- サステナビリティの取り組み
- サステナビリティの推進
- サステナブルファイナンス
- ステークホルダーエンゲージメント
サステナビリティの取り組み
サステナビリティ経営
「持続可能な環境・社会がMUFG の持続的成長の大前提であるとの考えのもと、環境・社会課題の解決とMUFG の経営戦略を一体と捉えて価値創造に取り組む」ことが、MUFGのサステナビリティ経営です。
MUFG Wayと行動規範の位置づけ
MUFG Way
MUFG Way は、MUFGグループが経営活動を遂行するにあたっての最も基本的な姿勢であり、全ての活動の指針とするものです。経営戦略や経営計画の策定など、経営の意思決定のよりどころとし、また、全役職員の精神的支柱として、諸活動の基本方針とします。パーパス(存在意義)である「世界が進むチカラになる。」には、「全てのステークホルダーが次へ、前へ進むためのチカラになりたい」という決意が込められています。これが起点となり、中期経営計画をはじめとする全ての戦略は確かなベクトルと強い推進力を得ることで、持続可能な社会の実現に一層貢献していくことができると考えています。


行動規範
- 第1章 お客さまに対する姿勢
- 第2章 社会に対する責任
- 第3章 職場における心構え
中期経営計画(2021~2023年度)における位置づけ
MUFGは、パーパス「世界が進むチカラになる。」の実現に向けて、社会、お客さまをはじめとする全てのステークホルダーの課題に徹底的に向き合い、その解決に取り組みます。2021年度からスタートした中期経営計画では、3 年後のめざす姿として「金融とデジタルの力で未来を切り拓くNo.1 ビジネスパートナー」を掲げ、「デジタル」「挑戦・スピード」に並ぶ変革テーマの一つに「サステナビリティ経営」を位置付けました。
優先的に取り組む10 の環境・社会課題を起点に事業戦略、リスク管理、社会貢献活動を推進し、環境・社会課題の解決に貢献していきます。
サステナビリティ経営の全体像

サステナビリティの推進
サステナビリティ推進体制
MUFG は、取締役会の監督のもと、「サステナビリティ委員会」を中心としたサステナビリティ推進体制を構築しています。本委員会は、サステナビリティの取り組み全般について責任を負うグループCSuO(Chief Sustainability Officer)が委員長を務めています。CSuOは、経営企画・戦略担当であるグループCSO(Chief Strategy Officer)のもと、経営戦略と一体でサステナビリティの取り組みを推進しています。
MUFG は、サステナビリティ委員会を原則年1 回以上開催し、サステナビリティへの取り組み状況の確認と審議を行い、その内容を経営会議および取締役会に付議・報告し、取締役会の監督を受けています。また、サステナビリティに関する課題やリスクについて、常時専門家からの意見聴取を可能にするため、3名の社外アドバイザーを招聘しており、取締役会メンバーと意見交換を行い、専門的立場からの助言・提言をMUFGのサステナビリティへの取り組みに活かしています。

各役職・部署の役割
グループCSuO(Chief Sustainability Officer)
社外アドバイザー
経営企画部サステナビリティ企画室
サステナブルビジネス部
サステナブルファイナンス
目標と進捗

