法人
国内外ネットワークを活用し、企業のお客さまに貸出や決済・外国為替・資産運用などのサービスを行うほか、グループ各社の専門性を活かした事業戦略に関する提案を通じて、お客さまの多様なニーズにお応えしています。


高度化・多様化する企業のお客さまの経営課題や戦略に対し、最適な解決策をご提供することで、お客さまの事業の発展に貢献していきます。
執行役専務
法人事業本部長
福本 秀和
2014年度 業績サマリー

法人事業本部の粗利益は、前年度比4%(412億円)増加の9,652億円となりました。営業純益は、前年度比7%(316億円)増加の5,171億円となりました。貸出利鞘の縮小、金利低下による預金収益減少などを主因に資金収益が減少しましたが、手数料収入の増加により増益となりました。

業績ハイライト
貸出残高が増加、投資銀行収益も伸長
資金需要創出に向けた活動やM&Aファイナンスなどのイベントファイナンスの積極的な取り込みにより、国内貸出平残(除く政府等向け)は、前年度比5%(2.1兆円)増加しました。
また、お客さまの課題解決に向けた高付加価値提案に取り組んだことで、投資銀行収益*が伸びたほか、相場変動に伴う為替取引ニーズを的確にとらえ、外国為替収益が伸長しました。
※ストラクチャードファイナンス、シンジケートローン、デリバティブ業務などによる収益。
大企業ビジネス
M&Aアドバイザリー、プロジェクトファイナンスでリーグテーブル上位を維持
MUFGは、企業価値向上に向けたさまざまな提案を行っています。その結果、M&Aアドバイザリー業務で2位となりました。また、プロジェクトファイナンスでも、電力や資源、インフラ案件の組成が好調に推移し、2013年に続きグローバルで組成金額1位となりました。
中堅・中小企業ビジネス
課題解決アプローチを推進
中堅・中小企業のお客さまの資金調達ニーズや、事業承継・販路の拡大などの経営課題に対し、オーダーメイド型のご支援ときめ細かな提案でお応えしています。その結果、競合が厳しい中、貸出残高の増加や手数料収益の増加につながりました。
中小企業のお客さま支援に向けた取り組みの詳細については、>こちらをご覧ください。
長期的にめざす姿
成長への貢献と期待を超える価値提供により、お客さまに選ばれる金融機関へ
想定される事業環境と経営方針
日本企業のグローバル化はますます加速し、海外進出をする企業が中小企業まで拡大することが予想されます。一部の業界においては、グローバル競争力強化に向けた企業のM&Aの増加も予想されます。また、企業経営者の高齢化の加速、景気の好転に伴う一部の企業での内部留保の拡大といった変化も想定されます。
MUFGは、こうした事業環境の変化をビジネスチャンスととらえ、「国内事業基盤のさらなる強化」「新たな法人ビジネスモデルの確立」を通じて、お客さまの事業の発展に貢献するとともに期待を超える新たな価値を提供することで、お客さまに選ばれる金融機関をめざしていきます。



中期経営計画(2015 ~ 2017年度)の概要
以下の基本方針をもとに、「国内事業基盤のさらなる強化」と「新たな法人ビジネスモデルの確立」を実現し、持続的な成長をめざしていきます。





重点戦略
- 大企業
- セクター戦略の進化
- 海外ビジネスの高度化
- 中堅・中小企業
- 貸出や決済などのベース取引の強化
- 成長企業育成支援の強化
- 事業承継・継続支援の強化
- 法人投資運用ビジネスの確立
FOCUS
未来を創る~次世代の基幹産業育成に向けた取り組み
MUFGでは、三菱東京UFJ銀行・三菱UFJキャピタル合同で次世代の基幹産業育成を目的とした戦略チーム「産業デザインオフィス」を立ち上げました。将来日本の基幹産業となることが期待される産業・業界の成長を、グループ企業のみならず外部有識者とも連携して支援することで、MUFGの中長期的な事業基盤の創出につなげていきます。
これらを通じて、成長企業の「発掘」→産業を革新し得る技術の「開発」→ビジネス拡大機会の「提供」→各種出口戦略の「クロージング」へとつながるバリューチェーンの構築を推進します。
主な取り組み
革新性のある技術の「種」を発掘
「種」の事業化・産業化を通じ、産業展望を分析
当該産業の革新を担うCEO人材育成プログラムやグローバルベースでの事業化支援を展開

* Rise Up Festaの詳細は、>こちらをご覧ください。