市場

市場事業本部では、債券・外国為替・株式・デリバティブ(金融派生商品)などの市場性取引の推進やALM業務(貸出などの資産と預金などの負債に内在する資金流動性リスクや金利リスクなどを総合的に管理する業務)を担っています。

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中長期的戦略

廣田 直人

執行役専務
市場事業本部長

廣田 直人

  • •グローバルマーケットにおける“MUFGブランド”を確立~本邦・アジアに明確な強みを持つマーケットプレーヤーの実現をめざします。
  • •市場業務のグループ一体的な運営により、セールス&トレーディング業務を強化します。特に、三菱東京UFJ銀行・三菱UFJ証券ホールディングスの国内外のトレーディング機能の一体的運営とお客さまへのセールス機能の統合により、事業法人から機関投資家のお客さままでワンストップでのサービスの提供をめざします。
  • •国内外、円貨・外貨一体でのバランスシートマネジメントの高度化をめざします。

MUFGの総合力を支える主な事業会社

  • •三菱東京UFJ銀行は、東京、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、香港などを中心に市場業務拠点を有し、グローバルにビジネスを展開しています。
  • •三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングスは、東京、欧州(ロンドンほか)、米州(ニューヨークほか)、アジア・オセアニア(香港、シンガポールほか)などに市場業務拠点を有し、グローバルにビジネスを展開しています。
  • •MUFGユニオンバンク、クルンシィ(アユタヤ銀行)、三菱東京UFJ銀行の中国現地法人も、それぞれ市場業務を行っています。
  • MUFGの総合力を支える主な事業会社

2015年度の振り返り

2015年度の業績

2015年度の粗利益は、前年度比4.2%(279億円)減少の6,338億円、営業純益は、6.7%(306億円)減少の4,267億円となりました。
市場性商品の販売や市場での取引を行うセールス&トレーディング業務は、セールス体制の見直しや商品ラインナップの拡充などを実施した結果、投資家や非日系企業のお客さまとの取引が順調に拡大し、予定通りの成果を上げることができました。

ALM業務は、円貨・外貨一体での運営により、米国の利上げによる外貨調達コスト増加などのマイナス影響を最小限に抑えることができました。また、保有有価証券の評価損益も大幅に改善しました。

セールス&トレーディング業務

2015年度は「市場業務のグループ一体的な運営」に向けた態勢整備を着実に実行しました。例えば、2016年2月にロンドンで三菱UFJ証券ホールディングスの在英子会社と三菱東京UFJ銀行のディーリングルームを統合するなど、各地でディーリングルームの統合を進めています。(FOCUS参照)

今後も、トレーディング機能の一体的運営による「プライス提供力」とセールス機能の統合による「高度な提案力」、グローバルネットワークを活かした「商品の品揃え」により、お客さまの期待に応える「質」の高いサービスや商品をワンストップで提供できるよう、改革を進めていきます。

ALM業務

ALM業務では、円貨・外貨一体でのバランスシート運営を通じ、収益性や流動性リスクに対する安定性を向上させました。また、保有債券の評価損益は、金利低下局面をうまくとらえ、過去最高水準の評価益を計上しました。

マイナス金利政策の導入など、今後もALM運営には厳しい環境が続くことが予想されますが、国内外の強固な資金調達力を駆使し、グループ一体でバランスシートの運営高度化をめざしていきます。

粗利益/ 営業純益

セールス& トレーディングの粗利益推移

国債および外国債券の評価損益

FOCUS グループ一体的な市場業務運営に向けて

ディーリングルーム (ロンドン)

MUFGは、ロンドン、ニューヨーク、香港で、三菱東京UFJ銀行のディーリングルームと三菱UFJ証券ホールディングスの各子会社のディーリングルームを統合しました。2016年8月には、東京の銀行と証券のディーリングルームの同一ビルへの移転を予定しています。
2016年度は、銀行・証券の一体的運営の本格稼動により、事業法人のお客さまから機関投資家のお客さままで、MUFGの商品やサービスをワンストップで提供していきます。

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