(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1  報告セグメントの概要

当行グループの報告セグメントは、業務執行の意思決定機関である経営会議が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当行グループは、顧客特性・業務特性に応じて、包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。従って、当行グループは、顧客・業務別のセグメントから構成されており、「リテール部門」「法人部門」「国際部門」「市場部門」及び「その他部門」を報告セグメントとしております。 

リテール部門 : 国内の個人に対する金融サービスの提供 

法人部門   : 国内の企業に対する金融サービスの提供 

国際部門   : 海外の個人・企業に対する金融サービスの提供 

市場部門   : 為替・資金・証券の対顧客・対市場取引及び流動性管理・資金繰り管理 

その他部門  : 決済・カストディ業務、出資金収支、部門間調整 等 

 

2  報告セグメントごとの業務粗利益及び営業純益の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結の範囲を除き、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一であります。連結の範囲は主要な子会社を対象としております。計数は内部取引消去等連結調整前の行内管理ベースとなっております。複数のセグメントに跨る収益・費用の計上方法は、市場実勢価格をベースとした行内管理会計基準に基づいております。

 

(報告セグメントの利益又は損失の算定方法の変更)

当連結会計年度より、部門間の収益・経費の配賦方法の変更等、行内の業績管理手法の変更に伴い、事業セグメントの利益の算定方法を変更しております。

なお、前連結会計年度のセグメント情報については、変更後の算定方法に基づき作成しており、「3 報告セグメントごとの業務粗利益及び営業純益の金額に関する情報」の前連結会計年度に記載しております。

 

 

3  報告セグメントごとの業務粗利益及び営業純益の金額に関する情報

前連結会計年度(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)

(百万円)

リテール
部門

法人部門

国際部門

 

 

顧客部門
小計

市場部門

その他
部門

合計

MUAH

アユタヤ
銀行

業務粗利益

514,133

832,941

1,251,462

437,932

261,608

2,419,574

421,421

42,643

2,883,639

 

単体

470,018

734,627

446,943

1,548,664

375,808

85,576

2,010,049

 

 

金利収支

337,512

322,708

207,916

822,630

175,218

157,476

1,155,325

 

 

非金利収支

132,506

411,918

239,026

726,034

200,589

71,899

854,724

 

子会社

44,114

98,314

804,519

437,932

261,608

870,909

45,613

42,933

873,589

経費

417,867

474,869

801,050

318,022

131,158

1,540,795

82,131

107,392

1,730,319

営業純益

96,265

358,072

450,412

119,909

130,449

878,779

339,290

64,749

1,153,320

 

(注) 1 一般企業の売上高に代えて、業務粗利益を記載しております。

2 業務粗利益には、資金運用収支、役務取引等収支、特定取引収支及びその他業務収支を含んでおります。

3 経費には、人件費及び物件費を含んでおります。

4 当行は、内部管理上、資産及び負債をセグメントに配分していないため、報告セグメント別の資産及び負債を記載しておりません。

5 MUAHは、米国銀行現地法人並びに当行の米国支店、中南米・カナダの支店及び現地法人からなる米州事業を統括する金融持株会社であります。

6  アユタヤ銀行の計数は、タイの会計基準に基づいて算出しております。

7 MUAH及びアユタヤ銀行ののれんの償却額は「国際部門」の経費に含まれております。

8 「法人部門」「国際部門」は、海外の日系取引に係る収益・費用(業務粗利益178,963百万円、経費152,991百万円、営業純益25,971百万円)をそれぞれ計上しておりますが、「顧客部門小計」で同額を控除しております。

 

当連結会計年度(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)

 (百万円)

リテール
部門

法人部門

国際部門

 

 

顧客部門
小計

市場部門

その他
部門

合計

MUAH

アユタヤ
銀行

業務粗利益

468,675

797,853

1,268,748

456,037

277,109

2,357,529

346,988

16,201

2,720,719

 

単体

424,047

705,582

444,620

1,467,277

303,173

31,535

1,801,986

 

 

金利収支

319,837

299,698

213,285

785,306

162,925

108,467

1,056,699

 

 

非金利収支

104,210

405,884

231,335

681,970

140,247

76,932

745,286

 

子会社

44,628

92,270

824,127

456,037

277,109

890,251

43,815

15,334

918,732

経費

413,478

471,629

807,921

308,128

138,924

1,536,312

86,917

104,127

1,727,357

営業純益

55,197

326,223

460,826

147,908

138,184

821,216

260,071

87,926

993,361

 

