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優先領域への取り組み

持続可能な環境・社会の実現に向けて、パーパス「世界が進むチカラになる。」を起点に課題の抽出を行い、世の中からの期待と、MUFGの事業領域との親和性の両面から、MUFGとして優先的に取り組む10 課題を特定しています。

優先的に取り組む「環境・社会課題」


次世代支援や災害支援など、MUFGが従来取り組んできた領域に加え、上記の優先的に取り組む10課題のうち、金融サービスによる貢献が難しい領域や、社会にとって真に必要な領域においては、寄付やボランティア等を通じた社会貢献活動を積極的に実施し、持続可能な社会の実現に貢献できるよう努めています。

次世代支援

教育支援

子ども支援団体への寄付

MUFGは、子ども支援の活動をしている団体のうち、闘病中の子どもたちを対象に活動している「認定NPO法人日本クリニクラウン協会」、貧困家庭の子どもたちを対象に活動している「特定非営利活動法人 Learning for All」、「公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン」の計3団体に対して寄付を決定しました。2020年度より3年間の継続的な支援を実施します。(総額1.8億円)

 

関連:貧困問題への対応(PDF / 953KB)

優先領域への取り組み
優先領域への取り組み
劇団四季“こころの劇場”の協賛

MUFGは、劇団四季が「子どもたちの心に、『生命の大切さ』、『人を思いやる心』、『信じ合う喜び』など、生きていく上で大事なことを、舞台を通じて語り掛けたい」という祈りのもと、全国展開しているプロジェクト“こころの劇場”に賛同し、協賛しています。

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、予定していた全てのこころの劇場公演が中止となりましたが、2021年度は、オンライン配信を支援する予定です。

じぶん未来クラブへの寄付
コロナ禍で活動機会を奪われた次世代(子ども・若者)への支援として、子ども向けの教育支援を行う「NPO法人じぶん未来クラブ」へ寄付を行いました。寄付金は、オンライン型教育プログラム「Global E-workshop」および「Project 1」の運営に充てられます。(総額 5,000万円)
子どもたちへの金融経済教育

MUFGは、金融機関としての本業を活かした社会貢献活動として、小・中・高校の生徒向けの「金融経済教育」に力を入れて取り組んでいます。「金融や経済」の仕組みを学ぶ機会を提供するとともに、子どもたちが将来、社会的に自立し、自分らしい生き方を実現する力を養うことができるよう、プログラムを工夫しています。

生徒向けに学校への「出前授業」や「職場体験学習」を毎年開催しており、2012年度からの累計は3,000回を超えています。

 

関連:少子・高齢化社会への対応

投資教育への取り組み

MUFGは、将来に向けた資産形成のための投資をより身近に感じていただくために、世代別の教育プログラムとして、社会人向けにもライフプランの立て方や資産運用に関したセミナーを実施しています。その他、資産形成について関心を持つきっかけとなる漫画・コラムなど、多様なコンテンツを提供しています。

 

関連:少子・高齢化社会への対応

ユネスコスクール応援活動

持続可能な社会の実現・維持に欠かせない次世代育成のため、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟と協働し、学校におけるSDGs教育を積極的に応援しています。2020年度は「ユネスコスクール SDGsアシストプロジェクト」として79校へ助成金を交付。またユネスコスクール全国大会に協賛し、SDGsに関する企業の取り組み紹介を通じて、ユネスコスクールの活動振興にも貢献しました。

 

関連:環境教育・保全活動

優先領域への取り組み
気仙沼市:川の体験活動
(環境・海洋教育・地域遺産学習)

スポーツ支援

MUFGジュニアテニストーナメント

三菱UFJ銀行は、次世代支援の一環として、公益財団法人日本テニス協会へ寄付をし、プロをめざす子どもたちにとって登竜門となる大会「MUFGジュニアテニストーナメント」を開催しました。(総額500万円)

染症対策を厳重に行った中で開催された大会には、136人の子どもたちが参加しました。

優先領域への取り組み
卒業記念サッカー大会「MUFGカップ」

卒業間近の小学生にスポーツを通じて仲間との絆、関係者への感謝等を学んでほしいとの想いから、小学校6 年生を対象に毎年、東京・愛知・大阪で卒業記念サッカー大会「MUFGカップ」を開催しています。

