第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある新たな事項又は重要な変更として当社が認識しているものは以下のとおりです。本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、別段の記載のない限り、本四半期報告書提出日現在において判断したものです。

なお、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 事業等のリスク」の項目番号に対応するものです。

 

19.不公正・不適切な取引その他の行為が存在したとの指摘や、これらに伴う処分等を受けるリスク

当社グループは、現行の規制及び規制に伴うコンプライアンス・リスク(当社グループが事業を営んでいる本邦及び海外市場における法令、政策、自主規制等の変更による影響を含みます。)のもとで事業を行っており、また、国内外の規制当局による昨今の規制運用実態の下で、内外規制当局による検査、調査等の対象となっております。当社グループのコンプライアンス・リスク管理態勢及びプログラムは、全ての法令及び規則に抵触することを完全に防止する効果を持たない可能性があります。

当社グループが、マネー・ローンダリング、金融犯罪その他の不公正・不適切な取引に関するものを含む、適用ある法令及び規則の全てを遵守できない場合、罰金、課徴金、懲戒、評価の低下、業務改善命令、業務停止命令、更に極端な場合には業務についての許認可の取消しを受けることが考えられます。また、これらにより当社グループのレピュテーション・リスクが顕在化し、顧客やマーケット等の信頼を失うなど事業環境が悪化する可能性もあり、当社グループの事業及び経営成績が悪影響を受けるおそれがあります。将来、当社グループが戦略的な活動を実施する場面で当局の許認可を取得する際にも、悪影響を及ぼすおそれがあります。

なお、株式会社三菱東京UFJ銀行(以下、「三菱東京UFJ銀行」といいます。)は、平成18年~平成19年の期間に米国の経済制裁規制に対する違反と見られ得る行為があったものとして、平成24年12月に米国財務省外国資産管理局(Office of Foreign Assets Control。以下、「OFAC」といいます。)との間で和解金を支払うことで合意し、また、平成14年~平成19年に取り扱ったイラン関連の米ドル建決済取引における適切性を欠いた事務処理があった等として、平成25年6月に米国ニューヨーク州金融サービス局(New York State Department of Financial Services。以下、「NYDFS」といいます。)との間で、和解金の支払と、同行の経済制裁対応に関する現状の内部管理態勢について同行が第三者機関に検証を委託すること等につき合意しました。更に、三菱東京UFJ銀行が平成19年~平成20年に自主的に社内調査を実施した、米国の定める経済制裁国向けの決済取引に関する報告書の調査・作成過程において、委託先であるPricewaterhouseCoopers LLPに対して行った指示及びNYDFSに対する説明に関し、同行は、平成26年11月にNYDFSとの間で、①合意した金額の支払、②当時の関係者に対する対応、③米国のマネー・ローンダリング防止対策機能等(OFAC規制対応を含みます。)のニューヨークへの移転並びに、④第三者機関に委託中の米国の経済制裁対応に関する同行の内部管理態勢検証についてNYDFSが必要と認めた場合に期間延長を行うことを合意しました。三菱東京UFJ銀行は、平成29年11月9日付(米国時間)で、米国通貨監督庁(Office of Currency Comptroller。以下、「OCC」といいます。)との間で、OCCが同行の米国の経済制裁対応に関する内部管理態勢の監視を行っていくこと等で合意しました。本合意は、平成29年11月7日付(米国時間)で同行のニューヨーク支店を含む同行及び三菱UFJ信託銀行株式会社の米国内支店・代理店の銀行免許の監督機関がNYDFSを含む州当局からOCCに変更されたことに伴うもので、NYDFSとの間で平成25年6月及び平成26年11月に行った上記の合意を実質的に継承するものです。なお、三菱東京UFJ銀行は、上述の事象や関連する事項について各関係当局と継続的に報告・協働しており、必要な対応を行っております。また、三菱東京UFJ銀行は現在、ニューヨーク支店の銀行免許の監督機関変更に関し、NYDFSと訴訟を行っております。今後、新たな展開又は類似の事象が生じた場合には、関係当局より更なる処分等を受け、又は関係当局との間で新たな和解金の支払合意を行うなどの可能性があります。

