市場

債券・外国為替・株式・デリバティブ(金融派生商品)などの市場性取引の推進や、ALM業務*を担っています。

* 貸出などの資産と預金などの負債に内在する資金流動性リスクや金利リスクなどを総合的に管理する業務

執行役専務 市場事業本部長 廣田 直人

MUFGが一体となり新たなシナジーの創造に挑戦。
お客さまの期待を超えるサービスの提供をめざします。

執行役専務

市場事業本部長

廣田 直人

2014年度 業績サマリー

粗利益/6,094億円8%増 営業純益/4,181億円8%増

市場事業本部の粗利益は、前年度比8%(462億円)増加の6,094億円となりました。営業純益は、前年度比8%(314億円)増加の4,181億円となりました。低金利環境の長期化により債券の資金収益は減少しましたが、株高や金利低下局面での有価証券売買益の計上に加え、夏場以降の円安・株高を受けセールス&トレーディングが好調に推移しました。

粗利益/営業利益

ALM業務

資金利益は減少も、投資運用収益が好調に推移

2014年度は、日銀追加緩和や、原油価格下落、ギリシャの政局不安などにより、国内・欧米ともに金利が低位で推移しました。その結果、長短スプレッドの縮小により、資金利益は減少基調で推移しました。一方、株式相場の活況を受け、株式売買益が好調に推移しており、投資運用収益はMUFG発足以来最高益となりました。なお、債券の時価評価は金利低下の影響を受けて改善しており、一定の評価益を確保しました。

円・米ドルの金利推移 国債および外国債券の評価損益

セールス&トレーディング業務

3年連続増収

米国の政策金利引き上げに対する思惑やウクライナなどの地政学リスクもあり、2014年度上期は極めてボラティリティの低い環境が続きましたが、夏場以降の円安をはじめとした各種相場変動を機にお客さまの取引量が増加し、セールスおよびトレーディングともに増収となりました。

セールス&トレーディングの粗利益推移

TOPICS

「J-MONEY」誌評価9年連続1位獲得

三菱東京UFJ銀行は、多くのお客さまから高い評価をいただいた結果、金融専門誌「J-MONEY」における東京外国為替市場調査の総合評価ランキングで9年連続1位となりました。

長期的にめざす姿

市場業務のグループ一体的な運営により、市場におけるMUFGブランドのプレゼンス強化をめざします。

事業環境 MUFGの方針

想定される事業環境と経営方針

アジアを中心とする経済成長および企業の経済活動の活発化により、クロスボーダーの商流やマネーフローは今後も増加することが見込まれます。
一方、2008年の世界金融危機以降、世界各国で金融機関のリスク管理に対する規制が強化されているほか、市場業務のコンプライアンス目線も高まっており、これらに対応する人材やシステムインフラの確保などが重要になっています。
このような環境下、MUFGは、グループ一体的なALMにより、G-SIFIs(グローバルにシステム上重要な金融機関)に相応しい管理態勢を構築するとともに、三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ証券ホールディングス傘下の国内外の証券子会社の一体的な運営により、セールス&トレーディング業務を強化します。そして、日本およびアジアマーケットを中心にMUFGブランドのプレゼンス強化をめざしていきます。

アジアの経済成長→クロスボーダーの商流・マネーフローの拡大

中期経営計画(2015 ~ 2017年度)の概要

以下の基本方針をもとに、戦略を実行していきます。

  1. 1. セールス&トレーディング業務の強化
  2. 2. バランスシートマネジメントの高度化
  3. 3. 規制対応や業務遂行効率化に向けたシステムインフラの構築
セールス&トレーディング粗利益

重点戦略

三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ証券ホールディングスのセールス&トレーディング業務の一体的な運営
ALM業務の運営態勢の見直し
グループ一体的なリスク管理態勢の強化、国際金融規制への対応
グループをまたぐ市場系システム基盤の構築

FOCUS

「MUFGブランド」の価値向上をめざして

為替取引や金利取引のフローの集約や銀行と証券会社の機能の連携により、「価格競争力の強化」、「商品提供力の向上」、「ソリューション提供力の向上」を図ります。そして、事業法人や機関投資家といった幅広いお客さまの多様なニーズに応え、信頼を獲得するとともに、グローバルマーケットにおける「MUFGブランド」の価値向上と浸透をめざします。

「MUFGブランド」の価値向上をめざして

ページ上部へ