海外店預金が増加し、当中間連結会計期間末比2兆9,353億円増加して134兆6,843億円となりました。
(単位:億円) | 当中間連結 | 当第3四半期 | 当中間連結 | |
預金 |
| 1,317,490 | 1,346,843 | 29,353 |
うち国内個人預金 |
| 692,863 | 709,181 | 16,318 |
うち国内法人預金その他 |
| 451,575 | 447,863 | △3,711 |
うち海外店 |
| 167,077 | 185,008 | 17,930 |
*譲渡性預金及び特別国際金融取引勘定分を除いております。
(ⅲ) 有価証券含み損益(その他有価証券評価差額)
有価証券の含み損益(その他有価証券評価差額)は、国内株式及び国内債券に加え、外国債券を含むその他が増加したことから、当中間連結会計期間末比7,360億円増加して3兆4,877億円となりました。
(単位:億円) | 当中間連結 | 当第3四半期 | 当中間連結 | |
有価証券含み損益 |
| 27,516 | 34,877 | 7,360 |
国内株式 |
| 20,907 | 24,413 | 3,506 |
国内債券 |
| 2,466 | 4,316 | 1,849 |
その他 |
| 4,143 | 6,147 | 2,004 |
当第3四半期連結累計期間における報告セグメントの利益は、㈱三菱東京UFJ銀行で前年同期比1,184億円増加して6,453億円、三菱UFJ信託銀行㈱で前年同期比177億円増加して1,232億円、三菱UFJ証券ホールディングス㈱で前年同期比451億円減少して418億円、コンシューマーファイナンス子会社で前年同期比105億円減少して455億円となりました。
[国内・海外別収支]
国内・海外別収支の内訳は次のとおりであります。
当第3四半期連結累計期間の資金運用収支・信託報酬・役務取引等収支・特定取引収支・その他業務収支の合計は国内が2兆6,598億円で前年同期比3,014億円の増益、海外が1兆1,773億円で前年同期比3,110億円の増益となり、合計では3兆1,130億円で前年同期比3,388億円の増益となりました。
種類 | 期別 | 国内 | 海外 | 相殺消去額(△) | 合計 |
金額(百万円) | 金額(百万円) | 金額(百万円) | 金額(百万円) | ||
資金運用収支 | 前第3四半期連結累計期間 | 1,196,356 | 558,004 | 360,435 | 1,393,925 |
当第3四半期連結累計期間 | 1,458,459 | 750,335 | 620,084 | 1,588,710 | |
うち資金運用収益 | 前第3四半期連結累計期間 | 1,383,202 | 837,351 | 472,384 | 1,748,169 |
当第3四半期連結累計期間 | 1,632,875 | 1,147,459 | 733,170 | 2,047,164 | |
うち資金調達費用 | 前第3四半期連結累計期間 | 186,845 | 279,347 | 111,948 | 354,244 |
当第3四半期連結累計期間 | 174,415 | 397,124 | 113,085 | 458,453 | |
信託報酬 | 前第3四半期連結累計期間 | 73,063 | 10,483 | 5,081 | 78,464 |
当第3四半期連結累計期間 | 76,643 | 8,564 | 4,876 | 80,331 | |
役務取引等収支 | 前第3四半期連結累計期間 | 742,724 | 173,972 | 73,743 | 842,953 |
当第3四半期連結累計期間 | 750,265 | 265,595 | 81,664 | 934,196 | |
うち役務取引等 | 前第3四半期連結累計期間 | 958,940 | 207,773 | 184,988 | 981,726 |
当第3四半期連結累計期間 | 972,030 | 330,506 | 221,583 | 1,080,952 | |
うち役務取引等 | 前第3四半期連結累計期間 | 216,215 | 33,800 | 111,244 | 138,772 |
当第3四半期連結累計期間 | 221,765 | 64,910 | 139,919 | 146,756 | |
特定取引収支 | 前第3四半期連結累計期間 | 182,887 | 57,375 | △ 10,307 | 250,571 |
当第3四半期連結累計期間 | 212,976 | 64,906 | 25,789 | 252,093 | |
うち特定取引収益 | 前第3四半期連結累計期間 | 191,941 | 58,144 | △ 2,150 | 252,236 |