また、当社グループは、当社の銀行子会社を含むパネル行が各種銀行間指標金利の算出機関に呈示した内容等を調査している各国の政府当局から、情報提供命令等を受けております。また為替業務に関しても、当局から同様の情報提供要請を受けております。当社グループは、これらの調査に対して協力を行い、独自の調査等を実施しております。上記に関連して、当社グループは、指標金利であれば他のパネル行、為替業務であればその他金融機関とともに、米国におけるクラスアクションを含む、複数の民事訴訟の被告となっております。今後、新たな展開又は類似の事象により、当社グループに重大な財務上その他の悪影響が生じる可能性があります。

 

 

2 【経営上の重要な契約等】

(1) 子会社からの借入

 

当社は、当四半期会計期間において、子会社からの借入について、継続しております。なお、当四半期会計期間末時点における概要は以下の通りであります。

 

① 旧三菱証券株式会社(現在の三菱UFJ証券ホールディングス株式会社)の株式取得に係わる借入

(ⅰ)借入先     

: 株式会社三菱東京UFJ銀行

(ⅱ)当初借入実施日

: 平成17年7月1日

(ⅲ)当初借入金額

: 228,498,188,490円

(ⅳ)四半期末時点借入金額

: 180,152,058,545円

 

 

② 三菱UFJニコス株式会社に対する出資に係わる借入

(ⅰ)借入先

: 株式会社三菱東京UFJ銀行

(ⅱ)当初借入実施日

: 平成20年9月25日

(ⅲ)当初借入金額

: 238,500,000,000円

(ⅳ)四半期末時点借入金額

: 238,500,000,000円

 

 

③ モルガン・スタンレーに対する出資に係わる借入

(ⅰ)借入先

: 株式会社三菱東京UFJ銀行

(ⅱ)当初借入実施日

: 平成20年10月14日

(ⅲ)当初借入金額

: US$9,000,000,000.00

(ⅳ)四半期末時点借入金額

: (イ) US$3,872,240,318.01

 

  (ロ) 324,811,157,100円

 

 

④ アコム株式会社に対する出資に係わる借入

(ⅰ)借入先

: 株式会社三菱東京UFJ銀行

(ⅱ)当初借入実施日

: 平成20年10月27日

(ⅲ)当初借入金額

: 152,500,000,000円

(ⅳ)四半期末時点借入金額

: 135,660,446,577円

 

 

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

以下の記載における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであり、リスクと不確実性を内包しているため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性もありますので、ご留意ください。

 

(1) 業績等の概要

当中間連結会計期間の業績につきましては、以下のとおりとなりました。

 

当中間連結会計期間の連結業務粗利益は、国内預貸金収益を中心に資金利益が減少した一方、海外預貸金収益及び市場関連収益の増加に為替影響も加わり、前中間連結会計期間比387億円増加し、20,081億円となりました。

営業費は、国内は抑制したものの、海外では人件費や受託財産業務の海外子会社連結化の影響等で増加したことに加え為替影響もあり、前中間連結会計期間比633億円増加し、13,073億円となりました。

与信関係費用総額は、米州の資源・エネルギー関連の与信費用の減少等もあり、前中間連結会計期間比607億円改善しました。

株式等関係損益は、株式減損の減少により株式等償却が減少したことを主因に、前中間連結会計期間比109億円増加、加えて持分法による投資損益が増加したことから、経常利益は前中間連結会計期間比691億円増加8,640億円となりました。特別損益は、関連会社の経営統合に伴う株式交換益に加えて、持分法投資先に対する持分変動損失の減少等により、前中間連結会計期間比607億円増加、以上の結果、親会社株主に帰属する中間純利益は、前中間連結会計期間比1,364億円増加6,269億円となりました。

財政状態につきましては、総資産が前連結会計年度末比2兆1,713億円増加して305兆4,688億円、純資産は前連結会計年度末比6,209億円増加して17兆2,793億円となりました。

