MUFGの人的資本経営
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、MUFG Wayに相応しい人的資本経営を実現する基本的な考え方をMUFG人事プリンシプルに定めています。
諸活動の基本方針であるMUFG WayとともにMUFG人事プリンシプルを、入社時の研修や社内研修を通じてMUFGグループの全社員と共有・周知するとともに、MUFGのウェブサイトで公表しています。
人的資本経営に対する想い
人的資本に関する考え方
MUFGでは人的資本を最重要資本の一つとして位置付けており、人的資本の拡充を通じて、「社員一人ひとりが活き活きと活躍し、社会・お客さまに貢献するグローバル金融グループ」となることをめざしています。
めざす姿の実現に向け、「事業競争力の強化」と「「挑戦とスピード」のカルチャー醸成」を2本の柱として、人的資本経営を実践しています。まず、「社員一人ひとりの心身の健康」を維持・増進し、「多様な人材の活躍を認め合う」組織をつくることで、社員が安心して「挑戦とスピード」にチャレンジできるようになると考えています。その上で、社員一人ひとりの貢献に見合った処遇や社内外公募等の自律的なキャリア形成を支援する成長機会を提供して、社員の「働きがい」を高めます。さらに、社員コースの複線化や研修機会の拡大等、「高度なスキルや専門性」を習得・向上できる仕組みを整え、「事業競争力を強化」します。
こうして生み出した投資余力の一部を人的資本に再投資し、「挑戦とスピード」のカルチャーを定着させていくことで、人的資本経営の好循環を生み出していきたいと考えています。この好循環のなかで、継続的に社員のWell-beingが向上し、めざす姿の実現・企業価値向上につながると考えています。
人的資本KPI
プロ度追求
事業競争力の強化には、さまざまな専門領域で活躍するプロ人材を確保することが重要です。人材の採用手段の多様化、人材育成制度の拡充を通じて、高度なスキルと専門性を持つ「真のプロフェッショナル」の確保・育成を進めています。
特定領域で専門性を持つ即戦力となる人材を確保すべく、キャリア採用や業務領域別採用等の採用手段の多様化を積極的に進めており、キャリア採用者と業務領域別採用者数の合計は全体の約6割を占めています。また、グローバル人材やデジタル人材の育成プログラムをはじめ、各種研修やOJTを拡充しています。
エンゲージメント向上
社員のエンゲージメント向上のため、社員が「働きがい」を感じる職場づくりを進めています。
社員一人ひとりの「自律的キャリア形成」をサポートするため、キャリアチャレンジ制度としてさまざまなプログラムを提供するとともに、銀行の「EX制度」など専門性追求型のキャリア形成を後押しする人事制度を整えています。また、社員同士がお互いの違いを認め、尊重することで、一人ひとりが実力を存分に発揮し、自分らしく輝ける環境づくりにも取り組んでいます。社員一人ひとりの貢献に見合った処遇の提供や社員のワークライフバランスの向上への取り組みに加えて、社員宛に実施している定期的な「MUFG グループ意識調査」やパルスサーベイの結果を踏まえた組織診断を活用し、継続的に働きやすさの改善を行い、闊達な職場づくり進めています。
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)
全てのステークホルダーが持続可能な未来、新たなステージへと進むチカラとなるには、社員⼀人ひとりが互いの違いや持ち味を認め合いながら新しい価値を創造できる組織づくりが不可欠です。MUFGは、多様な属性や価値観を持つ社員一人ひとりが、公平・公正な成長機会を得ながら、自身の能力を最大限発揮できるよう、DEI推進を経営課題として取り組んでいます。
DEIに関するグローバル共通の課題として「ジェンダー平等」「人材育成」「風土醸成」を特定し、「ジェンダー平等」においては、役員によるメンタリングプログラム等を通じた女性社員の育成・登用を進めています。
健康経営
MUFGは、人的資本の基盤となる社員の心身の健康が何よりも大切と考えています。
この考えをMUFGグループ共通の基本方針とし、「MUFG健康経営宣言」のもとに、かけがえのない財産である社員一人ひとりが、心身ともに健康で、パフォーマンスを最大限発揮できるよう、グループ全体の健康経営を推進します。