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社会インフラ整備

MUFGは、災害に強いインフラ構築に向け、国内外の老朽インフラの強化や、途上国を中心とした社会インフラ整備の需要に、プロジェクトファイナンスやファンド等の組成を通じて対応しています。

またデジタル化が急速に拡大しているなか、サイバーセキュリティ強化による堅牢な金融システムの構築や利便性の向上等に取り組み、社会全体の安心・安全なデジタルシフトに貢献しています。

社会インフラ整備

取り組み事例

「ソーシャルローン」を活用した社会課題を解決

MUFGは、渋滞の低減や排気ガスの削減に向けた鉄道インフラや水関連のインフラ整備、病院建設等、社会課題解決をめざすプロジェクトへの充当に資金使途が限定される、ソーシャルローンの提供を推進しています。
車の自動走行や先進運転支援システムを含む社会インフラ整備に貢献

銀行は、自動車関連およびスマートシティ等、さまざまな用途に向けた高精度3次元地図データ(HDマップ)を生成・維持・提供するダイナミックマップ基盤株式会社との間で「ソーシャルローン」を成約しました。同社は、中長期ビジョンとしてSociety 5.0(注)に貢献する3次元位置情報基盤の実現をめざしており、自動走行や先進運転支援システムに加え、インフラ維持管理システムや防災・減災システム等の社会インフラ整備にも活用できる高精度3次元データの整備を進めています。本ローンはSociety 5.0に資するHDマップの整備に充当され、MUFGは資金の提供を通じて社会課題解決に貢献しています。

(注)サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)。

高精度3次元地図データ(HDマップ)イメージ

高精度3次元地図データ(HDマップ)イメージ

サウジアラビアにおける環境負荷低減に資する送配電分野の支援

サウジアラビアは、国家成長戦略である「サウジ・ビジョン2030」に基づき、石油依存型経済からの脱却を進めています。その一環として、同国の電力会社であるSaudi Electricity Company(SEC)は再生エネルギーの拡大や、エネルギー効率化などに資するプロジェクトを推進してきましたが、今後は再生エネルギー電源を利用者に安定して供給するための送配電網の増強が求められています。

MUFGは、SECが行う環境負荷低減に資する送配電分野のプロジェクトに対し、国際協力銀行(JBIC)の地球環境保全業務(GREEN)の枠組みを活用して、協調融資による500万米ドルの支援を実施しました。

今後も政府系金融機関等との協働を通じて、お客さまの脱炭素化への取り組みを支援していきます。

サウジアラビアにおける水インフラ整備に貢献

サウジアラビアでは、急速な経済成長・人口増加への対応として、下水処理場の新設等のインフラ整備が進められています。MUFGのお客さまとそのコンソーシアムパートナーは、廃水処理場や海水脱塩プラントの建設・運営におけるマーケットリーダーとしての知見を活かし、廃水を農業などで利用可能な水資源に変換するための3つの下水処理場建設プロジェクトを同国政府より受託しました。

MUFGは、これまでのサステナブルプロジェクトへの取り組み方針・実績をふまえ、本プロジェクトにおけるESG Coordinatorに選任され、グリーンローン原則に基づくセカンド・パーティ・オピニオンのアレンジ等を実施しました。加えて、マーケットヘッジプロバイダーやグローバルファシリティエージェント等、複数の重要な役割を果たし、サウジアラビアの水インフラ整備にファイナンス面から貢献しています。

東南アジア初の交通セクターへのサステナビリティボンドを引受

パートナーバンクであるタイのクルンシィ(アユタヤ銀行)は、2021年4月に東南アジアで初となる交通セクターによるサステナビリティボンドを引き受けました。

本ボンドの発行代わり金の一部は、発行体企業による鉄道交通プロジェクトの投資に充当されています。

(2022年9月現在)