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Story01

食と新世界へ
「食といえばMUFG」への
第一歩

三菱UFJ銀行Food-X Project

  • 成長を
    つかむ
  • 未来に
    つなぐ

Story01

MUFGは、食に関わる社会課題の解決に向けて、2022年にFood-X Projectを立ち上げました。金融機関と食産業、異色ともいえるコラボレーションが社会にどのような変化をもたらすのか。チームメンバーの歩みを紹介します。

集合写真

金融機関の役割や知見を活かし、
食産業に貢献できることはないか

食産業を取り巻く環境はここ数年で大きく変化を遂げています。地球規模では、世界人口の増加による食糧不足や、気候変動などによるフードシステムの分断リスクの高まり、個人単位でも健康・環境配慮への関心の高まりなどによる価値観の変容が見られます。
そうした中、日本は38%と低い食料自給率や、国全体の人口減少・高齢化速度を上回る生産者数の減少と高齢化進行、グローバル大手に対抗できる国内企業の不在など大きな課題を抱えているのが現状です。このままでは、経済的地位の低下による買い負けリスクや、農業従事者の減少によるさらなる食料自給率の低下と輸入依存度の高まりなどが懸念されています。
※出所:農林水産省 令和5年度食料自給率

こうした課題に向き合い、解決に導くため、MUFGでは2022年4月、食産業の変革(フードトランスフォーメーション)をめざすFood-X Projectを立ち上げました。三菱UFJ銀行で食産業などを担当するケミカル・ウェルビーイング部と、産業の調査に加え新たな産業の創出を担う産業リサーチ&プロデュース部が主導。食領域に関わる生産・小売り・外食業などのお客さまや、官公庁やアカデミアなどのステークホルダーとも連携し、持続可能な食のバリューチェーン構築や、国際的な仕組みづくりを進めています。「フードロスをはじめとした個別の課題への検討から始まったプロジェクトですが、食産業が抱える課題は多岐にわたります。企業同士を“つなぐ”金融機関の役割や知見を活かし、食産業全体に対してMUFGだからできることがあるのではないかと考えました。めざすは『食といえばMUFG』の実現です」立ち上げメンバーの一人である牟田さんは言います。

株式会社三菱UFJ銀行 産業リサーチ&プロデュース部 R&D第四グループ 次長 牟田健さん

株式会社三菱UFJ銀行
産業リサーチ&プロデュース部
R&D第四グループ
次長

牟田 健さん

2002年入行。法人営業の後、人事部やシンガポール駐在を経て2021年より営業第五部(現ケミカル・ウェルビーイング部)で食品担当ラインの次長を務め、Food-X Projectの立ち上げを行った。2024年より産業リサーチ&プロデュース部に異動となり、食品の他、小売や鉄道などを担当するR&D第四グループの次長を務める。

株式会社三菱UFJ銀行 営業本部 ケミカル・ウェルビーイング部 第三グループ 次長 芳我真倫さん

株式会社三菱UFJ銀行
営業本部
ケミカル・ウェルビーイング部
第三グループ
次長

芳我 真倫(まさみち)さん

2001年入行。法人営業や企業調査部(現産業リサーチ&プロデュース部)でのリサーチ業務を担当した後、9年間香港に駐在し、東アジアの産業調査を行う。2022年の帰国後、産業リサーチ&プロデュース部で食品・物流などのドメインを担当し、Food-X Projectを立ち上げ。2024年にケミカル・ウェルビーイング部に異動となった。

Food Ark 8

船をモチーフに2050年の食領域における社会課題解決に向けたビジョンを示した「Food Ark 8」

分断された業界でMUFGが果たす役割

プロジェクトのスタートは地道な名刺交換からでした。「食に関わるお客さまは多くいらっしゃいますが、有識者からすれば私たちはズブの素人です。お客さまがどのようなことに困っているのか、MUFGに何かできることはないか、イチから生の声を集めました」と芳我さんは振り返ります。見えてきたのは、分断・分散された食領域の業界構造でした。「地球規模の課題を解決するために私たちが考えなくてはいけないのは20年後、30年後の未来の食の在り方。目先の利害関係を超えて、業界全体で議論していく必要性を訴えてきました」(芳我さん)そこで創り上げたのが、2050年の在りたい姿を示した箱舟「Food Ark 8」です。日本を巨大な船に見立てたイラストで、MUFGが実現したい未来像を表現。次世代の食生産拠点や研究施設を乗せた船が、日本の豊かな食文化を世界へと届けていきます。MUFGがめざす未来を絶えず伝え続けたことで、食のステークホルダーとの議論は活発化していきました。