2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、東京・愛知大会は中止になりましたが、徹底的な感染症対策のうえ開催された大阪大会では、124人の子どもたちがサッカー大会を楽しみました。

優先領域への取り組み
優先領域への取り組み
Power to Inspire Story -挑戦し続けるアスリートたちの物語-
スポーツには、ただ競い合い、楽しむだけでなく、人々を成長させ、社会をも変える力があります。
スポーツを通して挑戦を続け、多くの人を奮い立たせてきたアスリートたち。
彼らは何を考えながら戦い、そしてどんなヴィジョンをその胸に秘めているのか。
人類の平等と世界の平和のために生きたネルソン・マンデラの言葉から着想を得たこの
「Power to Inspire Story」は、挑戦し続けるアスリートたちの物語です。
その希望に満ちた言葉に耳を傾けてください。

Power to Inspire Story -挑戦し続けるアスリートたちの物語- 
Power to Inspire Story

環境支援

お客さまとともに取り組む「MUFGの森」

MUFGはEco通帳の新規申込・切替の件数に応じて(注1)約10万本の植樹と10年間の育成を行う「MUFGの森」プロジェクトをPresent Tree(注2)と協働で行っています(寄付総額5億円)。MUFGの森が吸収するCO2量は約1 万世帯分の冷房での電力消費に伴うCO2年間排出量に相当します。

関連:MUFGの森

  1. Eco通帳の新規申込・切替件数が2021年11月時点で、目標の10万本を植樹できる件数(100万件)に達しました。ご協力くださった皆さま、誠にありがとうございました。
  2. Present Treeは、認定NPO法人環境リレーションズ研究所が2005年1 月にスタートさせたプロジェクトです。大切な人や自分自身のために木を植えて、森林再生と地域振興に繋げます。少子高齢化の進む、全国各地の被災林や開発跡地、皆伐放棄地など「森をつくるべき場所」に木を植えて、都市部の人たちがその木の里親となり、地元の人たちと交流しながらともに育てていくことで、森だけでなく地域も元気にしていきます。
優先領域への取り組み
東京大学と産学連携

MUFGは、次の世代の未来を守るために東京大学と連携し、日本の脱炭素化のパスウェイとその実現における金融の役割について、協働して研究を行います。

東京大学(未来ビジョン研究センター)が設立したグローバル・コモンズ・センター(以下CGC)では、安定的な地球システム(グローバル・コモンズ)の維持・管理に向けて実践的研究を進めています。

MUFGは、MUFGカーボンニュートラル宣言の実現に資するCGCの活動に共感・賛同し、その活動を今後3年間にわたり支援していきます。(総額3億円)

 

関連:気候変動対応・環境保全

優先領域への取り組み
水素バス支援

MUFGは、2025年予定の大阪・関西万博の開催に向けた大阪府の補助事業である燃料電池バスの導入を企業版ふるさと納税の仕組みを活用し支援しました。(総額5,325万円)

燃料電池バスとは、水素と空気中の酸素の化学反応によって発生する電気を利用しモーターを駆動させ走行するバスのことで、走行時にCOや環境負荷物質を排出しないのが特徴です。

MUFGは、「水素・次世代エネルギー」を重点領域と位置付け、今後も水素サプライチェーンの構築、並びにその先にある持続可能な社会の実現に貢献していきます。

 

関連:気候変動対応・環境保全

優先領域への取り組み

災害支援

「MUFG・ユネスコ協会 東日本大震災復興育英基金」による支援
MUFGおよび三菱UFJ銀行は、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟と共同で2011年4月に「MUFG・ユネスコ協会 東日本大震災復興育英基金」を創設し、最長15年にわたる中長期的な復興支援に取り組んでいます。 本基金は、「学校」を基点とし、東日本大震災により親を亡くされた小学生・中学生・高校生を対象とする奨学金プログラムを中心に、さまざまな活動を行っています。本基金の最終規模は30億円前後となる見込みです
熊本県・鹿児島県における大雨災害への支援
2020年7月に発生した熊本県および鹿児島県における大雨災害に対し、被災地の一日も早い復旧・復興を願い、義援金として寄付を実施しました。(総額500万円)
被災地でのコンサート開催を支援
三菱UFJニコスは、被災された方にひとときの心の安らぎを感じていただくためのコンサートを、日本フィルハーモニー交響楽団と協働して実施しています。2020年度までに延べ158会場で開催し、約2万1千人の方が来場されました。 また、コンサート開催に合わせて、被災地域の中学生・高校生への演奏指導、仮設住宅集会所での演奏を行いました。

