主な取り組み
資産形成/資産運用立国実現への貢献
MUFGは「資産運用立国実現への貢献」を成長戦略の一つに掲げています。
グローバル総合金融グループとして、本邦No.1の資産運用力と資産管理力のさらなる強化、お客さま本位でのプロフェッショナルな運用アドバイスと多様なソリューションの提供、金融経済教育などを通じ、お客さまの投資促進、資産形成支援に取り組みます。
MUFG資産形成研究所
信託は、資産形成・資産運用に関する実践的かつ効果的な情報提供を中立的な立場で行うことを目的に「MUFG資産形成研究所」を設立しています。
2023年度は、フィナンシャル・ウェルビーイング(注1)と金融リテラシーとの関係や、20代の企業勤務者における金融リテラシーと投資状況の変化についての調査等を実施し、さまざまな機会で情報を発信しました。開催したシンポジウム「人的資本経営に求められるフィナンシャル・ウェルビーイング~働く人の幸せのために~」では、フィナンシャル・ウェルビーイング向上は働く人の幸せに繋がるという観点から、金融機関や企業に求められること等を有識者とともに考えました。その他にも、20代を中心とする若年層の資産形成促進に向けて、他金融機関や他業種の企業とともに「104(投資)コンソーシアム(注2)」の活動に参加しました(2021年度~2023年度)。
- 現在および将来にわたって、経済的な満足度が継続し、自律的に人生における選択が可能な状態
- 20 代の生活を支える多くの分野の企業が集まり、 20 代がさまざまな場面で安心して、人生・キャリア・お金などの“投資”に挑戦できるライフスタイルの実現をサポートすることを目的としたコンソーシアム
事業・資産承継
相続サポートWebサービス「そうぞくガイド」
銀行では、MUFGのパーパスに基づき、相続でお困りのお客さまのチカラになるべく、相続サポートWebサービス「そうぞくガイド」を2023年7月にリリースしました。
簡単な質問への回答内容に応じた生前対策・相続手続「やることリスト」の作成・管理、解説記事の閲覧や、弁護士・税理士・司法書士等の相続の専門家の検索が可能であり、個人情報を登録することなく、無料で利用できるサービスです。
詳細は以下をご覧ください。
MUFG相続研究所
信託では、「MUFG相続研究所」を設立し、高齢化社会における資産管理、次世代への円滑な資産承継に関する調査研究を行っています。
2023年度には、日本人の相続・遺言に対する意識や相続リテラシーに関するアンケ―ト調査、また高齢での遺言作成時の留意点を踏まえた第3回相続シンポジウム「長寿化社会における遺言と相続リテラシー~相続観、遺言能力を巡る日米比較から~」を開催しました。
また、認知機能低下などの高齢化社会での課題を見据え、産学での遺言能力の研究やデジタル技術活用等に関する産官学での意見交換を行ってきました。今後もシンポジウムや各種レポート・コラムの発表など、円滑な資産管理・資産承継という社会的課題の解決に向け、実践的な情報提供を中立的な立場で行っていきます。
高齢者対応
エクセレント倶楽部
長寿化の進展により、お客さまのライフプランに関する相談内容やニーズが多岐にわたるなか、金融機関に求められる役割は金融サービスに留まらず、非金融サービス事業者との提携等も含め、総合的に応えていくことが求められています。
これらを背景に、銀行では「人生100年時代を、幸福100年時代に」をコンセプトとした無料の会員制サービス「三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部」を2022年8月にリリースし、2024年6月末時点の会員数は約2万8千人と多くのお客さまにご入会いただいています。会報誌やセミナーといった情報提供、MUFGの金融サービスのご提供に加え、日々を彩りすこやかな暮らしをサポートする非金融サービスもご用意しています。
サービス詳細や入会基準等はこちらをご覧ください。
信託では同様の会員制サービス「エクセレント倶楽部」を既に展開しており、会員数32万人と多くの方にご利用いただいています。
エクセレント倶楽部では、進展する高齢化社会の課題解決に向けて貢献していきます。
残価設定型住宅ローン
人生100年時代においては、従来の「学ぶ」「働く」「引退する」という3つのステージに留まらず、人生設計も多様化していきます。教育や働き方の変化に柔軟に対応するだけではなく、老後の生活資金確保、リタイア後の住宅ローン返済 といった資金面での対応や、さまざまな生き方に応じて柔軟に住まいを変える住環境の面でも対応が必要です。
銀行では、住宅ローンの返済負担軽減や将来の住み替えなど、多様化する人生設計に合わせて選択肢を提供できるよう、「残価設定型住宅ローン」を提供しています。
「金融ジェロントロジー(金融老年学)」の研究
信託では、2018年から加齢による認知機能の変化が経済活動や金融行動にどのような影響を与えるか分析し、高齢者が自分自身の望む形で資産を活用できるサービスを研究する学問である「金融ジェロントロジー(金融老年学)」の研究を進めています。この研究を通じて、認知機能低下に備える商品の開発や、お客さまの健康、長寿実現に貢献していきます。
2023年度は、将来のさらなるサービス向上に向けて、認知機能の判定技術や、遺言についての理解力チェックの仕組み等、高齢化社会の課題解決に資するサービスの2024年度からの実用化に向けて、産学共同研究にかかる実証実験に取り組みました。