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サステナビリティ経営

「持続可能な環境・社会がMUFG の持続的成長の大前提であるとの考えのもと、環境・社会課題の解決とMUFG の経営戦略を一体と捉えて価値創造に取り組む」ことが、MUFGのサステナビリティ経営です。

 

中期経営計画における位置づけ

2024年度からの3年間を計画期間とする中期経営計画では、社会課題解決への貢献を中計の3本柱の1つと位置づけ、取り組みを一層強化していきます。

 

中期経営計画における位置づけ

優先課題

優先的に取り組む「環境・社会課題」

MUFGでは持続可能な環境・社会の実現に向け、サステナビリティ経営において優先的に取り組む課題(優先課題)を設定しています。環境変化やそれに伴う世の中の期待、事業における重要性を踏まえて見直しを行いました。(2024年4月)

経済的価値とともに社会的価値を追い求めていくことが、今後の企業価値向上の鍵です。「持続可能な社会」、「活力溢れる社会」、「強靭な社会」という3つの軸で10個の優先課題を選定し、また具体的な目標をKPIとして設定し、課題解決に向けた取り組みを強力に推進していきます。

優先的に取り組む「環境・社会課題」

優先課題の特定プロセスと取り組みフロー

優先課題の特定プロセス

2024年度からの優先課題の見直しにおいては、広くサステナビリティ課題を抽出し、ステークホルダーにおける重要性と、MUFGにおける重要性を評価した上で絞り込みを実施。さらに、社外アドバイザーや投資家、社員等、ステークホルダーの意見も取り入れ、マネジメントレベルで議論を積み上げて決定しました。

優先課題の解決に向けた取り組みフロー

優先10課題の解決に向けた取り組みフロー

サステナブルファイナンス

目標と進捗

環境・社会課題の解決に向けて、2019年度から2030年度までの累計実行額をサステナブルファイナンス目標として設定しています。2023年度までの累計実行額は34.2兆円(うち、環境分野で13.4兆円)です。
サステナブルファイナンス:目標と進捗
サステナブルファイナンスの目標・実績
サステナブルファイナンスの目標・実績

サステナブルファイナンス目標の定義

「サステナブルファイナンス」は、関連する外部基準(グリーンローン原則、グリーンボンド原則およびソーシャルボンド原則など)を参考に、以下の事業に対するファイナンス(融資、ファンド出資、プロジェクトファイナンスおよびシンジケートローンの組成、株式・債券の引受、ファイナンシャルアドバイザリー業務を含む)を対象範囲としています。
環境分野
  • 再生可能エネルギー、エネルギー効率改善およびグリーンビルディングなどの気候変動の適応・緩和に資する事業
    【例:再生可能エネルギー事業向け融資・プロジェクトファイナンスの組成、グリーンボンドの引受・販売など】
社会分野
  • スタートアップ企業の育成、雇用の創出、および貧困の改善に資する事業
  • 地域活性化、地方創生に資する事業
  • 公共交通/水道設備/空港などの基本的なインフラ設備、および病院/学校/警察などの必要不可欠なサービス事業
    【例:新産業成長サポートプログラム、地方創生プロジェクトへの融資(MUFG地方創生ファンドなど)、公共インフラ向け融資・プロジェクトファイナンスの組成、ソーシャルボンドの引受・販売など】
サステナブルファイナンスの対象プロダクト
サステナブルファイナンスの対象プロダクト

日本銀行における気候変動対応を支援するための資金供給オペレーション(気候変動対応オペ)への対応

三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行は、日本銀行における気候変動対応を支援するための資金供給オペレーション(以下 気候変動対応オペ)の対象先として選定されています。なお、三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行各行における、気候変動対応オペにかかる対象投融資については下記の通りです。
三菱UFJ銀行
三菱UFJ信託銀行

グリーン・ソーシャル・サステナビリティボンドの発行

MUFGは、グリーン・ソーシャル・サステナビリティ全てのボンド発行実績がある国内唯一の発行体であり、その規模は国内金融機関として最大級です。ボンドの発行代わり金は、サステナビリティ関連のファイナンスに充当されます。

 

グリーン・ソーシャル・サステナビリティボンド

ステークホルダーエンゲージメント

変化の速い時代、多くのステークホルダーが課題を乗り越え、持続可能な未来、新たなステージへと進もうとしています。その思いを叶えるチカラになること、そのために全力を尽くすこと。これが未来に向けて変わらないMUFG の存在意義です。

MUFGは、新たな気づきを得るとともに、相互理解を深めるため、ステークホルダーの皆さまとの建設的な対話を積極的に進めていきます。ステークホルダーの皆さまの関心事項や抱えている課題等を踏まえた、適切な対応を行うことで信頼関係・協働関係を築き、MUFGの持続的成長と中長期的な企業価値の向上に繋げていくように努めます。

多様なステークホルダーと中長期的にめざす姿

「世界が進むチカラになる。」というパーパスを体現している状態こそ、MUFGにとって、いつの時代も変わらぬ中長期的にめざす姿です。

分断、対立、多様化が深まる現代において、MUFGは多様なステークホルダーとのネットワークを活かし、金融の機能を通じて世界を「つなぐ」存在になる。「つなぐ」ことで、あらゆるステークホルダーのチカラになりたい。これが、今回の中計において、パーパスを体現するための基本的な考え方です。

多様なステークホルダーと中長期的にめざす姿
主なステークホルダー めざす姿の実現に向けた取り組み

未来の世代

・持続可能な社会の実現を支援

・資産や事業の承継を推進

ビジネスパートナー

・事業提供を通じ、より多くのお客さまをサポート

お客さま

・ニーズにこたえ、豊かな生活を実現(個人)

・経営課題を解決し、成長に貢献(法人)

地域・社会

・地方創生への貢献

・企業支援を通じた産業の育成

株主・投資家

・対話を通じた、企業価値・株主価値の向上

MUFGの仲間

・イキイキと活躍・成長できる場を提供

・社員の幸せを実現

 

社員のケイパビリティ・ビルディング

MUFGは、社員のケイパビリティ・ビルディングにも力を入れており、各階層に向けたさまざまな施策を展開しています。2023年度は、お客さまエンゲージメント力強化に向け、大企業を担当する営業担当者延べ約2,000名に対して、気候変動を中心とした知識や専門性向上のためのトレーニングプログラムを提供しました。今後も、継続的に社員の成長を後押ししていきます。
社員のケイパビリティ・ビルディング
また、MUFGの社員一人一人が、サステナビリティに関する基本的な知識を備え、自分事化していくために、2023年度は、社内セミナーの開催、社内ポータルでの情報発信、社内SNSの立ち上げなどを実施しました。
社員のケイパビリティ・ビルディング
(2024年8月現在)