MUFG社員の活動を伴う支援

社員の社会貢献活動を支援する取り組み

グループ各社では、「何かのかたちで社会に貢献したい」という従業員の意欲をサポートするため、ボランティアや寄付活動を支援する制度を導入しています。

ボランティア休暇制度と活動資金の援助

社会の一構成員として社会貢献活動へ積極的に参加する従業員に対し、ボランティア休暇を取得できる制度を導入しています。また、従業員のボランティア活動先施設・団体のイベント資金や物品購入資金などを、一定条件のもとで資金的なサポートを行います。

寄付活動の支援

三菱UFJ銀行社会貢献基金(2008年設立)
三菱UFJ銀行の役職員が給与の一部を毎月積み立て、社会的課題に取り組む団体や大規模自然災害等の義援金として寄付します。基金に集まった金額と同額を銀行がマッチングして寄付を行います。2020年度は、役職員約6,500人が参加し、12団体に6,059万円を寄付しています。
かけはし信託愛の基金(1977年設立)
三菱UFJ信託銀行およびグループ各社の役職員、退職者、家族から会費を募り、老人福祉、保健医療、災害援護等の事業を行う全国の社会福祉団体等へ寄付を行います。 2020年度は、14団体、140万円を寄付しています。
従業員向け募金口座(2007年開設)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の従業員が、毎年7月から1年間の募金期間に寄付を行い、集まった寄付金額と同額を会社がマッチングして寄付を行います。開始から2021年6月までに2団体へ約600万円を寄付しています。
社員継続募金による寄付(2011年設立)
三菱UFJニコスでは東日本大震災復興支援を目的に、2011年9月から社員の給与天引きによる継続募金を行っています。会社の拠出分を合わせて寄付する仕組みで、2020年度までに総額1億1332万円を寄付しました。現在は「ユネスコ協会就学支援奨学金」「福島大学(うつくしまふくしま未来支援センター)」および「福島県(東日本大震災こども寄附金)」に寄付しています。
アコム青い鳥募金(1984年開設)
アコム従業員の発案によって始められたもので、全職場に設置した募金箱や給与天引きによる募金で集まった資金は、大規模自然災害発生時の義援金等として寄付します。これまでの寄付の累計は、2021年8月31日現在、100回、約1,200万円にのぼります。また、原則、寄付金額と同額を会社がマッチングして寄付を行います。

MUFGの社員の活動

MUFG SOUL ~熱い想いを社会のチカラに~

MUFGでは、役職員一人ひとりが企画した社会課題解決のアイデアに対し、活動資金を拠出しています。

2020 年度には、子ども食堂や老人ホームの活動支援、地域活性化への貢献など、役職員から集まった企画・アイデアは300件以上に上り、合計2,500人超が社会貢献活動に参加しました。(総額1 億円)

役職員の課題起点で取り組むことで、より多岐にわたる社会課題の解決に貢献していきます。

グローバルボランティア強化月間「MUFG Gives Back」

MUFGは、世界各地の社員が一斉に社会貢献活動を行う「グローバルボランティア強化月間」を2013年から設定しています。東日本大震災の復興で、日本が世界中から受けてきた支援に対する感謝の気持ちを世界の人々に伝える機会として、この取り組みを「MUFG Gives Back」と名付け、活動を展開しています。このようなグローバルベースで社員が一斉に取り組む活動としては、日本企業では最大規模であり、世界中の地域・拠点で社員たちが社会貢献活動の意義を実感する機会となっています。

2020年度、日本では『みんなで!ハッピークリスマス』プロジェクトを展開。MUFG社員が作成した716通のクリスマスカードが認定NPO法人クリニクラウン協会を通じて、全国49病院の小児病棟の子どもたちや自宅療養中の子どもたちに届けられました。

