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少子・高齢化社会への対応

MUFGは、日本の少子·高齢化がもたらす社会構造の変化や顧客ニーズの変化·多様化に対し、グループ力を総合的に発揮した金融商品·サービスの拡充や研究、社会貢献活動を実施しています。また、高齢者にとってアクセスしやすいチャネル作りや、デジタルを活用したアプリ等の非対面チャネルの操作性·デザインの改善など、利便性向上にも継続的に取り組んでいます。
少子・高齢化社会への対応

取り組み事例

各課題への主な取り組み
各課題への主な取り組み

事業・資産承継

グループ機能や提携先のネットワークを活用しながら、M&Aや相続、不動産、資産運用に関する提案をグループ一体で行い、毎年合計1兆円を超える資産·事業承継をサポートしています。

また、資産承継の課題である二次相続対策に有効な「連生保障(注)機能付き外貨建て一時払保険」の提供を開始するなど、円滑な事業·資産承継の支援に資する商品サービスを拡充しています。

  1. 1契約で2名の被保険者を指定可能な保障

ウェルスマネジメントデジタルプラットフォーム(WMPF)の開発

ウェルスマネジメントデジタルプラットフォーム概観

 “MUFGウェルスマネジネント”は、お客さまの人生を支える良きパートナーとして、世代を超えて永く付き合える信頼のブランドとなることをめざし、お客さまのさまざまなライフステージにおける真の豊かさを実現できるよう、銀行・信託・証券をはじめグループ一体でお客さまに包括的なソリューションを提供しています。

2022年2月にリリースしたグループ横断のデジタルツールであるWMPFを活用して、お客さまの人生のゴールを理解し、資産承継・事業承継・資産運用等の個人やそのご家族と、関連する法人にまたがる多様なニーズに対して、グループ総合力を駆使した総資産ベースの最適な解決策を提示していきます。

MUFG相続研究所

信託では、高齢化社会における資産管理、次世代への円滑な資産承継に関する調査研究を行う「MUFG相続研究所」を設立しています。

2021年度には、人生100年時代の資産承継をテーマに相続に関する意識調査を踏まえた第1回相続シンポジウムを開催したほか、機能低下など高齢化社会での課題を見据え、産官学でデジタル活用含めた今後の取り組みにおける意見交換などを行ってきました。今後もシンポジウムや各種レポート・コラムの発行など、円滑な資産管理・資産承継という社会的課題の解決に向け、実践的な情報提供を中立的な立場で行っていきます。

「つなげるとうしん(生前贈与型/資産承継)」の取り扱い開始

少子・高齢化社会への対応

信託は、2022年7月に個人のお客さま向けの新たなサービス「つなげるとうしん(生前贈与型/資産承継型)」の取り扱いを開始しました。

本サービスは、教育資金や住宅資金等への支出により、運用するための余裕資金が十分ではない現役世代が贈与資金を活用して早期に投資信託で運用を開始できる「生前贈与型」、ご相続が発生した際に相続対象の投資信託を現金に換金することなく、次の世代が投資信託での運用を継続できる「資産承継型」の2つのコースにより、長期に亘る資産運用の実現に貢献できる新たなサービスです。

高齢者対応

高齢者が保有する金融資産の規模増大や認知症患者の増加への対応として、遺言·贈与等に対応した信託商品だけでなく、高齢化による認知機能低下後の不安を解消するサービスを拡充しています。2019年に販売を開始した代理出金機能付信託「つかえて安心」の申し込みは8,000件(注)を超えました。

また、お客さまへの安心・安全なサービス提供に向けて、認知症対応の研修も進めており、認知症サポーターとして認定を受けた社員は23,000人を超えています。

  1. MUFGファンドラップで運用している資金を代理人が解約でき、「つかえて安心」に入金することができる「つかえてラップ特約」も含んだ件数

「金融ジェロントロジー(金融老年学)」の研究

信託では、加齢による認知機能の変化が経済活動や金融行動にどのような影響を与えるか分析し、高齢者が自分自身の望む形で資産を活用できるサービスを研究する学問である「金融ジェロントロジー(金融老年学)」の研究を進めています。この研究を通じて、認知機能低下に備える商品の開発や、お客さまの健康、長寿実現に貢献していきます。

