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災害支援活動 災害支援活動

災害支援活動

MUFGでは、金融本業および社会貢献の両面から、中長期的な視点で、被災地の復興支援を行っています。時間の経過とともに変化する被災地の支援ニーズに応えながら、被災された皆さまが一日でも早く穏やかな生活に戻れるよう、グループ各社一丸となり支援活動に取り組んでいます。

官民連携による支援

三菱UFJ銀行は、官公庁や自治体との連携による復興エリアの投資促進をめざし、「復興官民連携室」を仙台の営業拠点内に設置して、復興庁の支援制度を利用した融資等、本業を通じた復興支援を行っています。

電子記録債権を活用した資金支援スキームを構築

被災地復興に向けては、復興公営住宅の建設が急務となっていますが、復興公営住宅建設にあたっては、事業者への支払いが全戸引き渡し時に一括して行われるため、それまでの事業者の資金繰りが課題となっていました。この課題に対し、三菱UFJ銀行では、復興支援の一環として宮城県女川町復興公営住宅建設推進協議会向けに、電子記録債権を活用した資金支援スキームを構築しています。事業者が実質的な出来高払いを受け取れる資金支援スキームの構築により、事業者の資金繰りの負担軽減につながっています。
宮城県女川町 復興公営住宅建設作業の様子
宮城県女川町 復興公営住宅建設作業の様子

女川町復興公営住宅建設の決済スキーム

女川町復興公営住宅建設の決済スキーム

利子補給制度を活用した資金支援

復興特区に指定された被災地(227市町村)での復興計画の中核事業への融資に対しては、国が最大0.7%分の利子を5年間補給する復興特区利子補給制度があります。この復興特区利子補給制度の利用により、復興計画の中核事業を行う企業は、低利の融資を受けることができ、円滑な事業の実施につながります。三菱UFJ銀行では、この制度を利用した融資として2018年度まで累計338億円(46件・2019年3月末時点)の実績があり、金融本業を通じた取り組みにより被災地の復興を支援しています。

社会貢献活動を通じた取り組み

「MUFG・ユネスコ協会 東日本大震災復興育英基金」による支援

MUFGおよび三菱UFJ銀行は、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟と共同で2011年4月に「MUFG・ユネスコ協会 東日本大震災復興育英基金」を創設し、最長15年にわたる中長期的な復興支援に取り組んでいます。本基金は、「学校」を基点とし、東日本大震災により親を亡くされた小学生・中学生・高校生を対象とする奨学金プログラムを中心に、さまざまな活動を行っています。本基金の最終規模は30億円前後となる見込みです

奨学金プログラム

プログラム開始時に一時金として10万円を給付し、高校卒業までの在学期間中月額2万円(年間24万円)の奨学金を給付するもので、これまでに約1,500名に奨学金を給付しています。本プログラムは2014 年度に小学校に入学した児童の新規募集を最後に、その奨学生が高校を卒業する2026 年まで継続していきます。

MUFG・ユネスコ協会 東日本大震災復興育英基金

「TOMODACHI イニシアチブ」への参画

MUFGは、東京の米国大使館と米国の非営利組織・米日カウンシルが主導する日米交流事業「TOMODACHI イニシアチブ」に参画しています。東日本大震災の被災地と米国の生徒・教職員がお互いの国を訪問する「TOMODACHI・MUFG国際交流プログラム」を通じ、2012年・2014年・2016年・2018年は日本から米国へ、2013年・2015年・2017年・2019年は米国から日本へ学生たちが訪れ、子どもたちの心豊かな成長を支援しています。
第8回TOMODACHI・MUFG国際交流プログラムの開催

2019年6月22日から7月7日までの約2週間、米国の高校生20名が来日し、福島県の震災被災地や東京、広島などを訪問しました。

今回初めての訪問となる福島県では、当時の南相馬市長や地元高校生との交流・ボランティア活動などを実施したほか、東京都では外務省・復興庁の訪問、広島県では県知事訪問や広島平和記念公園見学など、復興への取り組みや日本の防災対策などを学びました。

また、今回はMUFG社員の家でのホームステイを実施しました。ホストファミリーとなった社員からは「とっても素直でいい子でした。今回初めてホームステイを受け入れましたが、親だけでなく子どもたちにとってもとてもいい経験になりました」との感想がありました。

TOMODACHI イニシアチブ

TOMODACHI・MUFG国際交流プログラム

福島県立相馬高校訪問(7/1~3@福島)
福島県立相馬高校訪問(7/1~3@福島)
広島平和記念公園見学(7/4~5@広島)
広島平和記念公園見学(7/4~5@広島)

被災地でのコンサート開催を支援

三菱UFJニコスは、被災された方々にひとときの心の安らぎを感じていただくため、日本フィルハーモニー交響楽団のコンサート開催を支援しています。2020年3月までに公民館、仮設住宅集会所、学校等152会場で開催し、多くの方に生の音楽に触れていただきました。また、コンサート開催に合わせて、被災地域の中学生・高校生への演奏指導を行うなど、 生徒たちの可能性を拡げる活動も行っています。

気仙沼向洋高校でのコンサート(宮城県気仙沼市)
気仙沼向洋高校でのコンサート
(宮城県気仙沼市)

MUFG従業員によるボランティア活動

三菱UFJニコスが主催し、MUFG従業員が被災された地に赴き支援する活動「東北エールボランティア」を行っています。農家の方々の畑作業(収穫や除草)のお手伝いや、津波で稲作が困難になった農地で塩害に強いコットン(綿)の栽培を行う法人への支援など、被災された方々のニーズに寄り添いながら交流を深めています。
宮城県南三陸町での葱の収穫補助作業風景
宮城県南三陸町での葱の収穫補助作業風景
(2019年8月現在)