当第3四半期連結累計期間 | 224,867 | 83,145 | 55,918 | 252,093 | |
うち特定取引費用 | 前第3四半期連結累計期間 | 9,053 | 768 | 8,156 | 1,665 |
当第3四半期連結累計期間 | 11,890 | 18,238 | 30,129 | ― | |
その他業務収支 | 前第3四半期連結累計期間 | 163,451 | 66,476 | 21,634 | 208,293 |
当第3四半期連結累計期間 | 161,550 | 87,990 | △ 8,221 | 257,762 | |
うちその他業務 | 前第3四半期連結累計期間 | 313,824 | 132,463 | 61,043 | 385,244 |
当第3四半期連結累計期間 | 243,868 | 168,236 | 58,089 | 354,015 | |
うちその他業務 | 前第3四半期連結累計期間 | 150,372 | 65,987 | 39,409 | 176,951 |
当第3四半期連結累計期間 | 82,318 | 80,246 | 66,310 | 96,253 |
(注) 1 「国内」とは、当社及び国内に本店を有する連結子会社(海外店を除く。以下、「国内連結子会社」という。)であります。
「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外に本店を有する連結子会社(以下、「海外連結子会社」という。)であります。
2 「資金調達費用」は金銭の信託運用見合費用を控除して表示しております。
3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。
国内及び海外の役務取引等収支の状況は次のとおりであります。
当第3四半期連結累計期間の国内の役務取引は、役務取引等収益が9,720億円で前年同期比130億円の増収、役務取引等費用が2,217億円で前年同期比55億円増加した結果、役務取引等収支では、前年同期比75億円増加して7,502億円となりました。海外の役務取引は、役務取引等収益が3,305億円で前年同期比1,227億円の増収、役務取引等費用が649億円で前年同期比311億円増加した結果、役務取引等収支では、前年同期比916億円増加して2,655億円となりました。
この結果、役務取引等収支合計では前年同期比912億円増加して9,341億円となりました。
種類 | 期別 | 国内 | 海外 | 相殺消去額(△) | 合計 |
金額(百万円) | 金額(百万円) | 金額(百万円) | 金額(百万円) | ||
役務取引等収益 | 前第3四半期連結累計期間 | 958,940 | 207,773 | 184,988 | 981,726 |
当第3四半期連結累計期間 | 972,030 | 330,506 | 221,583 | 1,080,952 | |
うち為替業務 | 前第3四半期連結累計期間 | 113,080 | 7,276 | 1,548 | 118,807 |
当第3四半期連結累計期間 | 116,008 | 10,697 | 1,592 | 125,112 | |
うちその他 | 前第3四半期連結累計期間 | 185,174 | 145,931 | 36,278 | 294,828 |
当第3四半期連結累計期間 | 198,559 | 198,069 | 38,501 | 358,127 | |
うち信託関連業務 | 前第3四半期連結累計期間 | 61,175 | ― | 3,938 | 57,236 |
当第3四半期連結累計期間 | 61,256 | ― | 3,978 | 57,278 | |
うち保証業務 | 前第3四半期連結累計期間 | 69,787 | 13,070 | 25,713 | 57,144 |
当第3四半期連結累計期間 | 74,926 | 19,717 | 27,919 | 66,724 | |
うち証券関連業務 | 前第3四半期連結累計期間 | 164,579 | 21,954 | 9,216 | 177,317 |
当第3四半期連結累計期間 | 140,777 | 32,563 | 12,288 | 161,052 | |
役務取引等費用 | 前第3四半期連結累計期間 | 216,215 | 33,800 | 111,244 | 138,772 |
当第3四半期連結累計期間 | 221,765 | 64,910 | 139,919 | 146,756 | |
うち為替業務 | 前第3四半期連結累計期間 | 26,422 | 1,766 | 329 | 27,859 |
