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インクルーシブな職場づくり

インクルーシブな職場づくり

管理職の意識向上

管理職の意識はDEI推進の成否を左右する重要な要素の一つです。多様な部下の価値観やプライベートを理解し、働きがいを高め、成果も生み出す意識の浸透をめざし、さまざまな取り組みを実施しています。

さまざまな研修を実施

グループ各社の状況や優先課題に応じてさまざまな研修を実施しています。銀行、信託、証券では、新任の部店長・次課長を対象に研修を実施し、多様な人材一人ひとりが活躍する組織・チームづくりに向けて、「アンコンシャス・バイアス(注)(無意識の偏見)」を自覚することや、「心理的安全性」のあるチームを作ることの重要性を伝えています。また、既任の管理職に向けては、eラーニングやオンデマンド動画の配信、人事考課プログラム等により、ダイバーシティへの理解を深めるとともに、自らを振り返る機会を設けています。
  1. 無意識の偏ったモノの見方のこと。無意識バイアスともいう

各社の取り組み

■三菱UFJニコス
社会環境の変化に応じた新しいマネジメントスタイルのヒントや自身を振り返る機会、ダイバーシティマネジメントを実践するための管理職向けセミナーを毎年定期的に実施しています。
■アコム
組織力を向上させるための「リーダーシップ強化研修」を実施しています。リーダーとしてのマインド強化や1 on 1スキルを学び、部下育成のための関係構築力向上を図っています。

風土醸成

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン啓発月間

銀行、信託、証券では、毎年11月をダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン啓発月間(従前は「インクルージョン&ダイバーシティ月間」)と設定し、研修やワークショップ等を国内全拠点で実施しています。アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)やLGBTQ等、現在注目を集めているテーマを取り上げ、社員がダイバーシティを自分ごととして考える機会を設けています。

2022年度は「心理的安全性」をテーマとして、「自分らしく働き、意欲・能力を発揮できる」「お互いの強み・弱みを補い、協力し合える」職場にすることを目的に、eラーニングと各部店でのディスカッションを実施しました。

グループポータルを活用した啓発
グループポータルを活用した啓発
グループポータルを活用した啓発

アンコンシャス・バイアスの啓発

2019年度よりアンコンシャス・バイアスの啓発に力を入れています。全社員を対象とした啓発研修のほか、新任管理職向け研修でも注意喚起を行っています。2022年度は、マンガでバイアスを学べるコラムを連載したほか、インクルーシブな表現のガイドラインを含む「アンコンシャス・バイアスハンドブック」を発行しました。
アンコンシャス・バイアスの啓発

アジア地域における国際男性デーの取り組み

11月19日は、世界中のジェンダー平等を促し、また男性たちをたたえる記念日、国際男性デー(International Men’s Day)とされています。APAC地域では男性社員が抱えるメンタルヘルスの課題への理解促進を目的としたニュースレターの発行や、社員によるトークセッションを開催し、男性の健康課題やウェルビーイングについて考えるきっかけとなる場を社員に提供しました。

米州における黒人差別問題への啓発活動

アメリカにおいて毎年6月19日はJuneteenth(ジューンティーンス)といってアフリカからアメリカに連れてこられて奴隷にされた人々が解放された日であり、自由の日、追悼と祝賀の日とされています。MUFG Americasでもこの日を祝い、アメリカそして黒人やアフリカ系アメリカ人の歴史を学ぶためのセッションが行われました。
米州啓発運動

社員主体の取り組み

MUFGでは、社員が主体となってDEIを推進する機会を提供しています。
国内
■三菱UFJ銀行
同じ想いを持つ社員が所属組織を超えてつながることができるオンラインコミュニティを設けています。参加者同士で自由に情報発信・意見交換ができるほか、有志メンバーでの活動にもつながっています。
社員主体の取り組み
女性向け

