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インクルーシブな職場づくり

風土醸成

MUFGでは、多様なバックグラウンドや価値観を持つ社員一人ひとりが、それぞれの強みや自分らしさを発揮し、働きやすさと働きがいを感じながら活躍できるインクルーシブな職場づくりをめざしています。社員がDEIについて理解を深め、自分ごととして捉え、実践へとつなげる気づきを促すさまざまな施策を展開しています。

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン啓発月間

銀行、信託、MUMSSでは、毎年11月をDEI啓発月間(従前は「インクルージョン&ダイバーシティ月間」)とし、研修やワークショップ等を国内全拠点で実施しています。研修ではアンコンシャス・バイアスや心理的安全性、エクイティ等、DEIを実践するにあたって重要なテーマを取り上げています。加えて、研修で学んだことについて部店のメンバー同士でディスカッションを行い、DEIの重要性をお互いに確認し、どのように職場で実践するかについて意見交換することで、一人ひとりが自分ごととして考え、行動する風土を醸成しています。
グループポータルを活用した啓発
グループポータルを活用した啓発
グループポータルを活用した啓発

アンコンシャス・バイアスの啓発

2019年度よりアンコンシャス・バイアスの啓発に力を入れています。全社員を対象とした啓発研修のほか、新任管理職向け研修でも注意喚起を行っています。また、研修以外の場でも継続的に理解を深めるために、マンガでバイアスを学べるコラムを連載したほか、インクルーシブな表現のガイドラインを含む「アンコンシャス・バイアスハンドブック」を発行しました。
アンコンシャス・バイアスの啓発

国際女性デーの取り組み

毎年3月8日は、国連が定める「国際女性デー」(IWD:International Women’s Day)であり、企業や社会における女性の多大な功績を称え、ジェンダー間の不平等の是正に取り組むイベント等が、世界各地で行われています。

世界でジェンダー間の不平等の解消の取り組みが進む中、MUFGは、金融商品やサービス、社会貢献活動、風土醸成等を通じて世界のジェンダー平等に貢献しています。

日本

2023年度は、厚生労働省が定める「女性の健康週間」を「MUFG IWD Week」とし、「女性の健康支援とDEI推進の重要性」や「DEI推進支援サービスの活用方法」についてのオンラインセミナーを行いました。加えて、性差のある健康課題を正しく理解し、お互いを尊重しながら働くことができる環境づくりのため、女性特有の健康課題について職場でコミュニケーションを取る際のQ&A集を発行しました。
日本:国際女性デー

米州

女性のエンパワーメントを推進する社員ネットワーク「Women’s Initiative Network(WIN)」が主体となり、社員同士のつながりと協力を深め、社員のエンゲージメントを高める活動を行いながら、リーダーシップ、キャリア開発、女性のエンパワーメントに焦点をあてたイベントや活動を主催しています。

欧州

ジェンダーバランスの実現をめざす社員ネットワークが主体となり、2024年の国際女性デーのテーマである「女性への投資:進歩の加速」を啓発するためのパネルイベント等を開催しました。また、地元の学生たちと一緒に仕事をすることを通じて、ジェンダーのステレオタイプに捉われず、金融業界でキャリアを築くイメージを持ってもらうとともに、リーダーシップとプレゼンテーションスキルを身につける機会を提供しました。

APAC

APACにおいてDEIの取り組みを支援する、部門の地域マネジメント3名を招いたパネルディスカッションやセミナーを開催しました。その他にも、IWDをより身近に感じる取り組みとして、IWDのテーマカラーである紫色のアイテムを身につけて、指定のポーズで撮影した写真をリレー形式でEメールを送信するイベントを行っています。また、社員同士で女性の功績と貢献と、女性の活躍を支援する男性に感謝を伝えるe-cardを送りあうイベントを実施しました。

APACにおける国際男性デーの取り組み

11月19日は、世界中のジェンダー平等を促し、また男性の貢献を称える記念日、国際男性デー(International Men’s Day)とされています。アジア地域では男性社員が抱えるメンタルヘルスの課題への理解促進を目的としたニュースレターの発行や、社員によるトークセッションを開催し、男性の健康課題やウェルビーイングについて考えるきっかけとなる場を社員に提供しました。

