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Story09
IB×WM 部門の枠を超えて
お客さまの課題解決を
一気通貫でサポート
三菱UFJモルガン・スタンレー証券SCMによる投資銀行業務とウェルスマネジメントの協働推進
- 未来に
つなぐ - 会社が
かわる
Story09
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が持つ多岐にわたるサービスを、ニーズに応じて切れ目なくお客さまに提供していくために。組織横断で躍動するバーチャルチーム「SCM」の挑戦をひもときます。

IBとWMの連携不足が課題に
プライマリーとセカンダリー、双方の市場で様々な金融サービスを提供している三菱UFJモルガン・スタンレー証券。それぞれの市場に関わる社員は、いずれも第一線で活躍するプロフェッショナルばかりです。
しかし、業務の専門性が高いがゆえに部門同士をつなぐ架け橋がないことが、ある層のお客さまに対して十分にご満足いただけるサービスを提供できていない実態がありました。
例えば、上場企業のオーナーさま。自社株式の売却などのご相談は投資銀行業務(Investment Banking、以下IB)を手掛ける社員が担当し、相続や事業承継といったご相談には個人の富裕層のお客さまをサポートするウェルスマネジメント(Wealth Management、以下WM)の担当者が対応しています。「お客さまからしてみれば一体の話として当社にご相談いただいているのに、担当者同士が十分に連携できていない。これでは全幅の信頼を寄せていただくことは難しいと思います」と大岩さんは言います。
そんな課題を解決すべく、2023年10月、IBとWMの業務に携わる14人のメンバーが集まり、SCM(Strategic Client Management)が発足しました。米モルガン・スタンレーの仕組みを参考に、両部門の連携を強化して、お客さまのニーズに応える包括的なソリューションを提供することを目的とするバーチャルなチームです。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
法人企画部
大岩 友英さん
2007年三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社。株式ディーリング業務、株式引受業務、人事制度企画業務、総合RM業務を経て現職。法人本部運営に係る業務推進・企画立案を担当。現職では主にプライマリー計数・人事制度・SCM関連業務に従事。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
アドバイザリー支援部 ソリューション室
渋井 拓さん
2018年税理士事務所から三菱UFJ銀行コーポレート情報営業部資本戦略室にキャリア入行。米モルガン・スタンレーへのウェルスマネジメントのトレーニー派遣を経て現職。超富裕層のお客さまに向けた運用ビジネスサポートに加え、事業承継等のアドバイザリーサービスを提供。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
法人支援部 法人ソリューション室
佐藤 大介さん
2017年三菱UFJ銀行入行。難波支店、築地支店で中堅/中小、大企業担当RM業務を経験した後、現職。法人支援部ファミリービジネスチームとしてファミリービジネス観点に特化した、「法人×投資銀行×ウェルスマネジメント」を掛け合わせたビジネスの推進を担っている。
職場の文化の違いを乗り越えて
法人とリテールを横断するかつてない挑戦。実現すれば、お客さまにシームレスなメリットを提供できるはずです。しかし、SCMの旗振りのもと関係者が一堂に会した最初のミーティングは終始ピリピリとした緊張感に包まれていました。「自分の大切なお客さまを託すのに、この人は本当に信頼に値するのか?それを見極めなければうかつな話はできないと双方の担当者が思っていたのです」と渋井さんは振り返ります。
まずは互いを知り、信頼関係を構築すること。マネジメントが音頭をとったカクテルパーティーの開催や、お互いの組織に対する理解を深めるための情報配信、両部門によるインターナルミーティングが重ねられました。しかし、部門の壁を乗り越えることは決して容易ではありませんでした。
「実際に話してみると、もうほとんど別の会社というくらい職場の文化が違っていて、戸惑うことも多々ありました。ファミリービジネスチームやアドバイザリー支援部ソリューション室のメンバーが間に入りリエゾンして相互理解の促進に努めました」と佐藤さん。
プロフェッショナルであるが故に、仕事の進め方で譲れない部分もあります。馬場さんは、「30分の予定のミーティングが気付けば2時間にわたって議論が白熱することも。お客さまにプラスになるという原則を守りつつ、双方にとってプラスになるにはどうすればいいか、案件ごとにとにかく話し合いを大切にしています」と説明します。
SCMが変えた担当者の意識
SCMの活動が始まって1年。「ちょうど今日、担当者から、ある企業オーナーさまに対して、M&A案件からウェルスマネジメントの提案につなげていきたいという相談がSCMにあったところです。ようやく高まってきた連携の機運を形にしていけるよう頑張りたいですね」と渋谷さんは胸を張ります。
IBとWM のそれぞれの提案内容にもSCMでの話し合いの成果が徐々に現れ始めているようです。佐藤さんは、「これまでのIBの提案は1年~3年先という短い時間軸での提案が中心でしたが、WMも含めたオーナーさまの長い人生に寄り添う提案を意識してもらうことでお客さまからの信頼を得ることにつなげたい」と佐藤さん。WMを専門とする渋井さんも、「お客さまとの良好な関係を構築してオーナーファミリーの維持発展をサポートしていくWMの仕事に私自身誇りとやりがいを感じています。一方でIB業務は資金調達などより大きなインパクトのある仕事。パーソナルなリレーションをより大きいビジネスにつなげていく役割を果たしていきたいと思っています」と話します。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
投資銀行本部 投資銀行統括部
渋谷 勇太郎さん
2017年三菱UFJ銀行入行。春日町支店や営業本部にて、中堅/中小、大企業向けのコーポレートバンキング業務の経験を積み、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に出向、現職。MUFGおよび社内の部門間協働の企画立案と推進のほか、新卒採用やAIを活用したDX推進などにも関わる。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
業務企画部
馬場 静音さん
2016年三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社。未上場法人及び個人富裕層向けのリテール営業、銀証連携ビジネス、米モルガン・スタンレーへのウェルスマネジメントのトレーニー派遣を経て現職。ファミリーオフィス部に関わる企画立案・SCMを通じた両部門の連携促進を担当。
MUFG全体にSCMの発想を
双方の担当者をつないで、真の付加価値を提供していくサポートをしていくことがSCMの使命。「この取り組みを通じて、同じWMの仲間には証券会社としてこんなにいろんなことができるんだ、ということを知ってもらいたいです」と馬場さん。大岩さんは「米国ではSCMの体制が確立するまでに7年の月日を要しました。日本ではまだ1年。本当の融合はこれからです。法人本部は元々IBとWMの間を取り持つ中間的なポジション。SCMにおいても、結節点の役割を果たせたらと思っています」と意気込みを語っています。
証券会社にSCMをしっかりと根付かせること。そしていずれはMUFG全体のカルチャーとして、その総合力を活かして、多様化するお客さまのお困りごとに真の付加価値を提供していく――。SCMの皆さんは今と未来を見つめています。



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