・他の女性の考えに触れ、気づきや学びを得る

・女性同士のつながりや一体感を感じながら、キャリアを主体的に考える

I&D
LGBTQ Allyになりたいと考える方向け

・LGBTQ Allyが繋がり、一体感を得る

・参加者同士で情報交換・意見交換し、互いに気づきを得る

社員主体の取り組み
介護両立者、両立経験者、両立者の上司・同僚向け

・介護に関わる方同士で繋がり、一体感を得る

・情報交換・意見交換から互いに気づきを得る

社員主体の取り組み
仕事と家庭を両立中のワーキングファーザー、両立予定のプレパパ向け

・他の男性の両立方法や考えに触れ、気づきや学びを得る

・ワーキングファーザー同士の一体感を高めつつ、活き活きと仕事と家庭を両立していく

■三菱UFJインフォメーションテクノロジー

「ワクワクするMUIT」~社員が幸せで、エンゲージメントの高い会社~をめざし、2021年度より「ハピネス&エンゲージメントアンバサダー活動」を開始。社員ニーズの高いテーマ、改善・改革したいテーマをピックアップし、現場から集結した「アンバサダー」社員を中心にさまざまな取り組みを実施しています(互いに感謝を伝え合う「サンクスカード」、多様性のある働き方を実現するための制度改定、「成長実感」をテーマとした各種取り組み等)。社員の主体的な取り組みの推進により、持続的に変化していける強く楽しい会社をめざしています。

海外
■欧州 Employee Resource Network
7つの分野の社員ネットワークが活動を実施し、多様な人材を受け入れる職場環境の構築を推進しています。
社員ネットワーク
障がいの影響を受けた社員をサポートする社員ネットワーク
社員ネットワーク
ジェンダーバランスの実現をめざす社員ネットワーク
社員ネットワーク
LGBTQ+(注)の権利を祝い、当事者やコミュニティへの理解促進活動を推進するオープンな社員ネットワーク
社員ネットワーク
文化的多様性を活かす社員ネットワーク
社員ネットワーク
ファミリーフレンドリーな職場づくりをめざす社員ネットワーク
社員ネットワーク
社員が帰属意識を感じる風土づくりに取り組む社員ネットワーク
社員ネットワーク
「退役軍人」の社員ネットワーク
  1. レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィアの頭文字を取った性的少数者の総称。「+」は常にあらゆる多様性にオープンであることを意味する。
■米州 Enterprise Resource Group
人種・国籍等の属性にかかわらず、多様な社員が働きやすい職場環境づくりをめざして活動しています。
社員ネットワーク
「ヒスパニック/ラテン系」の社員ネットワーク
社員ネットワーク
「世代」の社員ネットワーク
社員ネットワーク

「アフリカ系アメリカ人/黒人」の社員ネットワーク

社員ネットワーク
「女性」の社員ネットワーク
社員ネットワーク
「アジア太平洋諸島」の社員ネットワーク
社員ネットワーク
「LGBTQ+とAlly」の社員ネットワーク
社員ネットワーク
「退役軍人」の社員ネットワーク
■アジア地域 Employee Resource Network
社員ネットワーク
職場環境改善を目的とした社員ネットワーク
社員ネットワーク
環境問題やESG課題への取り組みのための社員ネットワーク
グローバル各地域において、社員主体のコミュニティによる職場環境の向上や社会貢献を目的とした取り組みが活発に行われています。APACでは社員の一人ひとりの声を反映しながら職場環境を改善することを目的に2023年4月に社員主体のネットワークであるEmployee Resource Network(ERN)「APAC Kaizen」を立ち上げました。また、2023年7月に立ち上げた「APAC Green team」のコミュニティは、職場におけるペーパーレスや使用するプラスティックの削減等、環境問題やESG課題への取り組みをしています。ERNに参加する社員は、主体的に職場における課題を洗い出し、人事やテクノロジーなどの社内のさまざまな部門と連携しながら問題解決に取り組んでいます。こうした取り組みは、職場環境改善のみならず、参加する社員一人ひとりのスキルアップにもつながる好循環を生み出しています。
(2023年8月現在)