Food Ark 8

船をモチーフに2050年の食領域における社会課題解決に向けたビジョンを示した「Food Ark 8」

株式会社三菱UFJ銀行 営業本部 ケミカル・ウェルビーイング部 第三グループ 調査役 比留間識人さん

株式会社三菱UFJ銀行
営業本部
ケミカル・ウェルビーイング部
第三グループ
調査役

比留間 識人さん

2014年入行。法人営業の後、2019年に営業第五部(現在のケミカル・ウェルビーイング部)に配属。食領域の大企業を担当し、Food-X Projectにも立ち上げから関わっている。お客さまとスタートアップや教育・研究機関等をつなぐ動きを主導。

MUFGが食のステークホルダーから期待されていることの一つに、国際的なルールメイクへの提言があります。食に対する課題意識は世界でも高まり、国連をはじめとした国際機関において、食と栄養の目標設定が加速しています。栄養改善の責任を国や個人のみならず企業にも求める考えが浸透し、機関投資家もその指標を重視するようになりました。しかし、そのルールを詳細に見ていくと欧米の食文化や栄養摂取状況を基準に策定されたもので、結果、日本企業は相対的に低い水準にあります。比留間さんは「日本企業が正当に評価される仕組みづくりに向けて、データベースの作成や国際的な場での働き掛けなど産官学の連携を強化させていくことが私たちの役割です。中立的な立場で意見できる金融機関の利点を、日本の食産業のさらなる発展に役立てていきたいです」と話します。実際にFood-X Projectのメンバーが、ルールメイクを手掛けるATNI(Access to Nutrition Initiative)に日本側の状況を説明するなど、国際的なルールメイクへの参画が進んでいます。

食と新世界へ ~ 仲間を乗せて船は進む

メンバーの着実な努力が実り、Food-X Projectに共感する仲間はどんどん増えていきました。その一例として2024年10月、三菱UFJ銀行は食産業が抱える社会課題解決への貢献をめざした食のイノベーション創出プロジェクト「&mog」に取り組む三井不動産とMOUを締結。互いの機能を補完し、新規事業の創出をめざしています。「たくさんのステークホルダーとディスカッションを進めていく中で、不動産をはじめとした他業種も食の社会課題に問題意識を持っていることが分かりました。『食』は私たちの生活に欠かせないものです。業界を超えたつながりを創出し、新たな事業が実現するまで伴走者として支援していきたいですね」と今堀さん。

グループ内でもさらに連携を強化するため、2024年にスタートアップ連絡会の枠組みを構築。食産業に関わる大企業の営業担当者とスタートアップの関連部署が3ヵ月に一度、意見交換をする機会を設けました。グループ内の取りまとめを担う下重さんは「スタートアップ各社は最先端の技術や知見を持っていますが、大企業との接点が十分でなく、その技術を十分に活かしきれていないことも多いです。私たちが両者をつなぐことで、新たなイノベーションが生まれ、スタートアップが大企業へと成長する後押しをすることができます。一気通貫の支援体制を構築し、日本の食産業をバックアップしたいです」と思いを語ります。

食と新世界へ ~ 仲間を乗せて船は進む
株式会社三菱UFJ銀行 産業リサーチ&プロデュース部 R&D第四グループ 今堀実果さん

株式会社三菱UFJ銀行
産業リサーチ&プロデュース部
R&D第四グループ

今堀 実果さん

2019年入行。2021年に産業リサーチ&プロデュース部に配属され、2022年から現在まで食品業界を担当している。市場動向や競争環境などの業界リサーチを通じて、業界レポートを作成。Food-X Projectでは、営業本部や支店などと連携し多くのお客さまのもとへ足を運び、提案などを行っている。

株式会社三菱UFJ銀行 営業本部 ケミカル・ウェルビーイング部 第三グループ 調査役 下重貴嗣さん

株式会社三菱UFJ銀行
営業本部
ケミカル・ウェルビーイング部
第三グループ
調査役

下重(したしげ) 貴嗣さん

2013年入行。法人営業を担当した後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券への出向などを経て2023年に営業第五部(現在のケミカル・ウェルビーイング部)配属。担当企業を持たない社会課題解決専任として約1年間従事し、2023年12月より食品分野の大企業も兼務。Food-X Projectには2024年4月から参画している。

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つなぐ価値を最大化する

Food-X Projectにおけるステークホルダーとの面談件数は初年度250件、2023年度330件と年々増加しています。「企業と企業をつなぐことは私たちMUFGの得意分野です。これからは、点でつないだ企業を、業界を超えて面でつないでいく、そんな役割を果たしたいです」と牟田さん。「食といえばMUFG」の実現に向けて、Food-X Projectの挑戦は始まったばかり。たくさんの仲間とともに、「食と新世界」に向け、大きな一歩を踏み出しました。

つなぐ価値を最大化する 画像1
つなぐ価値を最大化する 画像2
つなぐ価値を最大化する 画像3
成長をつかむ/未来につなぐ

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