主要な勘定残高といたしましては、資産の部では、貸出金が前連結会計年度末比2,317億円減少して108兆7,734億円、有価証券が前連結会計年度末比629億円減少して59兆3,759億円となりました。負債の部では、預金が前連結会計年度末比1兆911億円増加して171兆8,213億円となりました。

なお、金融再生法に基づく開示債権比率は、前連結会計年度末比0.12ポイント低下し、0.99%となりました。

 

当中間連結会計期間における主な項目の分析は、以下のとおりであります。

 

 

[経営成績の分析]

 

(単位:億円)

前中間連結
会計期間
(A)

当中間連結
会計期間
(B)

前中間連結
会計期間比
(B-A)

連結業務粗利益

19,694

20,081

387

 

(信託勘定償却前連結業務粗利益)

(19,694)

(20,081)

(387)

 

資金利益

9,750

9,736

△14

 

信託報酬

632

587

△44

 

 

うち与信関係費用(信託勘定)

0

△0

 

役務取引等利益

6,194

6,371

176

 

特定取引利益

1,509

1,570

60

 

その他業務利益

1,606

1,814

208

 

 

うち国債等債券関係損益

926

847

△79

営業費

12,440

13,073

633

 

うちのれん償却額

74

85

10

連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前、信託勘定・のれん償却前)

7,328

7,093

△235

連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前、信託勘定償却前)

7,254

7,007

△246

一般貸倒引当金繰入額(△は繰入)

連結業務純益

7,254

7,007

△246

臨時損益(△は費用)

694

1,632

937

 

与信関係費用

△1,084

△887

196

 

 

貸出金償却

△598

△629

△31

 

 

個別貸倒引当金繰入額

 

 

その他の与信関係費用

△486

△257

228

 

貸倒引当金戻入益

228

535

307

 

偶発損失引当金戻入益(与信関連)

 

償却債権取立益

279

382

102

 

株式等関係損益

440

550

109

 

 

株式等売却益

826

657

△168

 

 

株式等売却損

△271

△96

175

 

 

株式等償却

△114

△10

103

 

持分法による投資損益

1,139

1,356

217

 

その他の臨時損益

△308

△305

3

経常利益

7,948

8,640

691

特別損益

△564

43

607

 

うち減損損失

△40

△225

△185

 

うち持分変動損失

△456

△195

260

 

うち関連会社株式交換益

486

486

税金等調整前中間純利益

7,384

8,683

1,299

法人税、住民税及び事業税

1,450

1,611

161

法人税等調整額

334

293

△40

法人税等合計

1,784

1,905

120

中間純利益

5,599

6,778

1,178

非支配株主に帰属する中間純利益

694

508

△185

親会社株主に帰属する中間純利益

4,905

6,269

1,364

 

 

 

 

 

 

与信関係費用総額(△は費用) *

△576

31

607

 

*与信関係費用(信託勘定)+一般貸倒引当金繰入額+与信関係費用(臨時損益)+貸倒引当金戻入益+偶発損失引当金戻入益(与信関連)+償却債権取立益

 

 

[財政状態の分析]

以下、(2行合算)は、株式会社三菱東京UFJ銀行及び三菱UFJ信託銀行株式会社の単体数値の単純合算を示しております。

 

(i)貸出金(含む信託勘定)

貸出金(含む信託勘定)は、国内店の貸出金減少を主因に、前連結会計年度末比1,687億円減少して109兆407億円となりました。

 

(単位:億円)

前連結
会計年度末
(A)

当中間連結
会計期間末
(B)

前連結
会計年度末比
(B-A)

貸出金残高(含む信託勘定)

 

1,092,094

1,090,407

△1,687

    うち国内店  *

 

650,457

639,037

△11,419

うち住宅ローン

 

157,202

155,205

△1,997

    うち海外店

 

284,844

292,590

7,746

    うち国内子会社〔アコム〕

 

10,197

10,435

238

    うち国内子会社〔三菱UFJニコス〕

 

2,449

2,326

△122

    うち海外子会社〔MUAH〕

 

88,029

85,957

△2,072

  うち海外子会社〔アユタヤ銀行〕

 

36,628

37,265

637

 

