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企業活動のノウハウを、
学校教育の現場に活用

三菱UFJニコス教員の民間企業研修

  • 未来に
    つなぐ

三菱UFJニコスは、1999年から一般財団法人経済広報センター主催の「教員の民間企業研修」に参画しており、電話応対から組織運営のあり方まで、民間企業ならではの視点を教育現場に提供しています。この取り組みに携わった4人の社員に話を聞きました。

1999年から参画し、通算22回目を数える取り組み

三菱UFJニコスが1999年から参画している「教員の民間企業研修」は、小・中・高等学校などの教員が企業活動を体験し、教育現場に新しい視点を持ち帰ることを目的とした取り組みです。2025年度は品川区と荒川区の小中学校から9名の教員を受け入れ、8月19日・20日の2日間でプログラムを実施。業界の歴史やカード決済の仕組み、東日本コールセンターでの業務や電話応対のポイント、さらに経営ビジョンを学校運営に活用するための考え方などを伝えました。

受講者の「共鳴」を生み出す学びを提供

本取り組みを全体的に統括した広報CSR室の矢野さんは、外部講師との連携を行うとともに、自らも講師として業界史や会社概要の説明、カードギャラリーの案内などを担当しました。「日々、幅広い業務範囲を担う経験豊富で熱心な先生にお越しいただき、有意義な講義となりました。講師という立場でしたが、受講いただいた皆さんには頭の下がる思いです」と矢野さん。研修後のアンケートでは、「学校でもDXを推進したい」「クレジットカードの仕組みなど、企業が利益を出すビジネスモデルについて理解できた」などの反響があったといいます。
また、この研修に参加した先生からのご紹介がきっかけとなり、中学生向けのキャリア教育イベントに講師として参加するなど、新たな取り組みにもつながりました。矢野さんは他にも、クレジットカードの仕組みや支払い方法について、大学生向けに出張講義を行うなど、学生に対する金融教育についても地道な活動を続けています。「学生の多くが交通系ICカードやクレジットカードを持っている一方で、具体的な支払い方法の仕組みなどについては十分な理解に至っていない場合があります。研修や講義などを通して、日常の経済活動における正しい知識をお伝えしつつ、当社について知っていただくことでファンを増やしていきたいです」と矢野さんは語ります。
こうした取り組みは、学生の金融リテラシー向上を目的としたMUFGグループのポータルサイト「マネび屋」などとも連動していく予定で、現在、三菱UFJニコスは全国の主要拠点を挙げて、社員が自発的に参加できる体制づくりを進めています。「正しく安全な経済活動について学んだ方が、その考え方に共鳴し、次の誰かへと自然に知識が広がっていく。そんな流れが生まれれば、社会への小さな貢献につながると信じています。MUFGグループの一員としての誇りを胸に、これからも誠実に取り組んでいきます」と矢野さんは力を込めます。

三菱UFJニコス株式会社 コーポレート・コミュニケーション部 広報CSR室 上席調査役 矢野 真広さん

三菱UFJニコス株式会社
コーポレート・コミュニケーション部
広報CSR室
上席調査役

矢野 真広さん

2007年入社。営業部門を経て、オーソリセンターにて約10年間にわたり不正対策業務に従事。リテール企画部を経て、2024年より広報CSR室にて対外広報と、学生向けの出張授業などの社会貢献活動を担当。教員の民間企業研修では、プロジェクトリーダーとして企画運営を担いながら、講師を兼務。業界史やカードギャラリーを通じて、キャッシュレス決済の仕組みや金融リテラシーの基礎を伝えている。

2025年度研修写真1
2025年度研修写真2
三菱UFJニコス株式会社 経営企画部 経営企画グループ 上席調査役 吉田 毅昭さん

三菱UFJニコス株式会社
経営企画部
経営企画グループ
上席調査役

吉田 毅昭さん

2012年入社。加盟店営業や決済インフラ構築の技術支援を経て、2025年より経営企画部で社内への経営ビジョン浸透施策や各種表彰制度、タウンホールミーティングの運営をはじめとした、社員のエンゲージメント向上施策を担当。教員向けの民間企業研修では、経営ビジョンの成り立ちや意義について、学校現場における組織運営との共通点を意識した解説を行う。