サステナブルファイナンスの目標・実績

サステナブルファイナンス目標の定義
環境分野
- 再生可能エネルギー、エネルギー効率改善およびグリーンビルディングなどの気候変動の適応・緩和に資する事業
【例:再生可能エネルギー事業向け融資・プロジェクトファイナンスの組成、グリーンボンドの引受・販売など】
社会分野
- スタートアップ企業の育成、雇用の創出、および貧困の改善に資する事業
- 地域活性化、地方創生に資する事業
- 公共交通/水道設備/空港などの基本的なインフラ設備、および病院/学校/警察などの必要不可欠なサービス事業
【例:新産業成長サポートプログラム、地方創生プロジェクトへの融資(MUFG地方創生ファンドなど)、公共インフラ向け融資・プロジェクトファイナンスの組成、ソーシャルボンドの引受・販売など】
日本銀行における気候変動対応を支援するための資金供給オペレーション(気候変動対応オペ)への対応
三菱UFJ銀行
三菱UFJ信託銀行
グリーン/ソーシャル/サステナビリティボンドの発行
MUFGは、グリーン/ソーシャル/サステナビリティ全てのボンド発行実績がある国内唯一の発行体であり、その規模は国内民間企業として最大です。ボンドの発行代わり金は、サステナビリティ関連のファイナンスに充当されます。
ステークホルダーエンゲージメント
変化の速い時代、多くのステークホルダーが課題を乗り越え、持続可能な未来、新たなステージへと進もうとしています。その思いを叶えるチカラになること、そのために全力を尽くすこと。これが未来に向けて変わらないMUFG の存在意義です。
MUFGは、新たな気づきを得るとともに、相互理解を深めるため、ステークホルダーの皆さまとの建設的な対話を積極的に進めていきます。ステークホルダーの皆さまの関心事項や抱えている課題等を踏まえた、適切な対応を行うことで信頼関係・協働関係を築き、MUFGの持続的成長と中長期的な企業価値の向上に繋げていくように努めます。
主なステークホルダー | 企業価値向上に向けた取り組み方針 |
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お客さま・パートナー
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環境変化を捉え、当社の強みを活かした事業活動により、お客さまの課題解決を金融面からサポートする
(注)銀行、信託、MUMSS、ニコス、アコム |
地域・社会
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安定的な資金供給や堅牢な事務・システムの提供により、金融面から社会を支えるとともに、社会のデジタルシフトに貢献する
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未来の世代
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環境・社会課題への対応をチャンスに変え、新しい時代において社会をリードする存在をめざす
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MUFGの仲間
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対話を通じて会社の変革に共感する社員を増やし、挑戦とスピードのカルチャーを醸成する
・キャリアチャレンジ制度・人材育成
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株主・投資家
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透明性の高い開示と建設的な対話を実施し、そこで得た情報を経営へ還元し、経営戦略へ反映する
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ステークホルダーへの情報発信と対話
脱炭素社会実現に向けたエンゲージメントセミナー
MUFG Wealth Management Presents ウェルスマネジメントフォーラム
~サステナブルな時代、今改めて考える資産運用・資産承継・事業承継~
MUFGウェルスマネジメントブランドの認知度向上および営業活動推進を目的に、読売新聞主催で銀行、信託、証券協賛にてお客さま向け大規模Webセミナーを開催しました。
亀澤社長と日本におけるSDGsの第一人者である蟹江憲史氏との特別対談をワシントンDCとのリモート中継にて実施し、「SDGsの現状におけるMUFGのサステナビリティ経営」「個社のサステナビリティ経営の具体例やビジネスチャンスとESG投資」など、幅広いテーマで意見交換しました。
社員向けタウンホール
2021年度は役員と社員のタウンホールミーティングを1,000回以上開催しました。2022年4月には、約3年ぶりに亀澤社長が米国へ出張し、タウンホールを実開催しました。約200人の米州社員が会場に集まり、オンラインでの参加者も合わせて380人が参加しました。
亀澤社長は、かつて共に働いた仲間のいる米国に「やっと戻ってこられました」と喜びを表し、MUFGユニオンバンク売却対応や、現地社会への貢献に尽力した全社員に対する感謝の思いを伝えました。また、MUFGユニオンバンク売却後も引き続き米州事業に対するコミットメントは不変であること、スピーディーかつ柔軟な組織への変革を進めていくことを強調しました。参加した社員からは、「打ち解けた雰囲気で、同じチームの一員であると感じることができた」、「亀澤さんの言葉で、米州を重要な成長地域として強調してもらえたことは、非常に励みになった」などのコメントが寄せられました。
カーボンニュートラル実現に向けた取り組みに関する開示強化、投資家向け説明会
MUFGは2021年度から、環境・社会課題解決への貢献に従来以上に強くコミットしています。2021年5月に「MUFGカーボンニュートラル宣言」を公表し、同年6月には、その具体的なマイルストーンやサステナブルビジネスをテーマにしたセミナーを開催しました。その後もグループ・グローバル一体となり、さまざまな取り組みを進めてきました。2022年4月には、1年間の進捗をまとめた「MUFG Progress Report」を発行するとともに、宮下CSuOと西山サステナブルビジネス部長が、投資家の質問に答えるセミナーを開催しました。参加者からは、「レポートは中間目標の設定やエンゲージメントの具体例がまとまっている。セミナーに参加してさらに理解が深まった」、「中途入社した西山部長の知見とMUFGの強みの相乗効果に期待している」などのコメントが寄せられました。