*グループ銀行の持株会社宛、及びアユタヤ銀行向け貸出金を除いております。

 

<参考>金融再生法開示債権の状況(2行合算+信託勘定)

金融再生法に基づく開示債権比率は、前連結会計年度末比0.12ポイント低下し、0.99%となりました。

 

(単位:億円)

前連結
会計年度末
(A)

当中間連結
会計期間末
(B)

前連結
会計年度末比
(B-A)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

 

1,198

1,716

518

危険債権

 

4,262

3,536

△726

要管理債権

 

6,271

5,174

△1,096

開示債権合計(A)

 

11,732

10,427

△1,305

総与信合計(B)

 

1,054,138

1,053,056

△1,082

開示債権比率(A)/(B)

 

1.11%

0.99%

△0.12%

 

 

(ⅱ)預金(2行合算)

預金(2行合算)は、国内法人預金その他が減少した一方、国内個人預金及び海外店が増加し、前連結会計年度末比1兆706億円増加して156兆5,694億円となりました。

 

(単位:億円)

前連結
会計年度末
(A)

当中間連結
会計期間末
(B)

前連結
会計年度末比
(B-A)

預金

 

1,554,987

1,565,694

10,706

うち国内個人預金

 

730,933

742,910

11,977

うち国内法人預金その他

 

610,503

598,411

△12,091

うち海外店

 

206,965

218,151

11,185

 

*譲渡性預金及び特別国際金融取引勘定分を除いております。

 

 

(ⅲ)その他有価証券評価差額

その他有価証券評価差額は、国内債券が減少した一方、国内株式及びその他が増加したことから、前連結会計年度末比4,825億円増加して3兆6,215億円となりました。

 

(単位:億円)

前連結
会計年度末
(A)

当中間連結
会計期間末
(B)

前連結
会計年度末比
(B-A)

その他有価証券評価差額

 

31,390

36,215

4,825

国内株式

 

26,351

31,116

4,764

国内債券

 

3,991

2,885

△1,105

その他

 

1,047

2,213

1,165

 

 

[セグメント別の状況]

当中間連結会計期間における主な報告セグメントの営業純益は、リテール事業本部で前中間連結会計期間比206億円増加して1,248億円、法人事業本部で前中間連結会計期間比225億円減少して1,901億円、国際事業本部で前中間連結会計期間比11億円増加して2,069億円、受託財産事業本部で前中間連結会計期間比41億円増加して338億円、市場事業本部で前中間連結会計期間比398億円減少して2,072億円となりました。

なお、当中間連結会計期間より、事業本部間の粗利益・経費の配賦方法を変更しており、前中間連結会計期間のセグメント情報は、変更後の算定方法に基づいた数値で比較をしております。

 

 

[国内・海外別収支]

国内・海外別収支の内訳は次のとおりであります。

当第2四半期連結累計期間の資金運用収支・信託報酬・役務取引等収支・特定取引収支・その他業務収支の合計は国内が1兆6,496億円で前年同期比1,013億円の減益、海外が8,375億円で前年同期比530億円の増益となり、合計では2兆81億円で前年同期比387億円の増益となりました。

 

 

