人材戦略

国内外14万人の従業員が、高いモチベーションと専門性を持ち、お客さまに付加価値の高いサービスを提供できるよう、人材育成に取り組んでいます。

基本方針

「MUFGならでは」の付加価値の高いサービスをめざして

MUFGがお客さまをはじめとするステークホルダーの満足度を高め、持続的に成長していくためには、企業活動を担い、付加価値のあるサービスの源泉である人材の育成が不可欠です。
特に、少子高齢化、女性活躍推進、グローバル化などが進展するなか、多様な国籍、価値観、ライフスタイル、就業意識を持つ従業員が、会社・仕事に対する愛着心を持ち(「エンゲージ」)、モチベーションを高めていくためには、従来の均質的な人材構成を前提とした人事制度だけでは十分な対応ができなくなっています。また、お客さまのニーズが多様化するなか、「MUFGならでは」の付加価値の高いサービスを提供していくには、グループ会社が連携して切れ目のないサービスを提供する態勢を構築する必要があります。
こうした考えのもと、MUFGでは国内外14万人の従業員が、高いモチベーションと専門性を持ち、お客さまに付加価値の高いサービスを提供できるよう、人材育成に取り組んでいます。

経営ビジョンの浸透に向けた取り組み

グループ各社の若手従業員が「お客さまの期待を超えるサービスの提供」「自分たちの成長」という視点で、自らの仕事や会社について語り合うワークショップ「MUFG Values Talk」を定期的に開催しています。MUFGのめざす姿を共有するとともに、経営ビジョンの実現に向けて、自分のあるべき姿や目標について語り、各職場での行動につなげるきっかけとしています。
海外では2014年7月に新ロゴマークを制定し、MUFGを前面に打ち出したブランド戦略を展開しています。
制定にあたり、MUFGブランドの背景にある経営ビジョンの浸透を目的に、サンフランシスコ・ロスアンゼルス・ニューヨーク・ロンドン・シンガポール・上海でワークショップを開催しました。また、MUFGブランド・経営ビジョンを表現した映像を、海外全従業員が視聴しています。

グループ協働に向けた取り組み

グループ各社合同の研修を実施しているほか、各事業本部でも独自のプログラムを展開しています。

リテール事業本部

人材育成の企画・実施を担う「リテールアカデミー」等が人材育成とグループ起点の思考・意識醸成などを目的に、グループ各社の中堅層向けに研修を行っています。今後は、グループベースで研修講師の派遣やスキル研修の相互開放・拡充などを通じ、グループ一体でスキルアップ・中核人材の育成に取り組んでいきます。

法人事業本部

「CFAジョブローテーション」を2007年から展開しています。これは、MUFGとしてのコーポレートファイナンスのスキル強化をめざし、計画的キャリア形成の枠組みで大企業担当者を育成することを目的とした人材育成プログラムで、対象者は三菱UFJモルガン・スタンレー証券で投資銀行業務を経験後、三菱東京UFJ銀行で大企業取引部署に所属します。これまで約150名が受講し、投資銀行業務の知識のほか、プレゼンテーション力、チーム組成力を習得します。

グローバル化への対応

MUFGグループでは、世界40カ国以上に1,150拠点を超える海外拠点を有しており、これを支える人材の育成に力を入れています。

海外採用従業員向け

三菱東京UFJ銀行では、海外採用従業員向けにグローバルな経営人材育成を目的としたプログラムを展開しています。例えば、部店長クラスを対象とした「Global Leaders Forum」、副部長・副拠点長クラスを対象とした「Leadership Enterprise-wise Accelerated Development」を用意しているほか、中堅・若手層には「Global Rotation Training Program(期間1年間の国、地域をまたいだOJTプログラム)」を提供しています。また特に重要なポストについては、後継者計画を確認する「Global Talent Committee」を開催しています。

国内採用従業員向け

若手従業員に対しては計画的な語学派遣や異動などにより実践力強化に取り組んでいるほか、新たに中堅層を対象とした選抜型の集中英語研修を導入しました。こうした取り組みにより、海外拠点、国際部門の中核、お客さまのグローバル化をサポートする人材を育成していきます。

グループ起点での人材育成をめざして

MUFGでは、2015年7月に持株会社内に人事部を新設しました。これは、グループ起点の人材育成・グローバル人事運営やグループ間人材交流の促進を通じて、ビジネスモデルの進化を支えていくことを狙いとしています。
今後は、従業員がやりがいをもって働ける職場環境やキャリアの将来展望が描ける研修制度などを整備・充実させ、「経営ビジョンの共有」「職場環境の整備」「研修・キャリア支援制度」が一体となった、人材育成・支援プログラムの構築が課題と認識しています。
多様化が進む社会・組織に合わせた人材育成・支援プログラムを構築し、持続的な成長を人材面で支えていきます。

代表執行役副社長 小山田 隆

代表執行役副社長
小山田 隆

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