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ファンズ社×Money Canvasで始まる資産運用の新たなかたち

ファンズ社×Money Canvasで始まる資産運用の新たなかたち

株式会社三菱UFJ銀行(以下、三菱UFJ銀行)が2021年12月に個人のお客さまの中長期的な資産形成を支援するプラットフォーム「Money Canvas」をリリースして1年が過ぎた。誕生当初から同プラットフォームと連携関係を築いている、ファンズ株式会社(以下、ファンズ社)。同社は2019年のアクセラレータプログラムに参画し準優勝をおさめ、その後、三菱UFJ銀行との協業がスタートした。協業から1年が過ぎた今、ファンズ社の代表取締役CEOである藤田雄一郎氏、事業開発部ヴァイス・プレジデント大川裕士郎氏、三菱UFJ銀行デジタルサービス企画部の田中誉俊、前川純一が協業の経緯を振り返るとともに、今後の展望を語った。

(写真左から)
●三菱UFJ銀行 デジタルサービス企画部企画Gr 前川 純一
●三菱UFJ銀行 デジタルサービス企画部企画Gr 次長 田中 誉俊
●ファンズ株式会社 代表取締役CEO 藤田 雄一郎氏
●ファンズ株式会社 事業開発部 ヴァイス・プレジデント 大川 裕士郎氏

ファンズ株式会社
設立:2016年11月1日
事業内容:固定利回り(※)の資産運用サービス「Funds」の開発・運営。Fundsで取り扱うファンドは、あらかじめ予定利回り、運用期間が設定されているため、個人のお客さまが企業等に間接的に資金を貸し出しでき、値動きをチェックする必要もない。サービスの開始から約1年半で累計募集額が約100億円に達し、その後1年足らずで200億円を突破するなど急成長を遂げている。
※「固定利回り」とは、貸付ファンドの予定利回りが募集時にあらかじめ定められていることを意味しており、利回りの確約を意味するものではありません。
https://funds.jp/

協業の経緯

きっかけは、アクセラレータプログラム

—今回の協業の経緯を教えてください。

藤田氏:三菱UFJ銀行との最初の出会いは、2019年の第4期「MUFG Digital アクセラレータ」に応募し、採択いただいたことがきっかけでした。私たちは個人の方に固定利回りの商品を提供するプラットフォームを開発・運営していますが、大手の金融機関様と連携をしながら世の中に広めていく必要があるという課題を感じていたため参加いたしました。
プログラムでは弊社事業のブラッシュアップをしていただき、その結果、準優勝という評価をいただきました。また、プログラムを通じて、三菱UFJキャピタル株式会社やauカブコム証券株式会社などからご出資をいただきました。何より、プログラムを通してMUFGと強い信頼関係を築けたことは大きな成果だと感じています。

ファンズ株式会社 代表取締役CEO 藤田 雄一郎氏
(ファンズ株式会社 代表取締役CEO 藤田 雄一郎氏)

—プログラム終了後、どのようにして協業につながったのでしょうか?

田中:私自身はアクセラレータプログラムの少し後に着任したのでピッチでの熱気を体感できていないのですが、資産運用サービスの担当になった際、個人のお客さまが間接的に企業に貸し付けるという感覚が斬新で、固定利回りで満期がきたら返ってくるという、わかりやすさに強い共感を持ちました。

大川氏:2021年4月頃にご来社いただき、その際にお話を伺いました。とても魅力的なご提案で、やらない選択肢はありませんでしたね。

藤田氏:弊社はスタートアップですので、サービスを世の中に広めていくのは、私たちだけの力では限界があります。その中で、三菱UFJ銀行が提供するMoney Canvasで商品を取り扱っていただけることは、多くの人に知ってもらえる機会を得られることになります。とても有り難いと感じました。

—協業を進めるうえで、大変なことはありましたか?

大川氏:今回のプロジェクトは、サイトの連携だけではなく、オリジナル商品として三菱UFJ銀行が借り手になり、個人の方が銀行に間接的にお金を貸すというファンドを打ち出すため、さまざまな乗り越えるべき壁がありました。MUFGでは初めての試みでしたので、そもそも銀行が借り手となってお金を集めても大丈夫か、といったリーガル的な問題をクリアしなければならず大変でした。
個人の方にこの商品の魅力をどのように伝えていくかというマーケティングやPRの観点、さらにMoney Canvasが2021年12月24日のローンチをめざし進めていらっしゃるという点でも、システム開発も同時並行でおこなう必要があり、スピード感も求められました。週1回の定例ミーティングをすることで、機動的に推進ができ非常に有り難かったです。

前川:いろいろと大変なこともありましたが、我々としましては皆さまから貸し付けていただいた資金により、Money Canvasが徐々に育っていき、皆さまにお返しできたらという思いで進めていましたね。

藤田氏:三菱UFJ銀行自らが借り手になるという取り組みは、おそらく行内でも反対があったかと思います。それを突破していく推進力と、我々を信じてくださっている点に、本当に背筋が伸びる思いでした。メガバンクの三菱UFJ銀行が、このようなチャレンジングなことをできるのですから、私たちもスタートアップとしてさらにチャレンジしていかなければと、強く感じました。

三菱UFJ銀行 デジタルサービス企画部企画Gr 次長 田中 誉俊
(三菱UFJ銀行 デジタルサービス企画部企画Gr 次長 田中 誉俊)

プロジェクトのねらい

安心感と共に、より「資産形成」を身近に

—協業によって、サービスにどのような価値が生まれたのでしょうか?