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前第2四半期連結累計期間

949,694

489,887

464,496

975,085

当第2四半期連結累計期間

858,525

518,121

403,025

973,621

 うち資金運用収益

前第2四半期連結累計期間

1,142,018

755,316

544,644

1,352,690

当第2四半期連結累計期間

1,102,659

932,347

501,841

1,533,164

 うち資金調達費用

前第2四半期連結累計期間

192,323

265,428

80,147

377,605

当第2四半期連結累計期間

244,133

414,225

98,816

559,542

信託報酬

前第2四半期連結累計期間

60,458

6,293

3,551

63,201

当第2四半期連結累計期間

55,303

6,625

3,136

58,792

役務取引等収支

前第2四半期連結累計期間

494,992

208,520

84,025

619,488

当第2四半期連結累計期間

498,461

225,447

86,743

637,165

 うち役務取引等
 収益

前第2四半期連結累計期間

646,419

255,067

182,677

718,809

当第2四半期連結累計期間

655,686

271,226

182,177

744,736

 うち役務取引等
 費用

前第2四半期連結累計期間

151,426

46,546

98,651

99,321

当第2四半期連結累計期間

157,225

45,778

95,433

107,570

特定取引収支

前第2四半期連結累計期間

143,819

34,233

27,060

150,992

当第2四半期連結累計期間

98,893

45,475

△12,692

157,061

 うち特定取引収益

前第2四半期連結累計期間

143,992

50,942

42,925

152,009

当第2四半期連結累計期間

106,136

66,648

15,085

157,699

 うち特定取引費用

前第2四半期連結累計期間

172

16,709

15,865

1,017

当第2四半期連結累計期間

7,243

21,173

27,777

638

その他業務収支

前第2四半期連結累計期間

102,093

45,562

△12,986

160,643

当第2四半期連結累計期間

138,514

41,883

△1,101

181,499

 うちその他業務
 収益

前第2四半期連結累計期間

158,496

137,293

71,279

224,510

当第2四半期連結累計期間

176,496

106,336

38,109

244,724

 うちその他業務
 費用

前第2四半期連結累計期間

56,402

91,730

84,266

63,867

当第2四半期連結累計期間

37,982

64,453

39,210

63,224

 

(注) 1 「国内」とは、当社及び国内に本店を有する連結子会社(海外店を除く。以下、「国内連結子会社」という。)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外に本店を有する連結子会社(以下、「海外連結子会社」という。)であります。

2 「資金調達費用」は金銭の信託運用見合費用を控除して表示しております。

3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。

 

 

[国内・海外別役務取引の状況]

国内及び海外の役務取引等収支の状況は次のとおりであります。

当第2四半期連結累計期間の国内の役務取引は、役務取引等収益が6,556億円で前年同期比92億円の増収、役務取引等費用が1,572億円で前年同期比57億円増加した結果、役務取引等収支では、前年同期比34億円増加して4,984億円となりました。海外の役務取引は、役務取引等収益が2,712億円で前年同期比161億円の増収、役務取引等費用が457億円で前年同期比7億円減少した結果、役務取引等収支では、前年同期比169億円増加して2,254億円となりました。

この結果、役務取引等収支合計では前年同期比176億円増加して6,371億円となりました。

 

 

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前第2四半期連結累計期間

646,419

255,067

182,677

718,809

当第2四半期連結累計期間

655,686

271,226

182,177

744,736

  うち為替業務

前第2四半期連結累計期間

75,255

6,052

1,179

80,128

当第2四半期連結累計期間

75,297

6,031

1,226

80,102

 うちその他
 商業銀行業務

前第2四半期連結累計期間

129,576

131,813

25,452

235,937

当第2四半期連結累計期間

118,070

124,801

27,163

215,708

 うち信託関連業務

前第2四半期連結累計期間

43,808

2,222

41,585

当第2四半期連結累計期間

44,830

2,431

42,399

 うち保証業務

前第2四半期連結累計期間

54,767

11,391

20,620

45,538

当第2四半期連結累計期間

59,048

16,584

21,576

54,057

 うち証券関連業務

前第2四半期連結累計期間

74,078

25,887

13,008

86,958

当第2四半期連結累計期間

83,967

34,514

11,928

106,553

役務取引等費用

前第2四半期連結累計期間

151,426

46,546

98,651

99,321

当第2四半期連結累計期間

157,225

45,778

95,433

107,570

 うち為替業務

前第2四半期連結累計期間

17,237

4,371

193

21,415

当第2四半期連結累計期間

16,890

5,490

200

22,180

 

(注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。

2 「その他商業銀行業務」には、預金・貸出業務、代理業務、保護預り・貸金庫業務等を含んでおります。

3 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。

 

 

[国内・海外別特定取引の状況]

国内及び海外の特定取引収支の状況は次のとおりであります。

当第2四半期連結累計期間の国内の特定取引は、特定取引収益が1,061億円で前年同期比378億円の減収、特定取引費用が72億円で前年同期比70億円増加した結果、特定取引収支では、前年同期比449億円減少して988億円となりました。海外の特定取引は、特定取引収益が666億円で前年同期比157億円の増収、特定取引費用が211億円で前年同期比44億円増加した結果、特定取引収支では、前年同期比112億円増加して454億円となりました。

