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現場に伴走するコンサルティング&デリバリーチーム 企画から実装まで一気通貫で支援

現場に伴走するコンサルティング&デリバリーチーム
企画から実装まで一気通貫で支援

デジタル戦略統括部コンサルティングGrのミッションは、各部の窓口となり、行内のデジタル化を支援することにある。同Gr内コンサルティング&デリバリーチームは、本部各部に伴走しながらデジタル施策を推進し、企画・要件定義から各種ソリューションの導入・実装までを一気通貫で担っている。今回はコンサルティングGrの取り組みにフォーカスし、前編ではGlobal DX CoEチームとBPRソリューションチームのメンバーに話を聞いたが、後編ではコンサルティング&デリバリーチームの取り組みを紹介する。同チームのチームリーダーである永井健太郎、メンバーの中原守勇、岩谷紗江に、金融機関におけるDX推進のおもしろさや難しさ、仕事のやりがい、さらには入行の動機から将来の目標まで、幅広く話を聞いた。

(写真左から)
三菱UFJ銀行 デジタル戦略統括部 コンサルティングGr コンサルティング&デリバリーチーム
 中原 守勇
 岩谷 紗江
 永井 健太郎

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コンサルティングGrインタビュー(前編:Global DX CoEチーム/BPRソリューションチーム)

現場に即したソリューションを提供

三菱UFJ銀行 デジタル戦略統括部 コンサルティングGr 永井 健太郎
(三菱UFJ銀行 デジタル戦略統括部 コンサルティングGr 永井 健太郎)

—まず、コンサルティング&デリバリーチームについて教えてください。

永井:効率化に有効なソリューションは、この数年で一気に増えました。しかし、本部各部の方々は通常業務で非常に多忙で、新しいツールや仕組みの導入に十分な時間や労力を割くことができません。そこで、2024年4月、専門性を持ったメンバーが伴走しながらデジタル化を支援する組織としてコンサルティングGrが創設されました。
その中でコンサルティング&デリバリーチームは、本部各部のDX推進支援を担っています。具体的には、AI・BIの活用や外部サービス・ソリューションの導入などについて、企画段階から要件整理、実装、定着までを一気通貫でサポートしています。現在は40を超える本部各部に対し、同チームの各担当がそれぞれの悩みを聞き、共にDX活用の取り組み案をつくり、実装をサポートしています。

—現在、注力している仕事について教えてください。

現在は、本部各部で約30件のAI活用ユースケースに取り組んでいます。各部の通常業務の中でAIを活用して効率化や業務高度化を図るプロジェクトです。コンサルティング&デリバリーチームのメンバー全員が参加し推進しています。

—金融機関でのDX推進のおもしろさと難しさはどのようなところにありますか?

永井:行内にはDXソリューションの活用にまだ慣れていない方もいます。そのような実情も踏まえ、まずは「デジタル化によって業務がどう変わるのか」「どんなメリットがあるのか」を理解してもらうところから始める必要もあります。また、銀行業務は非常に幅が広く、私自身も入行して17年になりますが、すべてを理解しているとは言えません。ただ、その分、私たちが力になれる領域も広く、そこにやりがいを感じています。

岩谷:銀行業務の中には、特定分野に高度な専門性が求められるものも多く、単純に自動化すればよいという話ではありません。AIで効率化できる部分と、人が意思決定を下すべき部分をどう切り分けるか。推進する側として、その線引きに責任を持つ必要があります。担当プロジェクトへの業務理解が欠かせませんが所管部門も長年の経験則で対応している側面もあり、彼らの頭の中にある悩みやこう変えたいというWillを構造化してあげる必要があります。このようなステップを踏んでプロダクトという形に近づけていく瞬間に大きな手ごたえとやりがいを感じますね。

中原:比較的大きな絵を描くことにとどまらず、支援先の組織と伴走し、業務が問題なく回るところまで現場に落とし込んでいくことが期待されます。彼らの信頼を勝ち取りソフトスキルも動員して、多くの人と連携しながら戦略を実行していくことは難しさであり醍醐味でもあります。

多様なバックグラウンドから生まれるチーム力

三菱UFJ銀行 デジタル戦略統括部 コンサルティングGr 岩谷 紗江
(三菱UFJ銀行 デジタル戦略統括部 コンサルティングGr 岩谷 紗江)

—これまでのキャリアを教えてください。

永井:私は2008年に入行、最初は営業店で中堅・中小企業の法人営業を担当、その後、大企業法人営業を経て、2014年に証券会社の経営企画部に出向しました。そして、出向中の2016年ごろ、フィンテックが世の中で注目され始めたタイミングで、縁あってデジタル関連のPJに関わることになりました。ここでデジタルに興味を持ったのが、キャリアの転機でした。帰任してからは、スタートアップの成長支援の企画に携わっていましたが、デジタル領域での業務に携わりたいとの考えから、2023年4月、今の部署の前身になるデジタルサービス企画部DX室に着任し、現在に至ります。経済学部出身で、もともとデジタルとは縁遠かった私からすると、今の姿は想像もしていませんでしたね。

中原:私は2024年5月にキャリア入行しました。大学院を修了して最初はグローバルテクノロジー企業に入社、約8年間、システムエンジニアとしてインターネットバンキングの開発などに携わりました。その後、コンサルティングファームで8年間、金融機関向けの経営コンサルティングに従事しました。しかし、競合他社や同僚との競争の中で次第に得意とするテーマの案件に経験が偏っていき、扱うことができるテーマの幅を広げたいと思うようになりました。一方、コンサルティングファームが扱う大企業のプロジェクトは規模が大きく経営に対するインパクトを実感するのは難しい場合が多いです。現場に深く入り込み手触り感のある仕事がしたいと考えていたときに見つけたのがデジタル戦略統括部の募集でした。