大川氏:私たちのサービスは、固定利回り型で値動きがなく、期間があらかじめ決まっているため、投資したら後は待つだけというファンドです。忙しいビジネスマンや、子育て中の主婦の方にもご愛用いただいております。投資経験者、初心者、知識の有無などまったく関係なくできるので、資産運用の経験がない方でも始めやすいサービスです。Money Canvasとの連携により、潜在的にFundsで資産運用をするニーズのある方々に対しても、商品性を知っていただくきっかけ作りになっていると思っています。同時に、メガバンクという後ろ盾があるので、一層安心して投資していただけるのではないでしょうか。

田中:お客さまにとって、銀行は、預金をして少し利息がついて、ATMで引き出せる場所。そして、資産形成については、すぐに使ってしまわないように定期預金にして貯める、というイメージをお持ちかと思います。それは一つの形なのですが、スマートフォンが普及し、世の中のサービスが便利で魅力的になる中、金融サービスにも「ワクワク感」があってもいいのでは、と思っていました。
今回のファンズ社との協業により、借り手企業様には「資金調達と同時に企業PRもできる」、貸し手となる個人のお客さまには「お金の行き先・企業の顔が見え、利回りも固定で分かりやすい」といった魅力を活かすことができ、Money Canvas上で提供するサービスの幅が広がると感じています。

前川:Fundsのサービスの借り手にはさまざまな事業者様がいらっしゃいます。たとえば借り手企業のファンドの利用用途は何かなど、いろいろな特徴を探りながら、選んでもいいと思うんです。地元のショッピングモールに投資した場合、「ここのショッピングモールは、私のお金で育っている」と思う気持ちは、その町への愛着にもつながります。
自分が預けたお金は、どのように世の中に回っていくか、といった金融教育の観点から見ても、このサービスなら、投資初心者の方にもわかりやすく説明できると思います。

—実際に協業後の、反響はいかがでしたでしょうか?

大川氏:非常に大きな反響をいただきました。2021年12月の連携開始以降、三菱UFJ銀行のファンドには延べ5,000名の方に投資申込をいただいています。また、ユーザーの方から「次の三菱UFJ銀行のファンドはいつ出ますか」というお問い合わせをいただくケースがあります。
そのようなお客さまの期待に応えるべく、2023年1月5日(木)に、三菱UFJ銀行が借り手となる「Money Canvas限定ファンド#3」を公開しました。

ファンズ株式会社 事業開発部 ヴァイス・プレジデント 大川 裕士郎氏
(ファンズ株式会社 事業開発部 ヴァイス・プレジデント 大川 裕士郎氏)

今後の展望

資産形成をもっと自分事にしやすい環境づくりを推進

—今後の展望について教えてください。

藤田氏:弊社は国民的な資産運用サービスを作っていきたいと考えています。国民的なというのは、皆さまが知っていて、皆さまが当たり前に使っているという意味です。日本の人口を考えた時に、これから資産を育てていくことは、国民一人ひとりが自分事としてやっていかなければいけないと考えています。そうした時に、当たり前に使える資産運用のモダンなサービスは、まだ世の中にはないように思うのです。我々はそれを目指し、資産形成をより身近にしていければと思っています。

田中:私たちも、藤田社長の言葉にあった「モダンなサービス」を、「皆さんとの共創」により構築したいと考えています。ファンズ様をはじめ各社の得意分野を、デジタルの力でつなぎ提供する。少し前は、協業に際し、相当な調整コストが掛かった印象がありますが、今は情報共有/タスク管理ツールやAPIなどの進化と、フィンテックに取り組む関係者の熱い思いで、スピード感を持って対応できています。
そして、Money Canvasは、協業企業様だけではく、三菱UFJ銀行に投資をしてくださった方々からの応援があってこそ育っていくプラットフォームです。
クラウドファンディングを通じたお客さまからの応援により、Money Canvasもさらに成長し、お客さまの資産形成のお役に立てればと思っております。

三菱UFJ銀行 デジタルサービス企画部企画Gr 前川 純一
(三菱UFJ銀行 デジタルサービス企画部企画Gr 前川 純一)