この結果、特定取引収支合計では前年同期比60億円増加して1,570億円となりました。

 

 

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

特定取引収益

前第2四半期連結累計期間

143,992

50,942

42,925

152,009

当第2四半期連結累計期間

106,136

66,648

15,085

157,699

 うち商品有価
 証券収益

前第2四半期連結累計期間

71,489

3,502

△1

74,994

当第2四半期連結累計期間

73,538

28,027

13,802

87,763

 うち特定取引
 有価証券収益

前第2四半期連結累計期間

当第2四半期連結累計期間

 うち特定金融
 派生商品収益

前第2四半期連結累計期間

71,752

47,440

42,580

76,611

当第2四半期連結累計期間

32,341

36,667

1,268

67,740

 うちその他の
 特定取引収益

前第2四半期連結累計期間

750

0

346

403

当第2四半期連結累計期間

255

1,953

14

2,195

特定取引費用

前第2四半期連結累計期間

172

16,709

15,865

1,017

当第2四半期連結累計期間

7,243

21,173

27,777

638

 うち商品有価
 証券費用

前第2四半期連結累計期間

255

255

当第2四半期連結累計期間

12,923

12,923

 うち特定取引
 有価証券費用

前第2四半期連結累計期間

172

844

1,017

当第2四半期連結累計期間

661

△23

638

 うち特定金融
 派生商品費用

前第2四半期連結累計期間

15,263

15,263

当第2四半期連結累計期間

6,567

8,272

14,839

 うちその他の
 特定取引費用

前第2四半期連結累計期間

346

346

当第2四半期連結累計期間

14

14

 

(注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。

2 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。

 

 

[国内・海外別預金残高の状況]
○ 預金の種類別残高(末残)

 

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前第2四半期連結会計期間

128,021,706

36,001,353

2,398,012

161,625,048

当第2四半期連結会計期間

134,775,446

39,619,694

2,573,765

171,821,375

 うち流動性預金

前第2四半期連結会計期間

86,735,102

18,995,290

1,207,625

104,522,767

当第2四半期連結会計期間

94,759,789

22,318,617

1,344,217

115,734,189

 うち定期性預金

前第2四半期連結会計期間

34,621,371

16,958,329

1,149,134

50,430,566

当第2四半期連結会計期間

34,362,659

17,221,474

1,207,478

50,376,655

 うちその他

前第2四半期連結会計期間

6,665,232

47,734

41,252

6,671,714

当第2四半期連結会計期間

5,652,997

79,602

22,068

5,710,530

譲渡性預金

前第2四半期連結会計期間

3,658,264

5,219,053

13,260

8,864,056

当第2四半期連結会計期間

3,910,602

7,860,588

9,430

11,761,760

総合計

前第2四半期連結会計期間

131,679,971

41,220,407

2,411,273

170,489,104

当第2四半期連結会計期間

138,686,048

47,480,283

2,583,195

183,583,136

 

(注) 1 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。

2 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

3 定期性預金=定期預金+定期積金

4 「相殺消去額」とは、連結会社間の内部取引等に係る消去額合計であります。

 

 

[国内・海外別貸出金残高の状況]
○ 業種別貸出状況(末残・構成比)

 

業種別

前第2四半期連結会計期間

当第2四半期連結会計期間

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

66,269,732

100.00

64,739,358

100.00

  製造業

10,523,501

15.88

10,250,076

15.83

  建設業

751,112

1.13

716,924

1.11

  卸売業、小売業

6,418,959

9.69

6,558,765

10.13

  金融業、保険業

6,126,020

9.24

6,114,848

9.45

  不動産業、物品賃貸業

10,693,984

16.14

10,929,904

16.88

  各種サービス業

2,500,972

3.77

2,537,630

3.92

  その他

29,255,183

44.15

27,631,207

42.68

海外及び特別国際金融取引勘定分

38,575,140

100.00

44,034,126

100.00

  政府等

1,031,231

2.67

999,921

2.27

  金融機関

9,097,001

23.58

11,091,951

25.19

  その他

28,446,907

73.75

31,942,254

72.54

合計

104,844,873

108,773,485

 

