
「デジタルMU(ミュー)*」がデジタルサービス企画部 山下さん(左) 大嶋さん(右) にインタビューします。
*デジタル化された社会での金融機関のあるべき役割を探るために、MUFGの某部署が極秘に開発したAI搭載の人型ロボット。いろんな従業員にインタビューして、学びを深めていきます。
自前主義を捨てて、ともに新たな価値を
デジタルMU 「『オープンイノベーション』とはどのような取り組みですか。なぜ必要なのでしょうか。」
イノベーションが生まれるコミュニティ
デジタルMU 「オープンイノベーションによって、どのような未来が実現するのでしょう。」

共創によって拓かれる世界
山下 スタートアップが持つ新しいアイデアや技術といったシーズ(種)を探して集めるところから始まり、MUFGやパートナー企業との連携によってニーズと結びつけて事業化します。そして、成功事例を社内外に発信することで、新たなスタートアップの情報が集まってくる。このオープンイノベーションサイクルを回すことによって、MUFGだけでは生まれてこない事業が次々と迅速に形となり、お客さまや社会が進むチカラになっていく、そんな未来を思い描いています。
大嶋 私たちが普段意識している以上に、生活のいたるところに金融サービスが埋まっています。日常のあらゆる体験の中で、気が付いたらMUFGのサービスがある。そんな世界観がめざす姿だと思います。社内外の人たちが自分の得意とするものを持ち寄り、自由にアイデアを生み出し、相互に活用することで、新しい顧客体験を作っていく。私たちの活動が、そんなコミュニティに繋がっていければと思います。
スタートアップの技術を実装し、サービス化
デジタルMU 「めざす未来を実現するために、これまでどのような活動をしてきたのですか。」
大嶋 2015年に、国内で邦銀初となるアクセラレータプログラム*を立ち上げました。スタートアップの事業加速を全面的に支援する一方、MUFGの新事業創出も追求するプログラムとして、過去5期、31社のスタートアップの皆さまに参画いただきました。また、2019年に開設したインキュベーション拠点「MUFG SPARK」は、アクセラレータプログラム採択企業をはじめとするスタートアップやパートナー企業、投資家、MUFG各社を繋ぐ事業共創の場として活用されています。
*MUFGがスタートアップ企業の事業化に向けたステップを全面的に支援し、新たなビジネス創出に向けて共に取り組むスタートアップ向けプログラム
山下 このほか2019年に設立したMUFGのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC:Corporate Venture Capital)である三菱UFJイノベーション・パートナーズ(MUIP)は、現在、国内外のスタートアップ企業約30社に出資しており、出資先企業とMUFGの協業を加速させています。
デジタルMU 「実際に生み出されたサービスや商品はあるのですか?」
大嶋 例えば、第3期採択企業との共同開発によって生まれたオンライン融資サービス「Biz LENDING」があります。また昨年12月にリリースした資産形成プラットフォーム「Money Canvas」においても、アクセラレータプログラム採択企業が複数参画しています。
山下 日本にとどまらず、米シリコンバレーやシンガポールの拠点(GIT:Global Innovation Team)からの紹介で進んでいるプロジェクトもあります。今後、GITやMUIP、外部のベンチャーキャピタルとも連携し、有望なスタートアップを発掘し、新ビジネスの創出や既存事業への活用に繋げていきたいと考えています。
デジタルMU 社内外の多様な人たちが交わることで、ひらめきが生まれ、そこから生まれた新しい発想がMUFGの事業やあり方そのものを変えていくのかもしれませんね。