優先領域への取り組み
FITチャリティランへの参加
「FIT(注) チャリティ・ラン」は、金融サービス関連企業の社員によるボランティアで運営されるチャリティイベントで、イベントへの参加費、企業の協賛金は、"地域に根ざした、社会的に意義ある活動を行いながらも、認知度等の問題により十分な活動資金を確保できていない団体"を支援するために使われます。
MUFGは、2009年の第5回開催から参加しており、2020年1月の第15回開催では、MUFG各社から20社・約1,100名の従業員が参加しました。
  1. Financial Industry In Tokyoの略。
MUFG各社から多くの従業員が参加
MUFG各社から多くの従業員が参加
アコム"みる"コンサート物語
全国各地で地域市民の方々を招待して「アコム“みる”コンサート物語」を開催しています。1994年に第1回目の公演を開催してから既に240回を超え、23万人以上の皆さまに楽しんでいただいています。
このコンサートは色彩豊かな「影絵」と、ピアノトリオ(ピアノ、ヴァイオリン、チェロ)による「生演奏」、そして「語り」を組み合わせた独創的な芸術です。またコンサートの特徴は、“バリアフリーコンサート”として開催しており、舞台上では手話通訳を取り入れ、客席には車イス専用の座席を充実させるなど、誰もが楽しんでいただける工夫をしています。
また、アコムの社員だけでなく、地方自治体や地域の市民ボランティアなど多くの方々の協力を得て運営されています。
アコム"みる"コンサート物語の詳細については、アコム公式サイトをご覧ください。
「影絵」とピアノトリオの「生演奏」、「語り」を組み合わせたコンサート
「影絵」とピアノトリオの「生演奏」、「語り」を組み合わせたコンサート

新型コロナウイルス感染症に対する取り組み

2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大による甚大な影響がありました。私たちは、この大きな課題への対応に全力を傾け、感染拡大防止に係る寄付や支援などを社会の要請や必要に従い実施していきます。

 

関連:健康への脅威の克服(PDF / 1.04MB)

医療支援:総額15億円

日本赤十字社への寄付
医療機関のマスク・防護服などの備品不足が深刻化するなか、感染症指定医療機関として全国の病院にて医療活動を継続している医療関係者の皆さまを支援したいとの想いから、「日本赤十字社」に寄付しました。(総額5億円)
東京大学医科学研究所と大阪大学への寄付
感染拡大防止へのさらなる対応および中長期的な日本の医療の発展を支援すべく、国内でワクチン開発を先導している東京大学医科学研究所と大阪大学に寄付しました。(総額5億円)
#おうちでMUFG /日本赤十字社と全日本病院協会への寄付
お客さまとともに取り組む寄付・支援の枠組みとして、個人のお客さまがインターネット取引等(三菱UFJ ダイレクト等)を利用された件数1 件あたり39円(Thank you)を、「日本赤十字社」と「公益社団法人全日本病院協会」に寄付しました。(総額5億円)

芸術支援:総額3億円

日本オーケストラ連盟への寄付
新型コロナウイルス感染症の影響で、クラシック音楽の公演が相次いで中止・延期となっている状況を踏まえ、人々の心を潤し暮らしを豊かにする音楽芸術活動の継続を支援すべく、「公益社団法人日本オーケストラ連盟」に寄付しました。支援金は加盟する37 団体の活動資金に活用されます。(総額3億円)

学生支援:総額16億円

日本学生支援機構とあしなが育英会への寄付
意欲や能力があるにもかかわらず、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による経済的な理由等で進学を諦めざるを得ない子どもたちや、病気や災害等で親を亡くした子どもたちを支援すべく、「独立行政法人日本学生支援機構」と「一般財団法人あしなが育英会」に各5億円を寄付しました。(総額10億円)
学生を対象とした調査モニターを募集
新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりアルバイト等の収入が減少した学生を対象に、商品・サービスの開発、改善のための調査モニターを募集。「MUFG β(ベータ)」と称して10数回にわたるオンライン調査を行い、協力いただいた学生へ謝礼をお支払いしました。(総額2億円)
外国人留学生の進学・生活支援を目的とした寄付
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、学費・生活費を賄うためのアルバイトの機会もなく経済的に困窮し、日本での学業の継続を諦めざるを得ない意欲ある外国人留学生の進学と生活を支援したいとの想いから、MUFG の東南アジアにおけるパートナーバンク4行(注)と協働し、「在日タイ留学生協会」「駐日インドネシア共和国大使館」「在日フィリピン留学生協会」「駐日ベトナム知識人協会」に各1 億円を寄付しました。(総額4 億円)
  1. タイのクルンシィ(アユタヤ銀行)、インドネシアのバンクダナモン、フィリピンのセキュリティバンク、ベトナムのヴィエティンバンク
(2022年2月現在)