(注) 「国内」とは、当社及び国内連結子会社(海外店を除く)であります。「海外」とは、国内連結子会社の海外店及び海外連結子会社であります。

 

 

(参考)

自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。

当社は、国際統一基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては先進的内部格付手法、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては先進的計測手法を採用するとともに、マーケット・リスク規制を導入しております。

 

連結自己資本比率(国際統一基準)

                                                              (単位:億円、%)

 

 

平成29年9月30日

1.連結総自己資本比率(4/7)

16.33

2.連結Tier1比率(5/7)

13.72

3.連結普通株式等Tier1比率(6/7)

12.14

4.連結における総自己資本の額

187,973

5.連結におけるTier1資本の額

157,943

6.連結における普通株式等Tier1資本の額

139,794

7.リスク・アセットの額

1,150,688

8.連結総所要自己資本額

92,055

 

 

(注)  当社のモルガン・スタンレーに対する出資の大半(平成29年9月末基準:14,682億円)は、ダブルギアリングによる自己資本控除額を算出する際の対象資産から除外しています。この取り扱いは、金融庁長官の承認を受けたものであり、平成25年3月31日から平成35年3月30日の期間(ただし、平成31年3月31日以降は対象金額が毎年20%ずつ逓減)に限る取り扱いです。

 

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況の分析

当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、特定取引負債の減少などにより、前第2四半期連結累計期間比3兆9,336億円収入が減少して、4兆5,332億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得による支出が増加したことなどにより、前第2四半期連結累計期間比6,653億円収入が減少して、6,893億円の収入となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、優先株式等の償還による支出が減少したことなどにより、前第2四半期連結累計期間比5,955億円支出が減少して、169億円の支出となりました。

現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末比5兆1,801億円増加して39兆1,485億円となりました。

 

 

(3) 主要な設備

当第2四半期連結累計期間に新たに確定した重要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等の計画、及び前連結会計年度末における重要な設備の新設、除却等の計画の変更は、次のとおりであります。

 

(㈱三菱東京UFJ銀行)

a 重要な設備の新設等

 

会社名

店舗名
その他

所在地

区分

設備の内容

投資予定金額
(百万円)

資金調達
方法

着手年月

完了予定年月

総額

既支払額

国内連結子会社

株式会社

三菱東京

UFJ銀行

名古屋

ビル

愛知県

名古屋市

中区

建替

本部ビル・

営業店建替

30,968

372

自己資金

平成27年9月

平成33年8月

国内連結子会社

株式会社
三菱東京
UFJ銀行

拡充・
更改

アジアシステム基盤整備
(ジャカルタ)

14,218

2,067

自己資金

平成22年12月

平成31年7月

 

(注) 1  上記設備計画の記載金額には、消費税及び地方消費税を含んでおりません。

2 投資予定金額に外貨が含まれる場合、円貨に換算しております。

3 株式会社三菱東京UFJ銀行では、資産をセグメントに配分していないため、セグメント情報に関連付けた記載を省略しております。

 

b 重要な設備計画の変更

 

会社名

店舗名
その他

所在地

区分

設備の内容

投資予定金額
(百万円)

資金調達
方法

着手年月

完了予定年月

総額

既支払額

国内連結子会社

株式会社

三菱東京

UFJ銀行

新設・

拡充・

更改

アジアシステム基盤整備(ベトナム、カラチ)

12,036

8,914

自己資金

平成24年11月

(変更前)平成30年7月

(変更後)平成30年12月

 

(注) 1  上記設備計画の記載金額には、消費税及び地方消費税を含んでおりません。

2 投資予定金額に外貨が含まれる場合、円貨に換算しております。

3 株式会社三菱東京UFJ銀行では、資産をセグメントに配分していないため、セグメント情報に関連付けた記載を省略しております。