当第3四半期連結累計期間 | 26,529 | 6,171 | 229 | 32,471 |
(注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。
2 「その他商業銀行業務」には、預金・貸出業務、代理業務、保護預り・貸金庫業務等を含んでおります。
3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。
国内及び海外の特定取引収支の状況は次のとおりであります。
当第3四半期連結累計期間の国内の特定取引は、特定取引収益が2,248億円で前年同期比329億円の増収、特定取引費用が118億円で前年同期比28億円増加した結果、特定取引収支では、前年同期比300億円増加して2,129億円となりました。海外の特定取引は、特定取引収益が831億円で前年同期比250億円の増収、特定取引費用が182億円で前年同期比174億円増加した結果、特定取引収支では、前年同期比75億円増加して649億円となりました。
この結果、特定取引収支合計では前年同期比15億円増加して2,520億円となりました。
種類 | 期別 | 国内 | 海外 | 相殺消去額(△) | 合計 |
金額(百万円) | 金額(百万円) | 金額(百万円) | 金額(百万円) | ||
特定取引収益 | 前第3四半期連結累計期間 | 191,941 | 58,144 | △ 2,150 | 252,236 |
当第3四半期連結累計期間 | 224,867 | 83,145 | 55,918 | 252,093 | |
うち商品有価 | 前第3四半期連結累計期間 | 135,277 | 5,747 | △ 601 | 141,626 |
当第3四半期連結累計期間 | 127,504 | 6,593 | 15,116 | 118,980 | |
うち特定取引 | 前第3四半期連結累計期間 | ― | ― | ― | ― |
当第3四半期連結累計期間 | 4,255 | △ 285 | 73 | 3,896 | |
うち特定金融 | 前第3四半期連結累計期間 | 53,850 | 50,826 | △ 1,566 | 106,243 |
当第3四半期連結累計期間 | 89,284 | 76,796 | 40,726 | 125,354 | |
うちその他の | 前第3四半期連結累計期間 | 2,812 | 1,570 | 16 | 4,366 |
当第3四半期連結累計期間 | 3,823 | 40 | 1 | 3,862 | |
特定取引費用 | 前第3四半期連結累計期間 | 9,053 | 768 | 8,156 | 1,665 |
当第3四半期連結累計期間 | 11,890 | 18,238 | 30,129 | ― | |
うち商品有価 | 前第3四半期連結累計期間 | 203 | 188 | 392 | ― |
当第3四半期連結累計期間 | ― | 14,715 | 14,715 | ― | |
うち特定取引 | 前第3四半期連結累計期間 | 1,102 | 563 | ― | 1,665 |
当第3四半期連結累計期間 | ― | 73 | 73 | ― | |
うち特定金融 | 前第3四半期連結累計期間 | 7,747 | ― | 7,747 | ― |
当第3四半期連結累計期間 | 11,890 | 3,447 | 15,338 | ― | |
うちその他の | 前第3四半期連結累計期間 | ― | 16 | 16 | ― |
当第3四半期連結累計期間 | ― | 1 | 1 | ― |
(注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。
2 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。
種類 | 期別 | 国内 | 海外 | 相殺消去額(△) | 合計 |
金額(百万円) | 金額(百万円) | 金額(百万円) | 金額(百万円) | ||
預金合計 | 前第3四半期連結会計期間 | 113,326,815 | 31,341,625 | 1,763,819 | 142,904,621 |
当第3四半期連結会計期間 | 116,207,174 | 34,336,185 | 1,927,272 | 148,616,087 | |
うち流動性預金 | 前第3四半期連結会計期間 | 69,382,276 | 13,405,321 | 696,024 | 82,091,572 |
当第3四半期連結会計期間 | 72,998,917 | 17,151,945 | 889,999 | 89,260,862 | |