(注) 1 一般企業の売上高に代えて、業務粗利益を記載しております。

2 業務粗利益には、資金運用収支、役務取引等収支、特定取引収支及びその他業務収支を含んでおります。

3 経費には、人件費及び物件費を含んでおります。

4 当行は、内部管理上、資産及び負債をセグメントに配分していないため、報告セグメント別の資産及び負債を記載しておりません。

5 MUAHは、米国銀行現地法人並びに当行の米国支店、中南米・カナダの支店及び現地法人からなる米州事業を統括する金融持株会社であります。

6  アユタヤ銀行の計数は、タイの会計基準に基づいて算出しております。

7 MUAH及びアユタヤ銀行ののれんの償却額は「国際部門」の経費に含まれております。

8 「法人部門」「国際部門」は、海外の日系取引に係る収益・費用(業務粗利益177,748百万円、経費156,717百万円、営業純益21,030百万円)をそれぞれ計上しておりますが、「顧客部門小計」で同額を控除しております。

 

4  報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)

     (単位:百万円)   

営業純益

前連結会計年度

当連結会計年度

報告セグメント計

1,153,320

993,361

報告セグメント対象外の連結子会社の業務純益

56,366

51,305

一般貸倒引当金繰入額

169,662

与信関係費用

△413,323

△126,921

貸倒引当金戻入益

11,034

償却債権取立益

39,170

44,186

株式等関係損益

73,973

96,094

持分法による投資損益

25,000

21,891

退職給付費用のうち数理計算上の差異の費用処理額

△30,673

△51,798

睡眠預金の収益計上額

18,774

15,251

その他

△8,568

△62,348

連結損益計算書の経常利益

1,083,701

992,055

 

(注) 1 与信関係費用には、貸出金償却及び個別貸倒引当金繰入額を含んでおります。

2 株式等関係損益には、株式等売却損益及び株式等償却を含んでおります。

 

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)

1  サービスごとの情報

報告セグメントに係る情報と類似しているため本情報の記載は省略しております。

 

2  地域ごとの情報

(1) 経常収益

 

日本
(百万円)

米国
(百万円)

北米
(除米国)
(百万円)

中南米
(百万円)

欧州・
中近東
(百万円)

アジア・
オセアニア
(百万円)

合計
(百万円)

2,150,524

779,111

13,448

40,308

202,873

847,530

4,033,796

 

(注) 1 一般企業の売上高に代えて、経常収益を記載しております。

2 経常収益は、当行の本支店及び連結子会社の所在地を基礎として、国又は地域に分類しております。

 

(2) 有形固定資産

 

日本
(百万円)

米国
(百万円)

北米
(除米国)
(百万円)

中南米
(百万円)

欧州・
中近東
(百万円)

アジア・
オセアニア
(百万円)

合計
(百万円)

844,231

144,674

194

1,951

7,283

84,164

1,082,499

 

 

3  主要な顧客ごとの情報

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)

1  サービスごとの情報

報告セグメントに係る情報と類似しているため本情報の記載は省略しております。

 

2  地域ごとの情報

(1) 経常収益

 

日本
(百万円)

米国
(百万円)

北米
(除米国)
(百万円)

中南米
(百万円)

欧州・
中近東
(百万円)

アジア・
オセアニア
(百万円)

合計
(百万円)

2,192,969

872,389

28,297

70,680

234,078

838,979

4,237,395

 

(注) 1 一般企業の売上高に代えて、経常収益を記載しております。

2 経常収益は、当行の本支店及び連結子会社の所在地を基礎として、国又は地域に分類しております。

 

(2) 有形固定資産

 

日本
(百万円)

米国
(百万円)

北米
(除米国)
(百万円)

中南米
(百万円)

欧州・
中近東
(百万円)

アジア・
オセアニア
(百万円)

合計
(百万円)

842,306

142,704

211

1,861

5,338

84,318

1,076,740

 

 

3  主要な顧客ごとの情報

該当事項はありません。

 

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

固定資産の減損損失は、報告セグメントに配分しておりません。

前連結会計年度における減損損失は、11,011百万円であります。

当連結会計年度における減損損失は、5,778百万円であります。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)

(百万円)

リテール
部門

法人部門

国際部門

 

 