管理職の意識向上

管理職の意識はDEI推進の成否を左右する重要な要素の一つです。多様な部下の価値観やプライベートを理解し、働きがいを高め、成果も生み出す意識の浸透をめざし、さまざまな取り組みを実施しています。

さまざまな研修の実施

グループ各社の状況や優先課題に応じてさまざまな研修を実施しています。銀行、信託、MUMSSでは、新任の部店長・次課長を対象に研修を実施し、多様な人材一人ひとりが活躍する組織・チームづくりに向けて、「アンコンシャス・バイアス」を自覚することや、「心理的安全性」のあるチームを作ることの重要性を伝えています。また、既任の管理職に向けては、eラーニングやオンデマンド動画の配信、人事考課プログラム等により、ダイバーシティへの理解を深めるとともに、自らを振り返る機会を設けています。

人種や文化の多様性への理解

MUFGでは、人種差別に対する課題に積極的に取り組み、インクルーシブな職場環境の構築に努めています。

銀行・信託・MUMSSでは、全ての社員に対し人権啓発研修を実施する等により、社員一人ひとりが人権方針や人権問題に対する正しい理解と認識を深めることに努めています。米州や欧州では、社員主体のネットワーク(ERN:Employee Resource Network)の活動を通じて、人種や文化の多様性に対する理解を深め、それぞれの違いを活かすことができる職場風土を育んでいます。

詳細は「人権の尊重」「インクルーシブな職場づくり/風土醸成」「インクルーシブな職場づくり/社員主体の取り組み」をご覧ください。

欧州における黒人歴史月間の取り組み

英国において10月は、黒人が歴史上果たしてきた貢献を理解し祝福する「黒人歴史月間」とされています。欧州では、文化の多様性を推進する社員ネットワーク「MOSAIC」と社会的流動性を推進する社員ネットワーク「Social Mobility」が主体となり、社会的流動性が黒人の同僚のキャリアにどのように影響しているかについての啓発活動を行い、メンタリングやコーチングなどを通じて、金融業界でのキャリア形成を紹介しました。
欧州における黒人歴史月間の取り組み

米州における黒人差別問題への啓発活動

米国において毎年6月19日は、Juneteenth(ジューンティーンス)といってアフリカからアメリカに連れてこられて奴隷にされた人々が解放された日であり、自由の日、追悼と祝賀の日とされています。米州では、アフリカ系アメリカ人・黒人の社員とその支援者の社員ネットワーク「PULSE」が主体となり、差別的慣行について認識し、アフリカ系アメリカ人・黒人コミュニティを支援するため、「啓発」「記念」「実践」の観点から活動を行っています。

啓発:アフリカ系アメリカ人・黒人に対する不正義について啓発し、行動を起こす。

記念:アフリカ系アメリカ人・黒人コミュニティが行ってきた多くの貢献を称え、記念する。

実践:アフリカ系アメリカ人・黒人コミュニティの支援活動へのボランティア参加や寄付を行う。

米州における黒人差別問題への啓発活動

社員主体の取り組み

MUFGでは、社員が主体となってDEIを推進する機会を提供しています。

国内

同じ想いや悩みを持つ社員が、業務上の所属組織を超えてつながることができるTeamsコミュニティを設けています。参加者同士で自由に情報発信・意見交換ができるほか、ネットワーク作りや有志メンバーでの活動、情報収集の場にもなっています。

■三菱UFJ銀行

社員主体の取り組み:三菱UFJ銀行

■三菱UFJ信託銀行

社員主体の取り組み:三菱UFJ信託銀行

■三菱UFJモルガン・スタンレー証券

社員主体の取り組み:三菱UFJモルガン・スタンレー証券
インクルーシブな職場づくりの実践

海外

グローバル各地域において、社員主体のネットワーク(ERN:Employee Resource Network)による職場環境の向上や社会貢献を目的とした取り組みが活発に行われています。ERNに参加する社員は、主体的に職場における課題を洗い出し、人事やテクノロジーなどの社内のさまざまな部門と連携しながら問題解決に取り組んでおり、職場環境の改善のみならず、参加する社員一人ひとりのスキルアップやエンゲージメントの向上にもつながる好循環を生み出しています。
■欧州 Employee Resource Network
欧州 Employee Resource Network
■米州 Enterprise Resource Group
米州 Enterprise Resource Group
■APAC Employee Resource Network
アジア地域 Employee Resource Network
(2024年10月現在)