うち定期性預金 | 前第3四半期連結会計期間 | 38,688,445 | 17,694,156 | 973,408 | 55,409,193 |
当第3四半期連結会計期間 | 37,489,612 | 16,984,536 | 1,013,149 | 53,461,000 | |
うちその他 | 前第3四半期連結会計期間 | 5,256,094 | 242,147 | 94,387 | 5,403,854 |
当第3四半期連結会計期間 | 5,718,643 | 199,703 | 24,123 | 5,894,224 | |
譲渡性預金 | 前第3四半期連結会計期間 | 5,768,793 | 9,855,096 | 139,788 | 15,484,101 |
当第3四半期連結会計期間 | 6,435,918 | 10,528,333 | 12,500 | 16,951,752 | |
総合計 | 前第3四半期連結会計期間 | 119,095,609 | 41,196,721 | 1,903,608 | 158,388,722 |
当第3四半期連結会計期間 | 122,643,092 | 44,864,518 | 1,939,772 | 165,567,839 |
(注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。
2 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金
3 定期性預金=定期預金+定期積金
4 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。
業種別 | 前第3四半期連結会計期間 | 当第3四半期連結会計期間 | ||
金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
国内(除く特別国際金融取引勘定分) | 67,382,447 | 100.00 | 68,039,489 | 100.00 |
製造業 | 9,681,919 | 14.37 | 10,362,852 | 15.23 |
建設業 | 898,204 | 1.33 | 875,707 | 1.29 |
卸売業、小売業 | 6,698,117 | 9.94 | 6,695,948 | 9.84 |
金融業、保険業 | 5,225,306 | 7.75 | 5,507,558 | 8.09 |
不動産業、物品賃貸業 | 10,400,790 | 15.44 | 10,455,136 | 15.37 |
各種サービス業 | 2,843,408 | 4.22 | 2,731,319 | 4.01 |
その他 | 31,634,700 | 46.95 | 31,410,966 | 46.17 |
海外及び特別国際金融取引勘定分 | 32,738,895 | 100.00 | 39,809,187 | 100.00 |
政府等 | 619,909 | 1.89 | 818,083 | 2.06 |
金融機関 | 6,738,376 | 20.58 | 8,651,017 | 21.73 |
その他 | 25,380,608 | 77.53 | 30,340,086 | 76.21 |
合計 | 100,121,342 | ― | 107,848,676 | ― |
(注) 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。
「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。
(2) 対処すべき課題
平成26年度は、「中期経営計画を総仕上げし、次期中期経営計画での更なる飛躍・進化に繋げていく年」と位置付け、持続的な成長の実現と日本経済再生への一層の貢献を目指し、以下の重点課題に取り組んでまいります。
リテール連結事業本部では、お客さまのライフステージに合わせて、資産運用、相続、不動産、借入れなどの様々なニーズにお応えする商品・サービスを提供してまいります。
法人連結事業本部では、グループ会社間の協働により、CIB(Corporate & Investment Banking)*1戦略、年金・不動産・証券代行などの信託関連業務戦略を強力に推進し、お客さまにとってのベストソリューションを提供してまいります。
国際連結事業本部では、グループ会社間や地域間の協働強化、モルガン・スタンレーとの提携を通じたCIB戦略の推進などにより、ビジネスの拡大とプレゼンスの向上を目指します。また、アジアではアユタヤ銀行・ヴィエティンバンクとの協働、米州では平成26年7月に実施した三菱東京UFJ銀行の米州事業統合による効果実現に向けた取組みも進めてまいります。