顧客部門
小計

市場部門

その他
部門

合計

MUAH

アユタヤ
銀行

当期償却額

15,878

15,878

15,878

当期末残高

0

8

258,751

258,751

258,760

 

(注) 1 MUAH及びアユタヤ銀行ののれんの償却額及び未償却残高は「国際部門」に含まれております。

2  当連結会計年度において、報告セグメントに配分されていないのれんの償却額は65百万円であります。

 

当連結会計年度(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)

(百万円)

リテール
部門

法人部門

国際部門

 

 

顧客部門
小計

市場部門

その他
部門

合計

MUAH

アユタヤ
銀行

当期償却額

0

8

15,489

15,498

15,498

当期末残高

244,348

244,348

244,348

 

(注)   MUAH及びアユタヤ銀行ののれんの償却額及び未償却残高は「国際部門」に含まれております。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

該当事項はありません。

 

 

【関連当事者情報】

1 関連当事者との取引

 (1) 連結財務諸表提出会社と関連当事者との取引

  ① 連結財務諸表提出会社の親会社及び主要株主(会社等の場合に限る)等

前連結会計年度(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)

       該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)

種類

会社等の名称
又は氏名

所在地

資本金又は
出資金  (百万円)

事業の内容
又は職業

議決権等
の所有
(被所有)
割合
(%)

関連当事者との関係

取引の内容

取引金額  (百万円)

科目

期末残高   (百万円)

親会社

株式会社
三菱UFJ
フィナンシャル
・グループ

東京都
千代田区

2,141,513

銀行持株
会社

被所有

直接
  100.00

 

金銭貸借
関係
役員の兼任

資金の借入
(注)1

1,524,226

借用金

2,933,676
(注)2

利息の支払
(注)1

44,180

その他負債

7,389

 

取引条件及び取引条件の決定方針等

(注) 1 資金の借入については、市場金利を勘案して利率を合理的に決定しており、期限一括返済方式等によるものであります。なお、担保は提供しておりません。

2 借用金には、劣後特約付借入金1,541,000百万円が含まれております。

 

  ② 連結財務諸表提出会社の非連結子会社及び関連会社等

該当事項はありません。

 

  ③ 連結財務諸表提出会社と同一の親会社をもつ会社等及び連結財務諸表提出会社のその他の関係会社の子会社等

         該当事項はありません。

 

 

  ④ 連結財務諸表提出会社の役員及び個人主要株主(個人の場合に限る)等

前連結会計年度(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)

種類

会社等の名称
又は氏名

事業の内容
又は職業

議決権等
の所有
(被所有)
割合
(%)

関連当事者
との関係

取引の内容

取引金額  (百万円)

科目

期末残高   (百万円)

役員の
近親者
 

小山 晃

なし

当行代表取締役の近親者

資金の貸付
(注)1

貸出金

12

利息の受取
(注)1

0

その他資産

0

役員の
近親者
 

村林 佳樹

なし

当行代表取締役の近親者

資金の貸付
(注)2

貸出金

32

利息の受取
(注)2

0

その他資産

0

役員の
近親者

土門 純一

なし

当行代表取締役の近親者

資金の貸付
(注)3

貸出金

26

利息の受取
(注)3

0

その他資産

0

 

取引条件及び取引条件の決定方針等

(注) 1 市場金利を勘案して利率を合理的に決定しており、返済条件は期間15年、1ヶ月毎元利均等返済であります。

2 市場金利を勘案して利率を合理的に決定しており、返済条件は期間35年、1ヶ月毎元利均等返済であります。

   3 市場金利を勘案して利率を合理的に決定しており、返済条件は期間20年、1ヶ月毎元利均等返済であります。

 

当連結会計年度(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)

種類

会社等の名称
又は氏名

事業の内容
又は職業

議決権等
の所有
(被所有)
割合
(%)

関連当事者
との関係

取引の内容

取引金額  (百万円)

科目

期末残高   (百万円)

役員の
近親者
 

小山 晃

なし

当行代表取締役の近親者

資金の貸付
(注)1

貸出金

10

利息の受取
(注)1

0

その他資産

0

役員の
近親者
 

村林 佳樹

なし

当行代表取締役の近親者

資金の貸付
(注)2

貸出金

31

利息の受取
(注)2

0

その他資産

0

役員の
近親者

辰巳 久之

なし

当行取締役の近親者

資金の貸付
(注)3

貸出金

49

利息の受取
(注)3

0

その他資産

0

 