2022年度には、将来のさらなるサービス向上に向けて、認知機能の判定技術や遺言についての理解力チェックの仕組み等、高齢化社会の課題解決に資する商品·サービス実用化をめざし、産学共同研究にかかる実証実験を開始しました。

エクセレント倶楽部

長寿化の進展により、お客さまのライフプランに関する相談内容やニーズが多岐にわたるなか、金融機関に求められる対応は金融サービスに留まらず、非金融サービス事業者との提携等も含め、総合的に応えていくことが求められています。

これらを背景に、銀行では「人生100年時代を、幸福100年時代に」をコンセプトとした無料の会員制サービス「三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部」を2022年8月にリリースしました。会報誌やセミナーといった情報提供、MUFGの金融サービスのご提供に加え、日々の暮らしを彩り健やかな暮らしをサポートする非金融サービスもご用意しています。

 

サービス詳細や入会条件等はこちらをご覧ください。

三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部

三菱UFJ銀行エクセレント倶楽部

信託では同様の会員制サービス「エクセレント倶楽部」を既に展開しており、会員数37万人と多くの方にご利用いただいています。

信託:エクセレント倶楽部のご案内

 

MUFGは、エクセレント倶楽部を高齢者向けソリューション提供プラットフォームと位置付け、進展する高齢化社会の課題解決に向けて貢献していきます。

資産形成

MUFGでは、幅広い年代に対する資産運用の相談や、企業向け年金運用·コンサル機能を拡充しています。

2021年6月には、企業型確定拠出年金加入者がいつでも残高の確認や運用商品の変更ができるスマートフォンアプリ「D-Canvas」を開始しました。また、2021年12月には、利用者が資産形成に向けて幅広い金融商品等に同じプラットフォームでアクセスできる「Money Canvas」をリリースしました。今後もUI/UXの改善を含め、若年層から高齢者まで資産形成に取り組みやすい環境整備を進めていきます。

Money Canvas

MUFG資産形成研究所

信託は、資産形成・資産運用に関する実践的かつ効果的な情報提供を中立的な立場で行うことを目的に「MUFG資産形成研究所」を設立しています。

2021年度には、「サステナビリティに関する意識と消費・投資行動」や「コロナ禍における行動変化と投資状況」についての調査等を実施し、調査結果をお客さまに広く活用していただくため、WEBサイトでの調査研究レポート公表、シンポジウム開催をはじめとしたさまざまな機会で情報を発信しました。

2022年2月に開催したシンポジウムは、調査結果を紹介するとともに、社会がサステナビリティ(SDGs、ESG等)に向かうなか、資産形成・投資普及の観点から金融機関に求められること等を有識者と共に考える場となりました。また、個人のお客さまが共感するサステナブル投資、信頼される金融機関の在り方等についても議論され、当日のアンケートでは、約8割の方に「大変参考になった・参考になった」とご回答いただきました。

 

MUFG資産形成研究所

次世代支援

次世代支援

MUFGが保有する金融知見を活かして金融経済教育を実施するほか、寄付等を通じた子どもの健全な育成の支援、学生支援も積極的に実施しています。

証券では、次世代を担う子どもたちへの金融経済教育を通じて社会に貢献する方針のもと、従来実施していた中学校・高校などに加え、新たに小学校の授業で活用できる金融経済教育新プログラムを開発し、提供を開始しました。

 

金融経済教育

社員支援

MUFGでは、男女ともに仕事と育児、介護、不妊治療を両立できる職場づくりに取り組んでいます。

 

インクルージョン&ダイバーシティ

(2022年9月現在)