MUFG再創造イニシアティブ

MUFGを取り巻く経営環境は、現行の中期経営計画を策定した当時から大きく変化しています。国内外の構造変化や取り巻く経営環境の変化を迅速に捉え、持続的に成長し続ける金融グループであり続けるために、2017年5月、「MUFG再創造イニシアティブ」を公表しました。

シンプル・スピーディー・トランスペアレントなグループ一体型の経営を通じ、お客さま・社員・株主その他のステークホルダーに最善の価値を提供していきます。また、課題解決型のビジネスを展開することで、持続的な成長と、よりよい社会の実現への貢献をめざします。ここでは主な戦略の概要についてご説明します。

グループベースでの顧客・事業軸運営の強化

MUFGグループ各社が、業態や地域の壁を越えて顧客・事業軸で結束し、「高い付加価値を、お客さまのために」という共通のゴールをめざします。

具体的には、個人のお客さまには、ウェルスマネジメント戦略のもと、MUFGの強みである「総合金融サービス」をシームレスに提供していきます。

法人のお客さまには、グループ一体で対応していく最適なフォーメーションを構築するために、商業銀行と信託銀行の法人貸出等業務の一体化を行います。また、日系大企業・グローバルコーポレート分野では、お客さまのニーズの多様化・高度化に対応すべく、グローバルでの事業軸運営にシフトします。

信託銀行は新しい信託銀行モデルとして、グループの重要な成長領域である資産運用・資産管理事業に最大限注力します。資産運用事業では、三菱UFJ国際投信を信託銀行の100%子会社とするほか、マジョリティ出資も視野に海外展開を加速させます。また、資産管理事業では、“MUFGインベスターサービス”ブランドのもとで、グローバルで存在感のあるプレーヤーをめざします。

商業銀行・信託銀行・証券会社の使命と機能分担を明確化

デジタルを活用した事業変革

未来のMUFGを創造するキーワードが「デジタル」です。これは、単に「人を機械で置き換える」ということではなく、商品やサービスを、お客さまにとってシンプルで使いやすいものに、またそれらを提供する業務プロセスを私たちにとって簡便なものに変えていくことです。

モバイル化の一方、高齢化も進むなかで、お客さまの意識や行動様式は激変しています。こうした時代の潮流やお客さまの変化を踏まえ、グループとして最適なチャネルを再構築すべく、「ユーザーフレンドリー(使う人に優しい)」、「スピーディー(簡単・シンプルに)」、「フリクションレス(操作の手間やサービス間の断絶なし)」、「ロケーションフリー(いつでも・どこでも)」をキーコンセプトとした「チャネル改革」も進めていきます。

そのための体制整備を進めています。デジタルイノベーション推進部をデジタル企画部に改組・改称し体制を拡大・拡充するとともに、Chief DigitalTransformation Officer (CDTO)を新設し、デジタル戦略を加速していきます。

MUFGの決済プラットフォーマーとして、新たな付加価値を創出し決済ビジネスを拡大すべく、三菱UFJニコスを完全子会社化します。これにより、より迅速な構造改革とグループシナジーを追求しグループベースのデジタライゼーションを加速させていきます。

デジタライゼーション推進体制の整備

生産性向上に向けたイニシアティブ

限られた経営資源を最大限に活用し効果的にお客さまのニーズに対応するため、また、社員一人ひとりがそのスキルと能力を余すことなく発揮できるようにするため、「最適化・適正化」をキーワードにグループ一体での取り組みを進めていきます。

特に、資本規律やRWAの制約を踏まえ、戦略出資先の最適化をめざすとともに、戦略分野におけるインオーガニック成長の機会を追求します。

また、デジタライゼーションにより、社員がより付加価値の高い業務に従事できるような環境を創り出し、一人ひとりが自ら学び知的な挑戦を続けることで、「プロフェッショナル」をめざし働きがいのある職場をつくっていきます。