取引条件及び取引条件の決定方針等

(注) 1 市場金利を勘案して利率を合理的に決定しており、返済条件は期間15年、1ヶ月毎元利均等返済であります。

2 市場金利を勘案して利率を合理的に決定しており、返済条件は期間35年、1ヶ月毎元利均等返済であります。

   3 市場金利を勘案して利率を合理的に決定しており、返済条件は期間30年、1ヶ月毎元利均等返済であります。

 

 (2) 連結財務諸表提出会社の連結子会社と関連当事者との取引

該当事項はありません。

 

2 親会社又は重要な関連会社に関する注記

 (1) 親会社情報

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(東京証券取引所、名古屋証券取引所、ニューヨーク証券取引所に上場)

 

 (2) 重要な関連会社の要約財務情報

該当事項はありません。

 

 

(1株当たり情報)

1 1株当たり純資産額及び算定上の基礎

 

 

前連結会計年度

   (平成28年3月31日)

当連結会計年度

   (平成29年3月31日)

1株当たり純資産額

952円16銭

933円06銭

 (算定上の基礎)

 

 

 純資産の部の合計額

百万円

13,118,288

12,427,078

 純資産の部の合計額から
 控除する金額

百万円

1,359,055

903,707

  うち非支配株主持分

百万円

1,359,055

903,707

 普通株式に係る期末の
 純資産額

百万円

11,759,232

11,523,370

 1株当たり純資産額の
 算定に用いられた期末の
 普通株式の数

千株

12,350,038

12,350,038

 

 

2 1株当たり当期純利益金額及び算定上の基礎並びに潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額及び算定上の基礎

 

 

前連結会計年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

(1)1株当たり当期純利益金額

55円53銭

55円86銭

    (算定上の基礎)

 

 

 

 親会社株主に帰属する
 当期純利益

百万円

685,835

689,929

 普通株式に係る親会社株主
 に帰属する当期純利益

百万円

685,835

689,929

 普通株式の期中平均株式数

千株

12,350,038

12,350,038

(2)潜在株式調整後
   1株当たり当期純利益金額

55円53銭

55円86銭

 (算定上の基礎)

 

 

 

 親会社株主に帰属する
 当期純利益調整額

百万円

△12

△16

 

 

 

(重要な後発事象)

1 三菱UFJ信託銀行株式会社の法人貸出等業務の移管

当行は、平成29年5月15日開催の取締役会において、平成30年4月を目処に、三菱UFJ信託銀行株式会社の法人貸出等業務を承継する吸収分割(以下、「本吸収分割」という。)を行う方針を決議いたしました。

(1) 本吸収分割の目的

MUFGグループでは、シンプル・スピーディー・トランスペアレントなグループ一体型経営を通じ、顧客・役職員・株主その他のステイクホルダーに最善の価値を提供すること、及び課題解決型のビジネスを展開することで、持続的な成長とより良い社会の実現に貢献すること等を目的とした「MUFG再創造イニシアティブ」を公表いたしました。
 その一環として、本吸収分割を行い、法人のお客さまにグループ一体で対応する体制の構築、及びグループ各社の使命と機能分担をより明確化します(グループの「機能別再編」)。
 なお、三菱UFJ信託銀行株式会社の法人貸出は、同社の貸出金の連結貸借対照表計上額(平成29年3月31日時点14兆4,471億円)の大部分を占めておりますが、本吸収分割にあたり、三菱UFJ信託銀行株式会社との間で締結する吸収分割契約の内容が未定であるため、本吸収分割による当行の連結貸借対照表への影響額は、現時点においては未確定であります。

(2) 本吸収分割の方法

当行を吸収分割承継会社、三菱UFJ信託銀行株式会社を吸収分割会社とする吸収分割により行います。

 

2 三菱UFJ国際投信株式会社の持分譲渡

グループの「機能別再編」の一環として、当行及び三菱UFJ証券ホールディングス株式会社が保有する三菱UFJ国際投信株式会社の持分を譲渡し、平成30年4月1日を予定日として同社を三菱UFJ信託銀行株式会社の完全子会社とする方針を、平成29年5月15日開催の当行の取締役会で決議いたしました。なお、持分譲渡の具体的な方法等については検討中であり、現時点で影響額を見積ることは出来ません。