皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
私たちを取り巻く環境は、国内では金利ある世界の定着や政府による成長戦略の進展が見られる一方、グローバルでは国家間・経済の分断に加え、AIの急速な進化・浸透が一層加速するなど、大きく変化しています。
このような中、MUFGの2025年度の親会社株主純利益は、前年度比5,642億円増の2兆4,272億円となり、3年連続で過去最高益を更新し、ROEは11.3%となりました。円金利上昇も捉えた預貸金収益の増加や、国内外の手数料収益の増加によって、業務純益も前年度比7,860億円増の2兆3,772億円と、過去最高益となります。
こうした実績を踏まえ、2025年度は1株当たり年間配当金を前年度比22円増配の86円とします。自己株式取得は通期で5,000億円を実施しました。2026年度の配当予想については、前年度比10円増配の96円とし、配当性向は40%程度を見込んでいます。さらに、上期において上限1,000億円の自己株式取得を決議しました。引き続き、「資本の健全性」と「成長投資」との最適なバランスを考慮した上で、株主還元に取り組んでまいります。
今中期経営計画は「成長を取りにいく3年間」と位置づけており、戦略の3本柱である「成長戦略の進化」「社会課題の解決」「企業変革の加速」のもと、着実に成果を積み上げてきました。
「成長戦略の進化」では、エムットを起点とした国内リテール戦略が着実に進化しており、法人領域ではプロジェクトファイナンスやグループ総合力を活かしたソリューションビジネスが拡大するなど、稼ぐ力は着実に向上しています。その結果、2025年度の営業純益は2023年度対比で約4,400億円の増益となりました。
「社会課題の解決」では、サステナブルファイナンスや金融経済教育の推進など、国内外で様々な取り組みが進捗しています。こうした取り組みを広く理解いただくために、移行計画の進捗をアップデートした「Transition Progress 2026」や社員が起点となった具体的な課題解決事例を掲載したレポートも発刊しています。
「企業変革の加速」では、環境変化に迅速に対応できる組織運営を進めながら、AI-Nativeな企業への変革に向けた取り組みを進めています。既に200件近くの業務にAIの実装が完了したほか、AI利活用の定着・浸透に向けたグループ横断でのカルチャー醸成にも成果が出ています。
2026年は今中期経営計画の最終年度として、親会社株主純利益2兆7,000億円、ROE12%程度を目標とします。成長志向のビジネスモデルへの進化を一段と加速させ、挑戦を結果につなげることにもこだわりながら、社会やお客さまとともにさらなる成長を創り上げていきたいと思います。
変化が激しい時代だからこそ、私たちMUFGは環境変化を的確に捉え、グループ総合力を発揮することで、「世界が進むチカラになる。」というパーパスを体現していきます。今後とも皆さまのご理解と一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2026年5月
取締役
代表執行役社長 グループCEO
半沢 淳一