受託財産連結事業本部では、グループ会社間の協働や商品開発の強化、海外での出資・提携戦略などを通じ、受託残高の増強を図るとともに、グローバルな運用・資産管理機関としてのプレゼンス向上にも努めます。
市場連結事業本部では、セールス・アンド・トレーディング業務*2におけるグループ会社間や地域間の協働強化を通じて、お客さまのニーズに総合的かつグローバルに対応できる体制を整備してまいります。
本邦随一のグループ力を結集し、グループ会社間、リテール・法人連結事業本部間、内外地域間の3つの協働強化を通じて、引き続き収益力の強化を図ってまいります。
*1 預金・貸出などの通常の法人向け銀行業務とM&Aアドバイスなどの投資銀行業務を一体的にとらえた、企業価値向上提案業務の総称
*2 株式・債券・デリバティブなどの金融商品をお客さまへ提供するセールス業務と、市場リスクを銀行間取引や取引所で売買するトレーディング業務の総称
成長戦略と表裏一体をなす経営管理・経営基盤の強化についても、しっかりと取り組んでまいります。
経営管理の強化では、海外事業の拡大にあわせ、海外の地域ガバナンス態勢の強化を更に進めてまいります。
また、国際的な金融規制強化が進むなか、バーゼルⅢ規制を中心としたプルデンシャル規制、店頭デリバティブ改革を中心とした証券・市場規制、ガバナンスや情報開示等の一般ガバナンス規制に加え、米国プルデンシャル規制などの各国独自の規制についても、国際当局・主要国当局の動向を的確に把握し、適切に対応してまいります。
経営基盤の強化については、グループベースの共同化・効率化の推進による更なる生産性の向上と事務品質の向上、システム・ITインフラの高度化を進めてまいります。
MUFGならではのサービスの提供によりお客さま満足度の向上を図るとともに、CSR(企業の社会的責任)を重視した経営を実践してまいります。
当社グループのCSR活動は、「地球環境問題への対応」、「次世代社会の担い手育成」の2つを重点領域と定めています。「地球環境問題への対応」では、グループ各社の持つ金融機能を活かし、環境負荷低減に資する商品・サービスの提供に努めてまいります。「次世代社会の担い手育成」では、地域・社会の一員として、従業員参加型の社会貢献活動を中心に取り組んでまいります。
東日本大震災への対応につきましては、本業と社会貢献活動の両面から、引き続き被災地の復興支援につながる取り組みに力を入れてまいります。当社グループは、米国政府と米国の非営利公益法人・米日カウンシルが主導する日米交流事業(TOMODACHI Initiative)に参画し、被災地と米国の生徒・教職員が相互に交流する「TOMODACHI・MUFG国際交流プログラム」を実施しています。また、三菱東京UFJ銀行では、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟と共同で「MUFG・ユネスコ協会 東日本大震災復興育英基金」を創設し、中長期的な復興支援に取り組んでいます。
当社グループは、経営ビジョンのもと、役職員一丸となり、「信頼・信用」、「プロフェッショナリズムとチームワーク」、「成長と挑戦」を大切にし実践していくことで、広く社会の皆さまから共感・支持をいただけるMUFGブランドの維持・向上に努めてまいります。
当社グループは、以上の取組みを通じて、引き続き株主価値の増大を図ってまいります。
①新設、休止、大規模改修、除却、売却等により、当第3四半期連結累計期間に著しい変動があった設備は、次のとおりであります。
(平成26年12月31日現在)
| 会社名 | 店舗名 | 所在地 | 設備の | 土地 | 建物 | その他の有 | 合計 | |
面積 | 帳簿価額(百万円) | ||||||||
海外連結 | BTMU Capital Corporation | ― | ― | 営業用賃貸資産 | ― | ― | ― | 11,306 | 11,306 |
― | ― | 営業用賃貸資産(機関車・貨車)の売却 | ― | ― | ― | 34,780 | 34,780 |
(注)子会社を含めた連結計数を記載しております。
②当第3四半期連結累計期間に新たに確定した設備の新設、除却等の計画は次のとおりであります。
(平成26年12月31日現在)
| 会社名 | 店舗名 | 所在地 | 区分 | 設備の | 前年度末帳簿価額 | 売却予定年月 |
海外連結 | BTMU Capital Corporation | ― | ― | 売却 | 営業用賃貸資産 | 240,805 | 平成26年11月売却済 |
(注)子会社を含めた連結計数を記載しております。