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第6期「MUFG Digital アクセラレータ」始動!スタートアップ5社が「本気」のプレゼンを展開

第6期「MUFG Digital アクセラレータ」始動!
スタートアップ5社が「本気」のプレゼンを展開

2022年9月15日、「MUFG Digital アクセラレータ」の第6期キックオフが開催された。2015年に始まって以来、当プログラムは多くのビジネスの出会いを生み、新たな可能性を広げてきた。以下では、6期目で採択されたスタートアップ5社によるプレゼン内容を登壇順に紹介する。

※当プログラムは新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえ、MUFG SPARK(東京・日本橋)を発信拠点としたオンライン同時開催で実施された。

第6期「MUFG Digital アクセラレータ」とは

個性豊かなスタートアップ5社を採択、採択企業との協業に期待

MUFG Digital アクセラレータは、世界に変革をもたらす熱意を持った起業家やベンチャー企業と、新しいビジネスの立ち上げをめざすアクセラレータ・プログラムだ。これまでに31社のスタートアップ企業が採択され、複数の協業案件に発展している。

第5期に参加したCrezit Holdings株式会社は2022年3月に、MUFGメンターであるアコムと業務提携契約の締結を発表した。第4期ではファンズ株式会社やSTOCK POINT株式会社が、三菱UFJ銀⾏が手掛ける資産運用プラットフォーム「Money Canvas」と連携するなど、参加企業との協業が着実に生まれている。

今回も例年通り多くの企業からの応募があり、最終的にスタートアップ企業5社が採択された。採択された企業は、víz PRiZMA株式会社、Cloudbase株式会社、株式会社Stayway、株式会社MEME、株式会社シナモンとなった。

同5社には今後、約4ヵ月間のアクセラレータ・プログラムを実施する。具体的には、メンター陣による事業プランのメンタリングセッションや、アドバイザーによるコーチングセッション、専門家による企業支援などを通し、革新的な新事業の創造をめざしていく。

MUFGメンターの候補企業は、アコム、auじぶん銀行、ジャックス、ペイジェント、三菱UFJキャピタル、三菱UFJ銀行、三菱UFJ国際投信、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJトラスト投資工学研究所、三菱UFJニコス、三菱UFJファクター、三菱UFJモルガン・スタンレー証券などMUFG各社が名前を連ねている。

プロメンター、アドバイザーを担当するのは、金融系のリーダー企業や事業立ち上げのプロフェッショナルなど、そうそうたるメンバーが予定されている。

パートナー企業としては、ICTパートナーには、アマゾンウェブサービスジャパン株式会社、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、 TIS株式会社、株式会社帝国データバンク、日本アイ・ビー・エム株式会社、日本マイクロソフト株式会社。PRパートナーには、株式会社SEデザイン、株式会社PR TIMESなどが参加。個々の強みを活かした支援により、スタートアップ各社を強力にバックアップする。

多彩なメンター陣のサポートを得て切磋琢磨したアイデアや事業内容は、2023年1月26日の「DEMO DAY」で披露される予定だ。

採択企業によるプレゼンテーション

víz PRiZMA 株式会社:虹彩データと芸術で思いを未来へ

víz PRiZMA 株式会社は、人の想いを未来へ届けるため「虹彩」由来のアートに着目したサービスを提供する。想いを乗せて絵の具で描いた作品と、虹彩データを掛け合わせたデジタルアート作品を作り、バーチャル空間に展開する。作品はスマートフォンやPCから見ることができ、顧客の他界後は、作品にブロックチェーン(NFT)を付けることで未来に残していく予定だ。代表取締役の柿田京子氏は「ウェディングのようにわくわくするエンディング、命が光になるサービスを提供したい」と語った。


(víz PRiZMA 株式会社 代表取締役 柿田 京子氏 )

Cloudbase株式会社:安全なクラウドセキュリティを実現

Cloudbase株式会社は、安全なクラウド運用を実現するセキュリティサービス「Cloudbase」を提供している。社内のクラウド資産のセキュリティリスクを分析し、リスクの排除までサポートする。すでにNTTSmartConnectやアイフルなどの大手企業がサービスを導入している。8月には1.3億円の資金調達を発表し、海外投資家がシードラウンドで参画した国内初の事例となった。「同プログラムを通じて、より事業を発展させていきたい」とCOOの小川竜馬氏は述べた。


(Cloudbase株式会社 COO 小川 竜馬氏 )

株式会社Stayway:補助金とデジタルサービスで課題解決

株式会社Staywayは、全国の金融機関や事業会社に向けた補助金・助成金対応支援サービス「補助金クラウドシリーズ」の提供のほか、ファイナンスサービスや観光業界向けのプロモーション支援サービスなどをおこなう。公認会計士であり補助金に精通しているという代表取締役CEOの佐藤淳氏は「非常に課題の多い補助金分野だが、デジタルサービスとのコラボにより課題を解決していきたい」と当プログラムへの意欲を語った。


(株式会社Stayway 代表取締役CEO 佐藤 淳氏)

株式会社MEME:お金の管理アプリの強みを活かし展開

株式会社MEMEは、子どもにデビットカードを発行し、親子でお金の管理をしながらお金について実践的に学べるアプリ「manimo(マニモ)」の開発、運営を手掛ける。サブスクリプションモデルを採用し、今後決済手数料や有料コンテンツなどで収益化をめざしている。代表取締役の齋藤舞氏は「今回のプログラムを通じて、子どものリスクを軽減したカードを開発していきたい」と語ると共に「強みである簡単請求、支払い機能を活かしたサービスが何かできないか考えたい」と述べた。


(株式会社 MEME 代表取締役 齋藤 舞氏)

株式会社シナモン:2つのテーマからAIの可能性を提案

AIに関連するコンサルティングやプロダクトを提供する株式会社シナモンからは、事業開発を担当する新井恒希氏と守屋圭氏が登壇し、計2つのテーマを提案した。新井氏はAIモデルをカスタマイズし、非定型帳票に対応する「Horizontal型AI−OCR」について、守屋氏は製造業向けAI「Vertical型Smart保安支援サービス」についてプレゼンした。製造業は金融領域ではないが、新規事業提案としての協業や、損害保険領域では安全・保全がテーマになるケースが多いため共同開発も想定している。


(株式会社シナモン事業開発担当 新井 恒希氏と 守屋 圭氏)

MUFGからのメッセージ

MUFGと新進気鋭のスタートアップ5社が起こす化学反応に期待

プログラム事務局を担う三菱UFJフィナンシャル・グループ デジタルサービス企画部長の岩瀬豪は「このプログラムは毎回MUFGのほうが得るものが多く、参加企業の皆さまに支えられていると感じております。皆さまと、MUFGのパーパスである、「世界が進むチカラになる。」を実現していきたいと考えております。プログラム期間、迷い、混沌となることもあると思いますが、一緒に前に進んでいきましょう。」と熱いメッセージを送った。

今回も斬新なアイデアやテクノロジーを持つスタートアップ5社が揃った。今後はメンター陣とのセッションを通じ、さらに事業内容を磨き、斬新なアイデアをかたちにしていくだろう。来年の「DEMO DAY」では、どのような成果が見られるのか。スタートアップ5社とメンター陣の熱量がぶつかり合って新たな化学反応が生まれ、協業の道につながることを期待したい。


(三菱UFJフィナンシャル・グループ デジタルサービス企画部長 岩瀬 豪)