国際
世界各国で企業のお客さまの資金調達ニーズにお応えするほか、キャッシュマネジメントサービス・各種アドバイザリー業務を行っています。米国、タイでは個人向けサービスも提供しています。


世界の各地域で、確固たるプレゼンスを確立し、お客さまから最初に選ばれる銀行、「First Call Bank」をめざします。
執行役専務
国際事業本部長
守村 卓
2014年度 業績サマリー

国際事業本部の粗利益は、アユタヤ銀行の連結化や為替の影響に加え、資金利益や手数料収入が増加したことを背景に、前年度比43%(4,075億円)増加の1兆3,513億円となりました。営業純益は、前年度比56%(2,116億円)増加の5,886億円となりました。
貸出平均残高は、33%(10兆円)増加の40.8兆円、預金平均残高は38%(7.3兆円)増加の26.5兆円となりました。


地域別ハイライト
アジア(アジア・オセアニアおよび東アジア)
アジアの成長を背景に、非日系企業向け貸出業務の伸長により、業績は堅調に推移しました。
米州
米国経済回復を背景に、業績は堅調に推移しました。


欧州・中近東・アフリカ
欧州経済の停滞や、ロシアなどの政治経済情勢の悪化の影響もありましたが、CIB(コーポレート・インベストメント・バンキング)業務を中心に収益を伸ばし、営業純益は前年度比ほぼ横ばいとなりました。
アユタヤ銀行(クルンシィ)
2014年度より損益計算書の連結が開始され、営業利益で1,166億円の増益効果となりました。


TOPICS
全米トップ10入りをめざして

米州事業統合
2014年7月、三菱東京UFJ銀行はMUFGユニオンバンクと、米州事業の一元運営を開始しました。MUFGユニオンバンクは、西海岸エリアを中心にリテール業務から法人業務まで幅広い金融サービスを提供しています。米州事業合算での総預金量は全米で13位(2014年9月末現在)となります。今後は、サービスの高度化、米ドル調達力の強化、ガバナンス態勢の高度化などに取り組み、規模や収益力などで米国でトップ10に入ることをめざします。
長期的にめざす姿
世界の各地域でお客さまから最初に選ばれる銀行、「First Call Bank」


想定される事業環境と経営方針
米国は持続的な成長を続け、世界最大の経済大国としての地位を維持し、アジアも、相対的な高成長を続けることが予想されています。
このような環境下、MUFGは、三菱東京UFJ銀行の広範な拠点網に加え、米国のMUFGユニオンバンク、タイのアユタヤ銀行といった地域に根ざした商業銀行を有するというMUFGならではの強みを最大限活かし、成長につなげていきます。そして、各地域におけるMUFG独自の強みを発揮したビジネス展開を推進するとともに、地域をまたぎグループ一体で商品・サービス力を強化することで、グローバルに質の高いサービスを提供していきます。


中期経営計画(2015 ~ 2017年度)の概要
以下の基本方針をもとに、持続的成長に向けた事業戦略の展開・業務基盤の強化に努めます





重点戦略
- 日系・非日系企業間の商流を取り込んだビジネスの強化
- 北米・タイでのリテール、中堅・中小企業向けビジネスの拡大
- グループ起点でのプロダクト力強化
- トランザクション・バンキング*1の強化
- 資産回転型ビジネス*2の強化
- 経営管理態勢の強化、事務システム基盤の整備
- ノンオーガニック戦略*3の推進
*1 預金、決済、トレードファイナンスなど、商流をとらえた業務の総称
*2 投資家への販売を前提とし、貸出などを行うオリジネーション&ディストリビューションビジネス
*3 M&Aなどを利用し、資産や事業を獲得する成長戦略
FOCUS
グローバルな資金管理・貿易金融ニーズにお応えする~トランザクション・バンキング
企業活動のグローバル化の進展やICTの進歩、世界的な貿易量の増加に伴い、企業のグローバルな資金管理(キャッシュマネジメント)ニーズや貿易金融ニーズはますます高まっています。MUFGは、キャッシュマネジメントサービスや貿易金融などのトランザクション・バンキングを、非金利収入の獲得や外貨預金につながる重点戦略の一つとして位置付けています。
2015年5月には、三菱東京UFJ銀行にトランザクションバンキング本部を設置し、各地の専門部署やMUFGユニオンバンク、アユタヤ銀行の専門部署が効果的に連携できる態勢を整えました。今後も、最先端システムを導入した商品の開発やマーケティングの強化に努めていきます。