岩谷:私は2025年8月にキャリア入行しました。経営学部を卒業後、大手SIerでキャリアをスタート、セールスとITサービスコンサルティングを約3年担当しました。その後、外資系コンサルティング会社に転職、ITストラテジーを専門とするチームに4年強在籍し、クライアントの経営戦略やIT戦略の策定といったビジネス・ITの超上流に位置する案件に携わりました。大きな企業が変わっていこうとする様を一番近くで伴走させていただく機会が増すにつれ、単なるコンサルタントとしてではなく、組織の内部から変革を起こしたいという思いが強くなってきて、転職を決意。当行は規模の大きな金融機関で、自分がチャレンジしたいフィールドが広がっているところが魅力でした。

—入行後、イメージのギャップなどは感じましたか?

岩谷:面接時に良い意味でギャップを感じました。金融業界は堅いイメージでしたが、実際の面接ではフラットで気さくな雰囲気の方々に出会い、イメージが大きく変わりました。入行後にギャップを感じたことはないですね。

中原:働き方の違いはあります。前職のコンサルティングではクライアントから「おもしろい」と言ってもらえることが重要でしたが、今は支援先の組織の人たちに「やってみよう」と思ってもらえるアイデアをつくらなければなりません。彼らが納得して、実行できると思えるような説明をするには、これまでとは違う工夫が必要です。現場で、最初は「そんなこと考えたことない」とアレルギー反応を示されても、支援先の目線に合わせた説明をすると「できそうだ」と前向きになってくれたりします。できることが増えると捉えてくれたときの反応にはうれしさを感じます。カルチャーが変わる瞬間に立ち会えるのは大きな喜びです。

—プロパー行員、キャリア採用者の関係はいかがですか?

永井:プロパーかキャリアかということはあまり意識していません。デジタル戦略統括部では、創設以来、100人以上のキャリア採用者を迎えていますし、コンサルティングGrでも約50人のメンバーのうち、約半数がキャリア採用者です。私たち、プロパー行員は、多様な経験と専門性を持つキャリアの方に助けてもらうことも多いです。同じチームメンバーとして協力し合っています。

岩谷:業務ではこれまで培ってきたコンサルティングスキルとプロジェクトマネジメントの経験が活きているなと感じています。一方で、行内ルールや社内システムなどは接点を持つまでよくわからない面も多く、プロパー行員の方々に日々サポートいただいています。

中原:異なる得意領域をシナジーさせている印象があります。キャリア採用者は前職で培ったハードスキルがある一方、プロパー行員の方々はソフトスキルが強く、周囲を動かしたり、前向きな雰囲気をつくったりするのが上手です。前職では個人の成果を追求することが多かったですが、入行後は一人では不可能な成果を仲間とあげられるうれしさを実感しています。

強い想いが組織を変革する

三菱UFJ銀行 デジタル戦略統括部 コンサルティングGr 中原 守勇
(三菱UFJ銀行 デジタル戦略統括部 コンサルティングGr 中原 守勇)

—将来に向けて、チームとしての目標、個人の目標を教えてください。

永井:立ち上げから来年は3年目に入るので、企画したものを実装していく数をどんどん増やしていきたいです。

岩谷:チームとしては、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーの専門性を活かして、新しいサービスやプロダクトを創出していきたいです。個人的には、現在リードしている生成AIのプロジェクトを通じて、形骸化しない使えるプロダクトを一つでも多く社内に届けることが目標です。

中原:大企業の社会的な役割はこれからますます重要になると思うので、支援先を通じて社会活動につながるような意義のあるテーマにチャレンジしたいと思います。

永井:MUFGでは、社長が先頭に立って、DX領域を重要な戦略の一つとして位置づけており、対外的にもそれを明確に示しています。銀行にはDXを活用できる業務領域がまだ幅広く残っています。規模に比例して社会的インパクトも大きいので、それだけ挑戦のしがいがあります。今後もチームとしても、個人としてもさまざまなことに挑戦していきたいですね。

Profile

※所属・肩書は取材当時のものです。

三菱UFJ銀行 デジタル戦略統括部 コンサルティングGr 永井 健太郎

三菱UFJ銀行 デジタル戦略統括部 コンサルティングGr

永井 健太郎

2008年に経済学部を卒業、三菱UFJ銀行入行。法人営業、証券会社出向、スタートアップ支援を経てデジタルサービス企画部DX室に着任。2024年4月より現チームのリーダーを務める。

三菱UFJ銀行 デジタル戦略統括部 コンサルティングGr 中原 守勇

三菱UFJ銀行 デジタル戦略統括部 コンサルティングGr

中原 守勇

2024年5月入行。理工学系大学院修了後、グローバルテクノロジー企業にシステムエンジニアとして約8年間、外資系コンサルティングファームに約8年間在籍。

三菱UFJ銀行 デジタル戦略統括部 コンサルティングGr 岩谷 紗江

三菱UFJ銀行 デジタル戦略統括部 コンサルティングGr

岩谷 紗江

2025年8月入行。経営学部卒業後、大手SIerに約3年間、外資系コンサルティングファームに約4年間在籍。