企業経営の観点から、実践的な“学級運営”について考える

企業経営の観点から、実践的な“学級運営”について考える

「異動後まもなく、業務に慣れない中で本取り組みに携わることになったので、最初は自分に務まるのか不安もありました」と当時の思いを明かす吉田さん。自身も講師として登壇する中で、企業経営について分かりやすい例え話を用いて伝えるなどの工夫を重ねました。
「経営ビジョンは、企業にとってチームワークを支える柱であり、学校でいえば校訓や校則に近いものです。職員室の会議で話し合われている内容を想像しながら、学級運営に置き換えて説明することで、少しでも身近に感じてもらえるよう心掛けました」と吉田さん。実際、先生方からは「班分けの方法」や「生徒へのフィードバックのタイミング」など、現場目線の鋭い質問が寄せられ、民間企業の考え方が教育現場にも通じることを実感したといいます。また、社内で議論を重ねてつくり上げた経営ビジョンの背景や策定プロセスを共有することで、「組織の一体感をどう育むか」という問いに対するヒントを提供できたことも、吉田さんにとって意義深い体験となりました。
「昨今、民間企業・学校を問わず、世の中の変化に素早く即応し、絶えず挑戦していく姿勢が求められています。そのような中で、経営ビジョンを“理念”、MUFG Wayを“行動”の指針として、組織に根付かせていくとともに、今回の取り組みをはじめとした自分自身の仕事にしっかりと反映していきたいです」と吉田さんは語ります。

企業経営の観点から、実践的な“学級運営”について考える

感謝と誠実さでつなぐ「コールセンター流」のコミュニケーション

東日本コールセンターで業務企画を担う橋本さんと上形さんは、企業の業務内容や応対品質の考え方について、学校現場に応用できるような研修内容を検討しました。当初は民間企業と教育現場の違いに驚きつつ、両者の良いところを知る機会になったといいます。
研修の事前準備を担った上形さんは「学校の電話対応でも、本人確認の徹底と、丁寧な受け答えは必須だと思います。その際のポイントについて、コールセンターで使われているフレーズ集などを活用して、先生方に伝わりやすい形で資料化しました」と語ります。研修後には、「今回学んだことが、生徒のご両親への対応などに活用できています」と反響があったといいます。

一方、10年以上この取り組みに携わってきた橋本さんは「コールセンターは、お客さまと会社をつなぐ窓口であり、トラブル対応や不具合に対する改善活動の起点になる場所です。最近では自動応答システムなどに代替されていますが、人だからこそできる工夫やリテラシーのあり方についてお伝えしました」と話します。
「日々の業務では、小さなことでも感謝を伝えるように意識しています。今後の研修では、そういった気持ちのあり方が、固い信頼関係につながることもお伝えしたいです(上形さん)」「うまくコミュニケーションがとれない時も、誠実かつ真摯に接することで、周囲の信頼を得ることができると考えます。今後は培ってきた業務知識や経験を、後輩社員の指導に活用していきたいです(橋本さん)」とそれぞれの思いを語ります。

三菱UFJニコスが持っている豊富な知見を学校現場の課題解決に役立てていただくことが、子どもたちの健やかな成長の一助につながっていくはず。4人はこれからも研修に関わっていきたいと考えています。

三菱UFJニコス株式会社 営業第1本部 東日本コールセンター 統括G/業務企画チーム センターチームリーダー 橋本 久美子さん

三菱UFJニコス株式会社
営業第1本部
東日本コールセンター
統括G/業務企画チーム
センターチームリーダー

橋本 久美子さん

1998年入社。東日本コールセンターでの顧客対応業務を経て、2004年よりCRM推進部にてコミュニケーターの育成・管理を担当。2008年より、プロモーションセンターにて販促対象データの作成やKPIの進捗管理に従事。東日本コールセンターに復帰した2016年からは、チームリーダーとして業務全体の管理・推進を統括しつつ、教員向けの民間企業研修を上形さんと共に担当。

三菱UFJニコス株式会社 営業第1本部 東日本コールセンター 統括G/業務企画チーム 上形 比香理さん

三菱UFJニコス株式会社
営業第1本部
東日本コールセンター
統括G/業務企画チーム

上形 比香理さん

2018年入社。東日本コールセンターにて受電業務を経験後、2022年より業務企画チームにてセンター内の情報連携、応対品質・業務品質の統括業務に従事。2024年から教員の民間企業研修に携わり、コールセンター業務の説明やロールプレイング体験の企画・進行を担当。応対品質の考え方や本人確認の重要性、フレーズ集の活用など、教育現場にも応用可能な視点を伝えている。

未来につなぐ
(2025年12月現在)

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