[ ここから本文です ]

金融サービスへのアクセス拡大

デジタル技術の普及により、全ての人々が基本的な金融サービスにアクセスでき、その利用を通じ、生活の質の向上や経済的自立が実現する社会をめざします。

主な取り組み

アジアにおけるデジタル金融プラットフォームの土台形成開始

アジアではインターネット、スマートフォンの普及等を背景に、デジタル金融サービスのニーズが急速に高まっています。今後、さらなるデジタル化が予想されるアジアのコンシューマーファイナンス領域の成長捕捉、将来のトッププレイヤーの取り込みへの布石のため、MUFGはデジタル金融事業者への戦略出資を開始、デジタル金融プラットフォームの土台形成に着手しています。

今中計でも「アジア×デジタル」戦略の下、デジタル金融事業者への戦略出資機会を追求するとともに、出資先の成長支援に注力することで、従来の伝統的金融では捕捉しきれなかったアジアのデジタル金融の成長を取り込みつつ、地域の金融包摂に貢献していきます。

また、出資先のデジタル金融事業者、パートナーバンク、MUFG関連会社との協働・知見共有を促進し、グループ外のパートナーも含めたMUFG独自のデジタル経済圏の構築をめざしていきます。

アジアにおけるデジタル金融プラットフォームの土台形成開始

アジアの成長に貢献

MUFGでは、これまでのMUFGのデジタル金融事業者への出資を通じて得られたコンシューマーファイナンスの知見蓄積、MUFG出資企業間の知見共有・ビジネスシナジーの創出にも注力しており、「MODE(MUFG Openly-connected Digital Ecosystem)」というMUFG独自のエコシステムを形成しています。その活用によって、デジタルレンディングの提供機会を拡大することで、新興国における経済発展の加速に貢献します。

2034年度までにASEAN成人人口シェア(注1)1/4程度をめざすとともに、レンディングとペイメントの両面でパートナーバンクとのシナジーを追求していきます。

  1. パートナーバンク所在国(タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピン)における成人人口総計約400百万人(UN Population Prospectsに基づく)に占めるデジタル金融ユーザー数の割合
  2. 戦略出資先のレンディング及びペイメントユーザー数。レンディング提供者数目標の達成を受け、新たにペイメントユーザー数も加えたデジタル金融ユーザー数目標を設定(24年度実績:67百万人)
デジタル金融ユーザー数

パートナーバンク

HATTHA Bank Plc.を通じたマイクロファイナンスの提供

パートナーバンクであるタイのクルンシィ(アユタヤ銀行)では、カンボジアの子会社HATTHA Bank Plc.(以下 HTB)等によるマイクロファイナンスを通じて、新興国・途上国のお客さまが金融サービスにアクセスする機会を提供しています。

HTBでは、マイクロファイナンスの提供とともに低所得者向けの金融教育を行い、人々の生活水準の改善に貢献しています。

HTB:2024年実績

取引件数(件) 135,798(前年比-27.86%)
貸出残高(百万米ドル) 1,170(前年比-24.32%)
拠点数 161(前年比-5.85%)

クルンシィ(アユタヤ銀行)によるジェンダーボンドの発行

パートナーバンクであるタイのクルンシィでは、女性起業家の活躍支援を目的資金使途とするソーシャルボンド(ジェンダーボンド)を発行しています。

ボンドの発行代わり金は、女性が経営するタイの中小企業への融資に充当され、本ボンドの発行を通じて今まで十分な支援が行き届いていなかった女性に金融サービスへのアクセスの機会を提供するとともに、急成長するアジアのソーシャルボンド市場の発展に貢献しています。

ジェンダーボンド
(2025年7月現在)